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静岡遠州灘に親ウナギ放流 資源回復プロジェクト◆ネットで出資呼び掛け
絶滅危惧種ニホンウナギの資源回復に協力を-。網にかかった親ウナギを買い上げ遠州灘に放流している「浜名湖発親うなぎ放流連絡会」が、クラウドファンディングで放流事業費三十万円を募っている。十月末まで。 連絡会は、仲買人や浜松うなぎ料理専門店振興会、浜名漁協、養鰻(ようまん)業者による浜名湖養魚漁協などからなる。浜名湖内の定置網にかかったマリアナ諸島沖へ産卵に向かう親ウナギを、通常の競りで買い上げ、遠州灘に十一、十二月に放流している。 クラウドファンディングは、インターネットで不特定多数から出資を募る手法。連絡会は浜名湖発「ニホンウナギ資源回復プロジェクト」と題して支援を呼び掛ける。六千円、一万円、三万円、五万円、十万円の五つの支援コースを設け、出資者にはそれぞれ金額に応じて、ウナギ残渣(ざんさ)の有機肥料で栽培したコシヒカリ「うなぎ米」や、うなぎ料理専門店で使える食事券などを返礼品として贈る。 連絡会などによると、親ウナギの放流量は二〇一一年度に約百キロだったのが、一四年度に二百キロ超の二百四十七キロに。活動の認知度アップもあって一六年度は四百十キロと急増して資金不足となった。放流事業にかかる費用は二百五万円。 ウナギの稚魚が減少し、取引規制が懸念されるなど、業界を取り巻く環境は厳しい。連絡会長を務める水産卸業「海老仙(えびせん)」の加茂仙一郎社長は「さまざまな立場の人が資源保護に向かって関われる方法。少しでも協力してもらえたら」と呼びかけている。 詳しくは、ネットでプロジェクト名を検索。問い合わせは、海老仙=電053(592)1115=へ。 (飯田樹与) |
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