健康被害増える“豊胸サプリ” 被害者3割が男性の不思議
「健康食品」による「健康被害」が相次いでいる。国民生活センターと全国の消費生活センターが苦情相談情報を収集するシステム「PIO―NET」で、2016年度の「危害情報」は健康食品が1位(1866件)だった。14年度は4位で583件、15年度は3位で898件だから、どんどん増えているのが分かる。
中でも目立つのが、“豊胸サプリ”の存在。女性ホルモンと同じ作用を持つ植物性エストロゲンが含まれているという東南アジア原産のマメ科の植物「プエラリア・ミリフィカ」を加工したサプリで、バストアップやスタイル維持をうたっている。
だが、厚労省が全国で販売している67製品を調査したところ、不正出血や皮膚障害、消化器障害など過去5年間に223例の健康被害が出ていた。しかも被害者は若い女性に限らない。消費生活コンサルタントの森田満樹氏がこう言う。