アーダルト・ドエロスキーの格言
一人称での他視点
アーダルト・ドエロスキーの格言
芳賀 概夢
一人称での他視点
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一人称の文章にて、他視点で書きたいことがあるかもしれない。
しかし、よく考えてみてほしい。普通、一人遊びしているとき、他人の視線があると恥ずかしくなるものだ。それが趣味なら何も言わん。つまりは、そういうことなのである。
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■解説
一人称とは、地の文が特定キャラクターの語りで構成される。
つまり他のキャラクターの視点で書けないという規制があるのだが、たまにそれを破りたくなる。そのことに対する戒めなのかもしれない。
ちなみに、こんな逸話がある。
ある日、アーダルトが一人遊びしているところを「想いを寄せていた女性」に見られてしまったという。その時、彼は咄嗟に開き直り、「み、見られたって恥ずかしくなんてないしね! そういう趣味だし!」と言い張った。後に彼は、「堂々とすることを男らしさだと思っていた」と慙愧を語っている。
彼の人生は、悲哀に満ちている。つまりは、そういうことなのである。
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