めんどうくさいママ友とのランチ会に誘われて、どううまく断るのか?と悩んでいる人が全国で569人くらいもいるもようです(数はあてずっぽうです)。
「ヘタ」に断ると、角が立つ。「うまく」取り繕えば、流される。だから特別仲良くなりたくはないけれど、それほど仲悪くもなりたくない人とほどほどに仲良くしていくためにはどう断ればいいのか?みたいな漱石先生もびっくりの住みにくい世界の話なんですって。
これってかなりこじらせてますよね?
わかりました。このブログは「ママ友をこじらせた~!!」という人に向けて書いてる隙間ブログですので、全国で569人くらいいる「ママ友ランチ」をこじらせてる人のためだけに、ママ友ランチに誘われたことなぞ一度もないこの私が、堂々と解説しようじゃありませんか!
ママ友ランチを断わる時の正しい型と流儀
1、うまくない断り方(ヘタこいた)とは何か
まずは正しくない方法からご覧ください
実例1「ランチ会のために1日くらいなら仕事休めますよね?」
2013/11/2012:18:18
実例1のヘタこいた部分の図解【角が立ちまくりです】
つまり、これはいかに相手の本音を読んでかわしつつ、うまく建前で受け身をとりながら、自分の本音を押し通すのか、という攻防戦なんですね。
そこまで建前を盾にしてくるなら、こちらもとことん活用してやろうではありませんか。
2、基本の断り型【小笠原流時間指定戦法】
それではさっそく実戦例を見て行きましょう。
実例2 「明日よかったらランチごいっしょしませんか?」
この場合のとるべき正しい断り型はこちらになります。
A1「12時~13時指定でクール便がくるから受け取りのために家を出られないの。ごめん。」
A2「13時からチケットぴあの先行特典付チケットに電話アタックかけなきゃいけないからムリですわ。ごめんごー」
A3「となりまちのTSUTAYAまで返しに行かなきゃいけなくてー。あれって12時まででしょ?」
解説
「のっぴきならない事情」には「具体的な時間指定」戦法が鉄板ですね。型の構え方は自分流に多少アレンジしてもかまいません。 セリフの方は、できるだけ自分の実生活に即した「どうしてもはずせない用件」をその場しのぎの創造性をふりしぼってあみだせるよう練習しておきましょう。訓練をすれば、ものの5秒で「タイムリーでそれらしい言い訳」が浮かぶようになるでしょう。
3、返り討ちに対抗するための断り型【ブルゾンちえみ流自分ルール説法】
2の基本戦法に慣れたママ友は、それに返り討つカウンター戦法をとってくるものです。カウンターを迎え撃つにはどのような断り型が適切でしょうか?
実例3 「それでは、いつの日程ならランチをご一緒できますか?」
以上のことから、とるべき正しい断り型は以下のようになります。
A1「ランチってあまり食べないようにしてるの。1日、2食」
A2「ランチはプロテインしか摂取してないから、外食できないわ。」
A3「ランチに野菜を350gとって瞑想と運動をしていないと、悲惨な末路になるのじゃ。」
解説
相手うんぬんではなく、外食ランチを全否定することにより、嫌で断っているわけではない体裁を保ちます。
また、明らかに常軌を逸した自分ルールを主張をすることで、その後もママ友ランチに誘われぬよう牽制することができます。
社交性に長けたママ友は「ちょっとイタイ人」を察知すると反射的に間合いを広くとる習性があります。ママ友界には、「イタイ」人には表面上「イタイ」と言わずに影で揶揄すべし、といった暗黙ルールがあるためです。その建前を逆手にとって、自分が後退するのではなく相手を遠ざける戦法が「自分ルール説法」になります。
4、多勢に無勢で迎え撃つための断り型【弁当隠し食べする男子流自分ルール説法】
個人で誘われる分には攻防戦に持ち込めるものの、「ママ友ランチ会」という親睦名目の集団戦法であった場合にはまったく歯が立たないこともままあります。2や3の戦法で断って見ても「LINEスケジュールでみんなの都合を合わせて」とか、「全員参加だから出席だけでも」なんて同調圧力をかざされて、逃げ場を完全に失うなんてことになりかねません。この場合は、少し特殊な断り型が必要となります。
実例4「今度みんなで親睦かねてランチ会やろうよ!」
これに対応するための奇策がこちらです。
A1「ムーリムリムリ大勢の人とラララララーンチとか!極度の人見知りなんでとても恥ずかしくてムーリムリムリ」
A2「私、二人以上の人といっしょにご飯を食べられないんですの…。会話に気をとられてご飯が口からデロデロでちゃうんですの。」
A3「人が食べてるところを見るのがどうしても苦手な性分でして。気分が悪くなってしまうま。」
解説
親睦をはかりたいが、自分が不甲斐ないせいでできない、とあえて弱音をちょっぴりさらけ出して退路を開けさせる戦法です。クラスに一人ぐらいは「絶対に弁当をひた隠しにして食う男子」がいませんでしたか?あれくらいの理不尽さで「本当にダメなんだ」と主張すると、ムリが通るものなのです。
ママ友は集団になればなるほど、個人の弱点や難所を打ち明けられた際は「無難ないい人」を演じがちで、「悪人」になりきれない生き物なのです。そこを逆手にとって、その後も無理強いして誘いにこなくなるよう牽制することもできます。
何しろ社交性に長けたママ友は「ちょっとイタイ人」を察知すると反射的に間合いを広くとる習性がありますので…以下略。
5、「ごほうび」という名の変則技に対抗するための断り型【食べログ流インスタ映え封じ戦法】
最後に、不意討ちをくらいがちな「ごほうびランチ」という無差別戦法について、お教えしておきます。
実例5「たまにはごほうびランチしませんか?」
こういう場合はこちらも変則的な断り型で相手をひるませてみましょう。
A1「エンゲル係数って知ってる?我が家はここ5年は20を超えたことがないのよ」
A2「実は私、カレーのメニュー紹介ブログを運営していて、連続更新994日目なの。今はCoCo壱番屋のメニュー12品目まで連投してんのよね」
A3「ラーメンでもいい?大学時代からお昼のラーメンは1日もかかしたことがないのよ」
解説
ここでの断り型は、相手の「いいねほしい」「フォトジェニックな店行きたい」という思いを萎えさせる、その一点集中攻撃になります。「ごほうびランチ」は「高額」で「見た目が華やか」で「特別な料理」であることは決まっていますので、そのひとつひとつを丁寧にへし折ってやるだけで相手は戦意を喪失します。
また、ママ友というものは予定調和を好む生き物なので、「これまで続いてきたことが自分の一存で中止になるリスク」に敏感です。そこを逆手にとって、積極的に「蓄積数値」を出していくのが「食べログ流派」の特徴です。
あるいは社交性に長けたママ友は「ちょっとイタイ人」を察知すると反射的に間合いを…以下略。
おわります
正しい断り型にはその源流となる流派が数多く存在します。
有名どころでは「クレしん(オラ今忙しいゾ)」流、「シルエットはかせ(ムームーが助手を志願するくだりって毎回必要?)」流、「花輪クン(ヘイベイビー約束は破られるためにあるのさ)」流などがあります。流派によって型が微妙に異なりますが、基礎が身についていれば応用は簡単です。まずは小笠原流のような基本の型をマスターして、流派による使い分けをしていくとレパートリーが広がるでしょう。
しかし、ここまでして断っているのに、それでもまだ誘ってくるようなママ友がいたら、その人ははっきり言ってかなりのDQN系ママ友です。
その場合には、建前を打ち破ってでも「仕事」を理由に逃げ切る禁じ手を使ってもかまいません。親が自営業者だった私が叩き込まれた奥義なのですが、特別にここに記します。
クラタ家一子相伝の奥義
BA「仕事で休みが自由にとれないのよ。調整できるまでお返事待っていてくださる?」
(結果、何度聞かれても調整できないのでランチ会は実現しないし、価値観がちがいすぎてそのうち誘われなくなる)
以上です。