新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~
お知らせ
次回の放送は9月20日(水)になります。
放送内容
【2017年9月6日(水)】
光の稲穂 竿燈まつり
~短くも熱い 秋田の夏~
秋田県の中部、日本海沿岸に位置する県都・秋田市は、県の人口の約3割が集まる政治経済の中心地。広大な平地と、周りを囲む山々からの雪解け水に恵まれ、古くから米どころとして知られます。古くは江戸時代、関ヶ原の戦いの後に国替えとなった佐竹義宣が久保田城を築き、城下町が形成されたのが秋田市の始まりといわれます。
秋田に夏の訪れを知らせる「秋田竿燈まつり」は、毎年8月3日から6日に行われます。国の重要無形民俗文化財に指定された、青森ねぶた祭、仙台七夕まつりと並ぶ東北三大祭りです。
260年以上の歴史があり、佐竹の殿様が統治していた頃に始められたと伝わります。元々はお盆などで家々の門前に掲げられた高燈籠から始まり、「ねぶり流し」の無病息災、家内安全祈願に加えて、提灯が稲穂や俵に似ていることから豊作祈願の意味を持つようになったと考えられています。それが今や参加74団体、270本以上の竿燈、提灯総数およそ1万個という壮大な祭りになり、祭り期間中には国内外から120万を超える観光客が訪れます。
竿燈まつりの見どころは、稲穂に見立てた竿燈の列が夜空に揺れる幻想的な光景。一方、昼間には大きな竿燈を自在に操る「差し手」たちの技と誇りがぶつかり合う妙技会が行われています。竿燈を高く上げることに魅せられ、前人未到の「10本継ぎ竹」への挑戦する熱い男に密着します。
旅人は俳優・中本賢。夏風に揺れる青々と育った稲穂、田んぼのあぜで秋田ご自慢の塩にぎりをぱくり。そして「お米」由来の日本酒。歴史ある酒蔵では、この時期しか味わえない美味しい日本酒に出合います。秋田の台所といわれる秋田市民市場でも、秋田の旬に舌鼓。東は奥羽山脈、西は日本海という環境に恵まれ、海に山に美味しい秋田の食材が揃います。
竿燈まつりが終われば秋田は早くも秋の香り、農家は秋の収穫の準備を始めます。秋田の短くも熱く燃える夏を旅します。
今後の放送予定
【2017年9月20日(水)】
愛しく切ない島の夏! 鹿児島 甑島
~奇祭「かずらたて」と15歳「島立ち」~
薩摩半島の西方約30kmに位置する甑島列島。北から上甑島・中甑島・下甑島と3つの島が連なっています。太陽が海から昇り海へと沈み、海面が様々な色に光り輝くことから、かつては「五色(ごしき)島(じま)」と呼ばれていた美しい島です。古くは8000万年前(白亜紀)の地層から形成された断崖や巨岩は圧巻。そんな荒々しい島の風景とは対照的な穏やかで人懐っこい島民たちが旅人を優しく迎えてくれます。
上甑島には、お盆の時期に「かずらたて」という伝統行事に参加するために多くの人が帰省します。「かずらたて」は、五穀豊穣を祈る里地区の伝統行事。もともとは十五夜の行事でしたが、人口が少なくなった近年は、お盆で帰省する人の多い8月13日に毎年行われています。
山から採ってきた葛カズラを束ねて長さ80mの大綱を作り、それを大蛇に見立てて地域内を練り歩きます。先頭を行くのは、思い思いの化粧・衣装の子供や若者の踊り連。大漁旗やノボリをなびかせながら、鉦や一斗缶、ほら貝の音に合わせ踊り進み、若衆を中心にした島民たちが大綱を頭上に持ち上げながら、その後ろを練り歩きます。港公園に着くと祭りは最高潮、とぐろ巻きにした大綱の上で子供や若者達が踊るユニークな祭りです。
上甑島を旅するのは作家・島田雅彦。
島民とともに「かずらたて」に参加し、祭りに熱く燃える中学三年生に出会います。また民族楽器「ごったん」を使った故郷の唄を通して、甑島列島には高校がないため中学校卒業生の多くは15歳の春に島を離れる「島立ち」を経験することを知ります。島を離れる少年たちと、それを送り出す父や母の想いとは・・・。
他にも甑島を代表する景勝地・長目の浜(国の天然記念物)の夕日の絶景、漁師が営む料理店の甑島名物キビナゴ、故郷にUターンした若者が作る懐かしくも新しい豆腐を堪能するなど、甑島の歴史や文化、暮らしを訪ねる2泊3日の旅です。
番組概要
「にほん風景遺産」「にほん風景物語」につづく、BS朝日とテレビ朝日系列局による共同制作番組、第3弾。
各地に残る、四季折々の自然、古からつづく営み、変わらない風景…。
日本人なら誰もが本能的に持っている“どこか懐かしい風景”を求めて旅にでます。
取材するのは、その地を知り尽くしたテレビ朝日系列各局。地元ならではの取材・情報網を存分に生かした深みのある紀行番組をお届けします。
旅のスタイルは、手軽に感じられる“2泊3日” 地元しか知らない食に舌鼓を打ち、酒に酔い、秘湯に浸かる…。
あなたも誇りをもって「この国に生まれてよかった」と感じる事ができるはず…。
【旅人】
石丸謙二郎
中本賢
島田雅彦
【ナレーション】
大木優紀(テレビ朝日アナウンサー)
「あなたが選ぶ“私の風景遺産”」募集中!
番組では「あなたが選ぶ“私の風景遺産”」を募集します。
ぜひ風景遺産として未来に伝えたい風景を、推薦理由、エピソード、その中のベストショットなどとともにお寄せください。
【あて先】〒106-6116
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー16階
BS朝日「新・にほん風景遺産“私の風景遺産”」係
【記入事項】
①住所 ②氏名 ③年齢 ④性別 ⑤電話番号
⑥あなたが選ぶ“私の風景遺産”(推薦理由、エピソード、その中のベストショットなど)
※いただいた情報は発送、および番組制作の参考にする以外には使用しません。
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