民進前原代表が小沢一郎氏に秋波 昨年の会食で距離縮まる
冬が来る前に早く手を打たないと――。民進党の前原代表は8日、BS朝日の番組収録で、自由党の小沢一郎代表について「(民主党政権時代に)みんなが恐怖感を持っていた。もう少し小沢氏を活用する、あるいは『壊し屋』と言われる破壊力を後押しする度量があったら、(同政権の)3年3カ月は違う結果になった」と述べ、将来の野党再編もにらんで秋波を送った。
前原氏は「自由党は(社会保障充実策に)大賛成で、外交・安全保障は現実路線だ。(連携に)違和感はない」とも指摘した。民主党政権時代、「反小沢」だった前原氏は昨年来、小沢氏と会食するなど2人の距離は縮まっている。
小沢氏は、民進、自由、社民が合流の上、新党をつくり、政権奪還を目指す一方、共産とは選挙協力にとどめ、連立は視野に入れないという構想を持っている。共産との連携を警戒する民進の保守系議員の理解も得られる可能性がある。また、小沢氏は共産の不破前議長や志位委員長と太いパイプを築いていて、共産との調整も期待できる。
離党ドミノがささやかれ、来月にはトリプル補選を控える。前原氏に時間はない。