リアルロボが欲しいのは分かった。ちょっと長いけど話を聞いてほしい。
東映版のマジンガーZが敵である機械獣に苦戦する主な理由って何だと思う?
敵のスペックが高いのもあるけど、Zの整備不足と兜甲児の不調が最大の苦戦の理由なんだよ。
テレビ中盤のオーバーホールできない編も、最終回も映画『対暗黒大将軍』もそうだった。テレビシリーズ後半は襲撃にZの修理が間に合うかどうかの勝負。
これってマジンガーZは「メカとして描かれ」ているよね。Zはあくまで道具。前期エンディングの宮武図解を見ても、マジンガーZはテクノロジーの塊だと分かる。兜甲児という人の心を加えたときに初めてヒーローになる。どちらかが欠ければ成立しない。気合ではどうにもならない。
巨大ロボットものにおけるリアルさっていうのは、そこで始まって終わってた。あとは1973年前後に描かれたものを時代に合わせてアップデートすればいい。
それ以上のリアルを求めたら、ロボットものとして何かが破綻してしまう。操縦者が超能力者やラッキーマンになってロボの重要度が薄れたり、そもそもロボの出番自体が無くなったり。どれとは言わんけど。
パトレイバー(漫画版)もそのアップデートの範囲内と言える。富士の裾野がお台場の埋立地になって、光子力研究所が特車2課に、兜十蔵が篠原重工。もちろん内海はDr.ヘルだ。
つまりリアルロボットものが欲しいなら、マジンガーZとそれを意識した作品群で十分。既に世に溢れていると言っていいんじゃないだろうか。
もちろんこれには文句を言いたくなるだろう。パトレイバーはそんな古くて幼稚なテレビまんがよりずっとリアルだ、一緒にするな、と。まあ一理ある。
実際にマジンガーZは古くて幼稚な「ガンダム以前のロボットアニメ」の代表格だ。
その上に立っているのがガンダム以後のリアルロボットものだ。旧来のロボットアニメよりもリアルで大人向けでクール!というのが基本的な持ち上げられ方。
パトレイバーがその延長線上にある企画であることは間違いない。プラモの販促企画より更に大人向けでクールな企画として人気を博したパトレイバーは、マジンガーZより二段はリアルなんだろう。
ところでパトレイバーには「ミノフスキー粒子とかラムダ・ドライバといった便利なアイテムは出てこない」。なるほどガンダムより「リアル」だ。
しかしマジンガーZではジャパニウムという便利アイテムがDr.ヘルが光子力研究所へ攻め入る理由付けにもなっていた。ジャパニウムという物質は世界征服に利用できる。実際にジャパニウム由来の装甲と動力と武装を持ったマジンガーZはとても強い。
では内海は?なぜ彼は便利アイテムがあるでもないのに、わざわざ野明のイングラムを狙う?しかも途中からは上司に逆らってまで。
「リアル」に考えたら、警察組織の特定の人物と対決するために目的を選ばない犯罪者VS警察なんて話は成立しない。
なのに成立しているのは、内海が自分のロボを主役ロボとタイマン張らせて勝ちたいイカレ野郎、作者にとって都合のいい便利マンだからだ。
もっと直接的に言えば、あの「リアル」な世界設定では便利マン内海がいないと、レイバー同士の因縁の対決が定期的にある長編ストーリーなんていう、古くて幼稚なテレビまんが的な話はできない。
地球防衛軍や酔っ払いレイバーと小競り合いする単発地味エピソードだけでもいいなら話は別だが。
便利アイテムが存在しない一方で便利マンが絶対必要になるリアル路線のロボットもの。
リアルロボくれくれをする前にちょっと考えて、答えてもらいたい。
期間限定で無料で読めるからグリフォンの所をメインに読んでるんだがやっぱ凄いわ。 ガンダムがリアル?お前マジでそれ言ってるの?というぐらいにリアリティがある。 ただリアルな...
リアルロボが欲しいのは分かった。ちょっと長いけど話を聞いてほしい。 東映版のマジンガーZが敵である機械獣に苦戦する主な理由って何だと思う? 敵のスペックが高いのもあるけ...
そんなリアルまじでどうでもいい パトレイバーを褒めるのなんて所詮はサンデー派 一生理解しあえないわ
ガンダムみたいなリアル系標榜してるものでも精神力でパワーアップとかしちゃうしなぁ 精神力や気合でパワーアップを全くなしにしたものがほしい
ニュータイプってそんなにリアルなものだった?