先般の民進党・山尾志桜里女史の不倫が週刊文春に暴露された件で、どうもご本人は「問題のない打ち合わせのためホテルに立ち寄った」と事実無根であるとお話されている模様。ご本人がそう仰るのであればそうなのかもしれません。ただ、ご自宅には5歳のご子息と旦那様がおられ、仮に問題のないホテル訪問であったとしても、そう安くもないホテルに週4日訪れていたというのは何だろうとは思うわけであります。
その一方で、山尾志桜里女史が本件を受けて「党を混乱させた」などとして議員辞職をほのめかすお話をされているようで、メディアがこれはこれで走り回っています。個人的には不倫は人として望ましくないと思っておりますので、仮に私人として云々という議論があるとしても、民進党離党はもちろん、議員辞職も視野に入って仕方がないのではないかと考えます。政治家として、そういうスキャンダルをも乗り越えて成し遂げたい何かがある、ということであれば、問題に見合った活躍をしてほしいという気持ちもあるわけですが。
ただ、世には「仕事をしてくれれば、たとえ下半身がだらしなくても構わない」という論法で、いわゆる「手術をうけるのに品行方正なヤブ医者か、問題児の名医か」という命題がくるわけです。実際には、医師のように人格とスキルが切り離されている場合はあくまで医師と患者の信頼関係と治療への期待度で判断するわけですけれども、政治家の場合は人格そのものがスキルであり政治の資質であることを考えると、(私は不倫や不貞に重きを置くことを除いても)まず浮気相手の奥様と自身の亭主にお詫びをし、それが許されることが最低条件になるのではないかと思います。
つまりは、家庭という人間が守る最低限のユニットも守ることができず、伴侶や子供のためにきちんとした家庭生活を送ることができない人間性であるならば、日本社会を守ることもむつかしいのでしょう。その程度の倫理観しか持ち合わせていないから、政治家であり、いみじくも野党第一党の幹事長に抜擢・打診されたという立場さえも弁えず、重職を打診された日の夜に疑わしい行動を取ったのだということになります。
これは、自民党にあっても宮崎謙介さんや今井絵理子女史のような不倫・不貞の話においても同様であって、きちんと恥をかき、家族に謝罪をし、そこで良しとならない限りは議員に留まるべきではないと思います。一度は自民党なり民進党なり離党をし、場合によっては議員を退いて出直しをして、有権者から「充分に反省をし、国家や社会、国民のために働ける」という請託が認められて初めて議員として復帰できるものなのではないかと考えるわけです。もちろん、私はそのあたりは潔癖なので、不倫した時点で人間のクズだと思いますし、家庭が壊れ社会的地位を失ってもおかしくないぐらいの問題だと認識していますが、それでも有権者の多数が「いや、不倫は良いのだ。政治家としてキチンと働いてくれればよいのだ」と判断するのであれば、私の意見は少数派となりその人は次の総選挙なり補選なりで当選するでしょう。
ただし、山尾志桜里女史に関しては、すでに複数報じられているように、先の宮崎謙介さんの不倫が騒がれたときにテレビに出て「出直し」を言及、つまりは緩みを糺すためにも議員辞職をして選挙区の有権者に信を問い直すべきという踏み込みをしておおいに批判をしました。私は、このときは山尾志桜里女史は正しいと思っていました。与党であれ野党であれ、家庭も守れないような人間が議員として日本社会を守れるはずがありません。ましてや家に子供を置いて、あるいは身重の奥さんがいて遊び歩くとか、控えめに言っても人間のクズだと思うわけです。
それでも政治家として有能ならばいいのだとするならば、自宅に子供を置いて浮気をすることを容認することでもあるわけで、そういう人は二度と家庭や家族に関する論考をしないでほしいとすら思います。これは、私の個人的な、純粋な感想であり意見ですが、夫婦共働きなどして経済的に仕方なく子供を託児所に入れるという話ならともかく、不貞行為で夜で歩いたり帰宅しないような父親なり母親がいたとしてそれは別に政治家でなくたって人間性を疑われるだろうということです。
山尾志桜里女史に関しては、まあ見事なブーメランであります。宮崎謙介さんの不倫についてあれだけ鮮烈な批判を繰り返しておきながら、もしも報道が事実であるとするならば本人はそれと同等のことをしてきたことになります。また、報道が行われることを察知した民進党新代表の前島誠司さんに本件について問われ、問題ないと回答していたのが山尾志桜里女史です。それでも山尾志桜里女史を信じられるのか、と言われると、それはもう報じた週刊文春と山尾志桜里女史のどちらを信じるか、またその後の動きで事実でないならばそもそも自ら離党や議員辞職をほのめかすということはあり得ないとも思っています。
ほんと、山尾志桜里女史に関して言えば、いったい何をしているんだろうねって思うわけですよ。将来を嘱望されていた女性政治家が、こんな形で足元を掬われるというのは、本人にとっても痛恨でしょうし、支えてきた家族や支援たち、期待した政党関係者も頭を抱えていることでしょう。期待したほどダメージが大きく、また今後もカネと下半身の話が出てくるごとに、この手の話は騒がれるのだと思います。
これにつけこまれて、いきなり解散総選挙とかならないといいですね。

その一方で、山尾志桜里女史が本件を受けて「党を混乱させた」などとして議員辞職をほのめかすお話をされているようで、メディアがこれはこれで走り回っています。個人的には不倫は人として望ましくないと思っておりますので、仮に私人として云々という議論があるとしても、民進党離党はもちろん、議員辞職も視野に入って仕方がないのではないかと考えます。政治家として、そういうスキャンダルをも乗り越えて成し遂げたい何かがある、ということであれば、問題に見合った活躍をしてほしいという気持ちもあるわけですが。
ただ、世には「仕事をしてくれれば、たとえ下半身がだらしなくても構わない」という論法で、いわゆる「手術をうけるのに品行方正なヤブ医者か、問題児の名医か」という命題がくるわけです。実際には、医師のように人格とスキルが切り離されている場合はあくまで医師と患者の信頼関係と治療への期待度で判断するわけですけれども、政治家の場合は人格そのものがスキルであり政治の資質であることを考えると、(私は不倫や不貞に重きを置くことを除いても)まず浮気相手の奥様と自身の亭主にお詫びをし、それが許されることが最低条件になるのではないかと思います。
つまりは、家庭という人間が守る最低限のユニットも守ることができず、伴侶や子供のためにきちんとした家庭生活を送ることができない人間性であるならば、日本社会を守ることもむつかしいのでしょう。その程度の倫理観しか持ち合わせていないから、政治家であり、いみじくも野党第一党の幹事長に抜擢・打診されたという立場さえも弁えず、重職を打診された日の夜に疑わしい行動を取ったのだということになります。
これは、自民党にあっても宮崎謙介さんや今井絵理子女史のような不倫・不貞の話においても同様であって、きちんと恥をかき、家族に謝罪をし、そこで良しとならない限りは議員に留まるべきではないと思います。一度は自民党なり民進党なり離党をし、場合によっては議員を退いて出直しをして、有権者から「充分に反省をし、国家や社会、国民のために働ける」という請託が認められて初めて議員として復帰できるものなのではないかと考えるわけです。もちろん、私はそのあたりは潔癖なので、不倫した時点で人間のクズだと思いますし、家庭が壊れ社会的地位を失ってもおかしくないぐらいの問題だと認識していますが、それでも有権者の多数が「いや、不倫は良いのだ。政治家としてキチンと働いてくれればよいのだ」と判断するのであれば、私の意見は少数派となりその人は次の総選挙なり補選なりで当選するでしょう。
ただし、山尾志桜里女史に関しては、すでに複数報じられているように、先の宮崎謙介さんの不倫が騒がれたときにテレビに出て「出直し」を言及、つまりは緩みを糺すためにも議員辞職をして選挙区の有権者に信を問い直すべきという踏み込みをしておおいに批判をしました。私は、このときは山尾志桜里女史は正しいと思っていました。与党であれ野党であれ、家庭も守れないような人間が議員として日本社会を守れるはずがありません。ましてや家に子供を置いて、あるいは身重の奥さんがいて遊び歩くとか、控えめに言っても人間のクズだと思うわけです。
それでも政治家として有能ならばいいのだとするならば、自宅に子供を置いて浮気をすることを容認することでもあるわけで、そういう人は二度と家庭や家族に関する論考をしないでほしいとすら思います。これは、私の個人的な、純粋な感想であり意見ですが、夫婦共働きなどして経済的に仕方なく子供を託児所に入れるという話ならともかく、不貞行為で夜で歩いたり帰宅しないような父親なり母親がいたとしてそれは別に政治家でなくたって人間性を疑われるだろうということです。
山尾志桜里女史に関しては、まあ見事なブーメランであります。宮崎謙介さんの不倫についてあれだけ鮮烈な批判を繰り返しておきながら、もしも報道が事実であるとするならば本人はそれと同等のことをしてきたことになります。また、報道が行われることを察知した民進党新代表の前島誠司さんに本件について問われ、問題ないと回答していたのが山尾志桜里女史です。それでも山尾志桜里女史を信じられるのか、と言われると、それはもう報じた週刊文春と山尾志桜里女史のどちらを信じるか、またその後の動きで事実でないならばそもそも自ら離党や議員辞職をほのめかすということはあり得ないとも思っています。
ほんと、山尾志桜里女史に関して言えば、いったい何をしているんだろうねって思うわけですよ。将来を嘱望されていた女性政治家が、こんな形で足元を掬われるというのは、本人にとっても痛恨でしょうし、支えてきた家族や支援たち、期待した政党関係者も頭を抱えていることでしょう。期待したほどダメージが大きく、また今後もカネと下半身の話が出てくるごとに、この手の話は騒がれるのだと思います。
これにつけこまれて、いきなり解散総選挙とかならないといいですね。
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