孤独なおちんちん

かなり恥ずかしがり屋な30代独身男性の孤独なブログ(U)主に自己啓発系の書評や自分の人生について語ります(U)

脳の疲労をマインドフルネスで癒す『世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』

f:id:mowan:20170828224153j:plain

マインドフルネスと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

最近はマインドフルネスに関連する本がたくさん出ていたり、テレビなどのメディアでも取り上げられることが増えてきたので、言葉だけは知っている人も多いかもしれません。

 

マインドフルネスを一言で説明するのはなかなか難しいのですが、『最高の休息法』によると、あえて一言で説明すれば「瞑想などを通じた脳の休息法の総称」ということだそうです。

 

瞑想とイコールだと思っている人も多いかもしれません。

でも実際は、瞑想の宗教色を取り除いて、科学的に取り込んだものがマインドフルネスです。

 

でも基本的には、実践する上で瞑想とマインドフルネスは同じものだという認識でも問題ないと思います。

 

大事なのは、マインドフルネスを実践してその効果を実感することです。

 

この本では、マインドフルネスについてこれまでにわかっていることを科学的に解説しています。

そして、具体的にどのようなトレーニングを行っていけば良いのか、紹介しています。

くよくよと思い悩む人ほど脳のエネルギーを消費する

 なんだかわからないけど疲れやすい。

常に体がだるい。

そういう人は多いと思います

僕もそうです。

 

そういう人は、「反芻(はんすう)思考」にとらわれているのかもしれません。

反芻思考とは、答えの出ないネガティブな思考を延々と繰り返すことを言います。

 

この状態は、脳のエネルギーをものすごく消耗します。

自分では気がつかないうちに、かなりの脳疲労を溜め込んでいるかもしれません。

 

疲労は「疲労感」という脳現象である

 疲れがたまっていると思って整体に行ったり温泉に行ったりストレッチをしてみたりと、いろいろ試してみてもやっぱり疲れが抜けない。

 

そういう場合は、脳の疲労を疑ってみた方がいいかもしれません。

 

実際に身体が疲れているわけではなく、脳が疲労感を感じさせている可能性があります。

 

現代社会では大量の情報やストレスによって脳の負担が大きくなっています。

体の慢性的な疲労感やだるさは、脳からの警告である場合があります。

 

「競争」が最も脳を疲労させる

 この競争社会では、常に何かと競争し続けています。

しかしその競争こそが、最も脳を疲労させる原因になっています。

つまり誰も強い脳の疲労状態にあるということです。

 

だからと言って、すべての競争を避けることはできません。

競争を避けるということは社会で生きて行けなくなるということになります。

 

そうであれば、残る方法は、競争によって疲労している脳を癒してあげてリセットするしかありません。

f:id:mowan:20170828224142j:plain

勝手に脳は疲れていく

 ここまで書いてきたように、わかりやすいストレスを感じていなくても、脳は疲労していきます。

 

脳にはデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という機能があります。

車でいうアイドリング状態です。

脳は何もしていなくても、エネルギーを消費し続けています。

 

そのエネルギー消費量は、脳の全エネルギー消費量の60%〜80%とも言われています。

 

ただでさえそれだけ大きなエネルギーを消費しているのに、さらにここまで書いたような状態にさらされていては、脳は激しく消耗していくばかりです。

疲れない脳の構造は自分で作れる

 そのような状態を改善してくれるのが、マインドフルネスです。

 

この本では、7つの脳の休息法が紹介されています。

ここではそのうち最も基本となる1つを紹介したいと思います。

 

マインドフルネス呼吸法

脳が疲れやすいのは、意識が常に未来や過去を行ったり来たりしていて、「いまここ」に集中できていないからです。

マインドフルネス呼吸法を行うことによって、現在に意識を向ける練習をします。

 

①基本姿勢をとる

・椅子に座る(背筋を軽く伸ばし、背もたれから離して)

・お腹はゆったり、手は太ももの上、足は組まない

・目は閉じる(開ける場合は、2メートルくらい先を見る)

 

②体の感覚に注意を向ける

・接触の感覚(足の裏と床、お尻と椅子、手と太ももなど)

・身体が地球に引っ張られる重力の感覚

 

③呼吸に注意を向ける

・呼吸に関わる感覚を意識する(鼻を通る空気/空気の出入りによる胸・お腹の上下/呼吸と呼吸の切れ目/それぞれの呼吸の深さ/吸う息と吐く息の温度の違い…など)

・深呼吸や呼吸コントロールは不要(自然と呼吸がやってくるのを「待つ」ような感覚で)

・呼吸に「1」「2」…「10」とラベリングするのも効果的

 

④雑念が浮かんだら…

・雑念が浮かんだ事実に気づき、注意を呼吸に戻す(呼吸は「意識の「錨(いかり)」)

・雑念は生じて当然なので、自分を責めない

 

僕がこれまでに実践してきた実感でいうと、呼吸に注意を向ける時は、吸う息と吐く息の温度の違いに意識を向けるのが最も集中しやすかったです。

 

吸う息は冷たく、吐く息は暖かいです。

その感覚に意識を向けるのがわかりやすいです。 

 

この本では他にも脳を休ませるトレーニング法が載っています。

興味がある方はぜひ読んでみてほしいと思います。