「苦しんで学ぶ英語」はどう考えても非効率だ

「ひたすら学習」より"星占い"のほうがいい

あなたも「英語学習のドM体質」になってはいませんか?(写真:monzenmachi / PIXTA)
こんなに努力しているのに英語がまったく上達しない――。そんな状態に陥っている人はいったいどうしたらいいでしょうか。
かつて同じ悩みに苦しみながら、それを乗り越え、オックスフォード大学大学院で応用言語学を研究するまでになったのが水野稚氏です。『1年で話せた人が絶対やらない英語勉強法』著者でもある水野氏に、その乗り越え方について聞きます。


「英語が話せるようになりたい」と思いつつも、なかなか結果を出せない人には、共通する傾向があります。

それは、一生懸命取り組んでいるつもりが、間違った方向に向けて努力をしている可能性が高いことです。ちょっと過激かもしれませんが、「英語学習のドM体質」が原因のひとつかもしれません。

英語の勉強で挫折しやすい「ドM体質」3つのパターン

これは、「(英語が)できない自分が悪い」と自分を責める人に多く見られる傾向です。

多くの英語学習者を見ていて、「ドM体質」の傾向は、次の3つの思考パターンに分けられます。どれか思い当たるでしょうか?

① 英語は、我慢したり苦しんだりしないと上達しない
② 結果が出ないのは、すべて自分の努力不足だ
③ きちんとした立派な学習目標を設定しなくてはならない

① は「難行苦行タイプ」です。努力至上主義ですから、「英語学習が楽しいはずはない」「苦しくてなんぼ」という前提で学びます。「楽しく学ぶ」という世界があるとは考えておらず、思うような結果が出ないと「まだまだ苦しみが足りない」とひたすら自分を追い込んでいくタイプです。

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  • NO NAME4fbde0c5a89d
    3流のプロゴルファーが宣伝している英語聞き流し教材が何の役にも立たないということには強く共感できます。
    やはり自分が興味が持てる教材、というより英語で何をしたいのか、何を楽しみたいのかはっきりしていれば、自ずと自分にあった勉強法がみつかるというもの。
    自分の場合は、audibleでStephen Kingの小説を聴いています。好きな文章なので何度聴いても飽きないし、英語のまま理解できるようになった喜びは至福。
    up6
    down1
    2017/9/8 09:10
  • NO NAME5eff73240e61
    これ、最終的には「好きな文章を読む」=「読書」=「大量の英文のインプット」がものを言うって結論でしょう。
    私もそれは体感しているし、読書だけでTOEIC満点近くを取った中学一年生の記事も読んだことがある。
    自分の中に蓄積されていないものはアウトプットできない。どこかの段階で必ず大量インプットをしなければ伸び悩む時が来る。そこをいかに超えられるかが勝負だと思う。

    子供は生まれた時から、生きるために必死に親や周りが言うことを自分の脳にインプットするが、それでも大人とまともに話せるのは10歳頃から。
    大人がその方法で勉強するのは効率が悪いから、結局最低限の文法、単語、大量の読書という方法に落ち着かざるを得ない。
    up5
    down2
    2017/9/8 08:54
  • NO NAMEd0c04a97baa3
    20年くらい前、AFNを5年くらい聞き続けてリスニング力を上げた。
    当初は「ヨコスカ」が「コスコス」にしか聞こえなくて、「コスコス」って何処のことなんだ?(地名を言っていることはなんとなくわかった)、という状態が半年くらい続いたよ。
    up0
    down0
    2017/9/8 11:34
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