録画していた『HiGH&LOW THE MOVIE』をようやく観たので感想。
周囲にAKBヲタやジャニヲタはいてもLDHヲタは何故かいないので、自分でもびっくりするぐらいLDH関連知識がまあー浅い!浅すぎる!大人気の三代目でさえも全員の名前は言えない……。岩ちゃんの活躍が目覚しいことは知ってる。岩ちゃんと親しげに呼んでみてるけど、友人と同じあだ名だから何となく親近感を抱いてるだけで、彼の出演作品は多分一作も観たことがない。AKBグループヲタの頃は100人以上覚えてたから、興味の有無次第なんだろうけど、普段は女子のために働きまくってるシナプスでいきなりオラオラ系イケメンは覚えづらいね!皆さんオシャレサングラスとかしてるから顔がはっきり分からなかったりする!そんなヤツがどうして映画を録画までしたのかというと、本当に単純な興味。『たたら侍』宣伝で取り上げられてたけれど、キャスト陣のためにコンビニを作ってあげたそうじゃないですか……。お金持ってる事務所は違うぜ……。そんなLDHが製作したLDHのLDHによるLDHのための映画は、WOWOWで放送されたこの機会にぜひとも一度観たかった!
ドラマは1,2回たまたまチラ見したことがあって、そのときの感想としては、世界観が謎……の一言だった。フツーに喫茶店のシーンの後に、世紀末のスラム街みたいな場所が映って、これは近未来の話なんだろうか……と疑問に思いつつもチャンネルを変えて終わった。北斗の拳的な世紀末が舞台なの???映画を観る前の知識としては他には、岩ちゃんと雨宮兄弟とやらが主役級なのかな?程度。雨宮兄弟と苺美瑠狂は日テレの歌番組に出演してたから覚えてる。あとは、毎週のマガジンでCLAMP連載を読んでるので、舞台となる街に複数チームが存在してることは把握してた。白尽くめの衣装だからクリーニング代がかかるって嘆いてるチームと、音楽で世界を救おうとしてる不思議ちゃんチーム。岩ちゃんや雨宮兄弟がチームに属してるのかは知らなかった。マガジン連載は多分CLAMPの萌えを発散させてる場所でもあって、HiGH&LOW を知っているのが当然として日常ネタが繰り広げられるので説明自体はあんまりない。連載が始まる当初はドラマの漫画化と期待してたけど、まさかの数ページ小ネタ集だった。
公式サイトなどを事前に観ることもなく、上記程度の知識で臨んだけれど、そんなに困ることなく観れた。私と知識がほぼ変わらない相手と二人で観た結果、何も考えずに観れて気楽!お金かかってる~~~!と盛り上がった。面白いか面白くないかで言えば、私個人としては面白い!ただ、関係性萌えというか、キャラ萌えの部分がかなり大きいかも。キャラクターの魅力であらゆる部分がフォローされてる。きっと冒頭でドラマ本編の説明はしてくれるはず、という期待を裏切らずに、SWORDや雨宮兄弟の関係をざっくり数分で行なってくれたので助かった。ドラマ本編ではSWORD内でバトってたんだろうなと予想。雨宮兄弟はドラマ本編でもあんなに美味しいとこ取りなの?最高では???AKBのマジすかでも思ったけれど、アイドル(LDHの女子人気も踏まえて敢えてアイドルとする)×不良ものの相性のよさは何なんだろう。初演技には不良役がやりやすいのかな。声を低めて目を眇めて普段は言わないようなセリフにするだけで大分演技してる感は出るのか。それと、関係性に萌えるものが大きいというのはあるかも。今まで戦っていたチームが最終回付近で共通の敵を倒すために共闘とか不良マンガの王道!アツい!今回の映画でも各チームが集まって共闘するときや背中合わせで戦うとき、「これドラマ見てたら絶対に燃え滾るやつ」「それな」と何度言ったか分からない。「どうしちまったんだよ琥珀さんんんん」は映画を観てからしばらくハマってる。語尾全てに「琥珀さん」をつけたくなる衝動を与えられるぐらいに、映画終盤での怒涛の琥珀さん推し。
映画全体の感想としては、初っ端から震えるぐらい露骨にお金が投入されてる~~~。カメラ何台あるんですか。不良何人出てくるんですか。さすがはLDH!クラブのシーン、極彩色の映像にクラクラした。ラップとダンスもふんだんに見せられて、これぞ最先端LDHですか……と大変勉強になりました。それと、終盤の大乱闘シーンは頭上から俯瞰での撮影だったから迫力が桁違い。人数の暴力!各ジャンルのヲタクに優しい設定盛り沢山で、誰もが一人は推しを見つけられそうなキャラ造形で平伏したくなる。ジャニヲタや俳優ヲタならずとも、自分の好きな人たちをこの世界観に当てはめてパラレルで妄想してみたいと思うはず。不良もののあるあるネタが詰め込まれていて、不良マンガに一時期ハマっていた身としてはその点でも楽しめた。誰か一人の叫び声で突進して混戦バトルを繰り広げるとか。リーダー同士のバトルで決着が着いたら、他メンバーが途中でも戦いを止めるとか。不良ものがやりやすいのは、地区の不良グループだけじゃなく、人気が出てくれば外国や極道も絡めてさらに勢力図を広げられるところだろうなぁ。
最強を誇るチームでさえ倒せなかった、ある兄弟の伝説が語り継がれる街。そこに5つのチームが勃興。SWORD地区と呼ばれるようになった街では、プライドを懸けた抗争が始まろうとしていた。しかしそこに謎の組織が出現し、さらに不穏な空気が漂い始める。
ここからはチーム別感想。まず一言言いたいのは、カラーギャングを見習ってくれ。チームの服装は統一してくれないとどこ所属か時々分からなくなるんだ!特に山王会!
雨宮兄弟。常に黒の革ジャンでバイクを乗り回して、美味しいところを掻っ攫っていく最高兄弟。下りてくるコンテナと地面の間をバイクですり抜けていく姿はマトリックス。DOUBTと対峙したときに両方黒だからややこしいな……と一瞬思ったけれど、雨宮兄弟は二人だけだから問題なかった。いくらイケメンの見分けがつかないといっても、TAKAHIROさんと登坂広臣さんは分かるぞ。TAKAHIROさんが一人で三枚目役を背負っていて驚いた。女の子に弱かったりバイクがレッカー移動されたり、雨宮雅貴は庇護欲をそそるキャラ設定。追われてる女の子を助けてあげてたけど、あの女の子が映画本編に一切絡んでこなくて驚いた。お兄ちゃんのキャラをハイロー初心者にも分かりやすいように伝えるためだけに、あの女の子は登場したの……?次の映画にでも出てくるんだろうか。「お兄ちゃんの話を聞きなさい」とか、TAKAHIROさんを好きな年下女子たちのニーズを把握してる感がすごい。登坂広臣さんはCLAMPマンガでも描かれてたけど、本当にお兄ちゃんの話を聞かない子だった。あの強面な感じで末っ子って、一部層にはグサグサ突き刺さる設定で素晴らしい。スモーキーの妹ちゃんとの交流が完全に少女マンガ。兄の情報を入手するためとはいえ、スモーキーの治療費に丸めた札束を出してあげられる末っ子はひそかにお金持ち設定?
SWORDのS、山王連合会。服装を統一していただきたいチーム。優しげなイメージしかない岩ちゃんがコブラなんていう名前だったのが一番の衝撃かもしれない。声をかなり低くして演技していて喉に影響しないか気になるぐらい。鈴木伸之さんは先にあなそれのks旦那で知ってしまったので、ヤマトがいつ寝返るか冷や冷やしてしまった。完全に混同してる。ヤマトは徹頭徹尾いいヤツだった、申し訳ない。喫茶店店員のナオミ(藤井萩花さん)との幼馴染感が少女マンガ。あの美しすぎるナオミと「ブス」「殺す」とやり取りできるって、山王連合会のモブになってヒューヒュー言いたくなる。いきなり登場してきた情報屋のノボル(町田啓太さん)は黒尽くめだったので、DOUBTと被るからもうちょい色を取り入れて~~~と思った。それにしてもノボルは端正なお顔だ。終盤、コブラとヤマトの二人が泣きながら琥珀さんに立ち向かっていくのはアツい展開だったんだろうけど、二人のわんこ感がすごかった。飼い主の琥珀さんは責任を取って早く改心してもらいたい。
SWORDのW、WHITE RASCALS。CLAMP連載で知っていた、白尽くめの服装で女性を守ることを第一としているチーム。映画を観てから公式サイトを確認したところ、スカウト集団だった。薄汚い身なりで女性に触れるわけにはいかないから白尽くめなんだと映画で初めて知った。白尽くめといっても、完全なスーツではなくてカジュアルな感じがヤンチャっぽくてよい。アレ?ゴールデンボンバー!?とここでも衝撃。LDHの取り込みっぷりすごいな……!「またクリーニングかよ、金がかかっちまう……」「女々しいこと言わないでください」のやり取りには笑った。女々しくて女々しくて辛いよ~~~♪映画本編では他チームに比べて活躍少なめだった気がするけれど、共闘の際に「使いますか」って武器を他チームメンバーに差し出してあげる副リーダーっぽい人がかっこよくて震えた。ググったところ遠藤雄弥さん、らしい。白のロングシャツがあそこまで似合うって何事。エンドロールで真っ白に輝くクラブに並び立つWHITE RASCALSは最高。
SWORDのO、鬼邪高校。「親孝行」と同じ読みなのに絶対に親を泣かせていそうな面子勢揃いの高校生集団。全員学ランなので分かりやすくて親切。リーダーの村山くん(山田裕貴さん)可愛すぎでは???コブラ相手に、「コブラちゃーん」って多少巻き舌で話しかけるところがチャーミングの極み。敵アジトに乗り込む際に村山君と他二人が歩いていて、バイクで向かう山王連合会に遭遇するんだけども、村山くんたちは高校生だから歩きなんだね可愛いいいいいって悶えた。まあ、その数秒後には、副リーダーの轟くん(前田公輝さん)が手配したであろうトラックの荷台に乗った仲間たちが駆けつけるアツい展開だったんだけども。鬼邪高校は一番お馬鹿っぽい感じで、思ったことをそのまま言っちゃう村山くんがリーダーなのも納得。ピンチの際に雨宮兄弟が駆けつけたら、「いいとこに来やがった!」って素直に言っちゃう村山くん可愛すぎか。ドラマでは絶対に鬼邪高校リーダーの座を狙って村山くんと轟くんは争ってたんでしょ?と予想できて楽しい。
SWORDのR、RUDE BOYS。スラム街っぽい「無名街」の守護神、アクロバティック集団。全員モッズコートや迷彩柄を取り入れた衣装で統一されていて分かりやすい。設定的に、HUNTER×HUNTERの流星街みたいなものだろうってことで理解した。二次元ヲタクにも親切な世界観。リーダーのスモーキー(窪田正孝さん)が圧倒的な吸引力で女子のハートを掴んでくる。反則すぎるほどの透明感で時々倒れる儚げな窪田正孝さんに惹かれない女子なんているのかな???起き上がるのも仲間の手を借りなきゃいけないスモーキーは完全に姫でした。雨宮末っ子が「お前に聞きたいことがある」って登場したときにゆっくりと目を開けたスモーキーは白雪姫でした。それでいて、冒頭で呆気なく燃やされた無名街の炎の中で佇むスモーキーの迫力は圧倒的で、その苛烈さが凄まじい。最高かよ。妹のララ(藤井夏恋さん)とスモーキーは血が繋がってないと明かされた時点で、スモーキーとララは惹かれあってるわけですね把握と勝手に思っていたら、ララと雨宮末っ子の間で少女マンガが繰り広げられて、公式との解釈違いに泣けた。最後の共闘場面でスモーキーだけ不在だったのは残念すぎる。各チームのリーダー揃い踏みの場面なのに~~~。チーム全体に言えることは、RUDE BOYSのケンカはワイヤーアクションやパルクールがてんこ盛りで派手!
SWORDのD、達磨一家。年齢層もバラバラで背景が一番不明だった壊し屋一家。テキ屋っぽい。全員が赤の法被を着たトンチキな衣装なので視覚的にも見分けがつきやすい。今作での推しは、赤の番傘の中に一人だけ青の番傘で登場という粋の極みの日向紀久(林遣都さん)です!!!このシーン、画面を埋め尽くす赤の番傘が割れた瞬間、その間を青の番傘が横切っていくという様子を頭上から撮影していて、この演出好き……ってクラクラした。I.W.G.Pのキング(窪塚洋介さん)で完全にとどめを刺された性癖として、頭のネジが何本もぶっ飛んだリーダーキャラが好きすぎる、というのがあるので日向に惹かれないわけがなかった。何といっても、敵のアジトに乗り込むときにオープンカーのボンネットに乗っかっての登場。完全に頭 が お か し い。だがそこがいい。このシーンでの決めセリフは「ここは俺の街だ。どいつが来ようがSWORDの祭りは達磨通せや」。その直後にBGMとして流れていたテーマソングの「達磨一家!」の一節が響く。あああああ、滾る~~~。敵とケンカするときも縺れ合いながらコンテナから地面に落ちていって、それでもなお一人の相手に延々四の字固めをしていて、周りは敵だらけなのに無防備すぎる。スモーキーのことを貧弱野郎って言ってたけどドラマでは絡みあったのかな。エンドロールで釈迦ポーズで横たわってる日向が尊すぎる。林遣都さんは役柄によって本当に印象が変わる。この前見た『子供の事情』と同一人物とは到底思えない。
MIGHTY WARRIORS。音楽で世界を救うことを謳ってるはずの今回の敵。服装に統一感がないけれど、大体クラブで登場してくるからある程度見分けはついた。クラブが根城っていうド派手設定は最高オブ最高で、色とりどりのレーザー光線の下、ステージでラップ調でSWORDをdisっていくのがテンション上がる。マガジンで登場してたから、ICE(ELLYさん)とセイラ(大屋夏南さん)は知ってるぞ!そのイメージでICEとセイラをニヤニヤしながら観てたけど大して絡まなくて悲しかった。ICEとセイラがいい雰囲気っていうのはCLAMP二次設定???オリジナル設定と二次設定の区別がもはやできない。雨宮末っ子とのバトルをなおも続けそうなICEを「ICE?」の一声で諭したセイラは最高だったのでよしとする。それにしても、セイラが美しくて麗しくて、MIGHTYメンバーで三角関係とか起こらないの?と勝手に心配になった。足技が華麗すぎて、常にHIPHOP調のバーニーより絶対強いでしょという確信。「無名街はよく燃えますね」の声でようやく、MIGHTYメンバーとして早乙女太一さまが出演してることに気づいた。劉(早乙女太一さん)のポーズ、いちいちかっこよすぎか。殺陣が相変わらず最高で、青龍刀の速さに震えた。スモーキーが相手じゃなかったら絶対に死人が出るやつ……。ラストのバトルに劉はいなかった上にラストでは極道の会合で報告をしているし、彼の立ち位置が不明。九龍グループのスパイってことでいいのかな。次の映画で明らかにされてる感じ?
琥珀さんとわんこ3人のバトルは途中、るろ剣映画の師匠(福山雅治さん)と剣心(佐藤健さん)を思い出してしまう長さだった。アクションもスピード感もないただの殴り合いだから冗長に感じた。ところどころで過去のやり取りが挿入されてるから琥珀さんやMUGENに思い入れがあると違うんだろうな。琥珀さん、何だかんだで腕や足を折ったりしないから優しい。回想に次ぐ回想の結果琥珀さんがようやく改心した後、もうこれ絶対撃たれるパターンでは?と予想していて、「撃たれる、絶対に撃たれる」って怯えてたけれどそんな欝展開はなかった。李(V.Iさん)が絶対に「役に立たない駒は不要ネ」とか言いながら撃つと思ったんだけども。ごめんなさい、琥珀さん。
予想以上にハマってしまったハイロー沼。沼に引きずり込まれる一因に、それぞれのチームのテーマソングの存在は大きいと思う。映画観終わってすぐにYouTubeに公式でアップされてる各チームの動画を見てしまった。達磨一家のテーマソングいいよ~~~。達磨一家がひたすら馬鹿なことをしてるスピンオフが観たい。各チームの関係性をドラマで把握していれば、映画は何にも考えないで観れそう。不良の抗争ものなんて、ストーリーはほぼないに等しいと勝手に思っていて(ろくブルやクローズなど)、そこが気楽で好きなんだけれど、今作も共闘展開や関係性に単純にアツくなれた。次作のRED RAINも観たくなってきた。斎藤工お兄ちゃんなんて絶対に強いでしょ!ちょうど8/11に金曜ロードショーで放送されるみたいだから録画しないと。しかも、来月にはTHE MOVIE2も公開!
追記:3日でドラマも全部駆け抜けた。沼恐るべし。ドラマの話は次の記事で。