健康被害増える“豊胸サプリ” 被害者3割が男性の不思議
「昨年の厚労省の調査では、使用者の3割は男性で、中には嘔吐や腹痛など不調を訴えるケースもあります。プエラリア・ミリフィカは抜け毛予防を宣伝しているものもあり、薄毛対策に利用される。安全性が分からないので、欧州や韓国では流通禁止になっています。日本では、健康食品に関しての法制度が異なるため、見逃されてきたのです」
健康食品は加工法やサプリの濃縮度合いなどが業者に委ねられていて、品質もバラバラだ。
「アレルギーや飲み合わせもきちんと検証されていない商品が少なくありません。個人輸入すれば、有害物質が混入しているリスクもある。過去には、痩せ薬として加工、販売されていた台湾の野菜『アマメシバ』も、健康被害を出して販売停止になっています。プエラリア・ミリフィカも近く見直しが行われるでしょうが、消費者は商品を手に取る前に、国立健康・栄養研究所のHPなどで『成分は何か』や『健康被害はないか』など確認することが大事です」(森田満樹氏)
見た目よりも健康だ。