目次
- 世界では日々、新たなジャンルが生まれている
- 社畜のためのハードコア Justice For Reason
- 畳でロック 日本畳楽器製造
- 極悪デスメタル Infernal Revulsion
- 国会議員バンド Gi!nz
- シューゲイザーアイドル ・・・・・・・・・
- 森メタルの伝説 Korpiklaani
- おわりに
世界では日々、新たなジャンルが生まれている
音楽を分類するために使うのがジャンルだ。ロックやヒップホップのように大きい括りがあり、そのロックを更に分類するパンクロック・ガレージロック・ハードロック・ポストロックなどのジャンルが知られている。
そしてそのパンクロックをさらに細かく分けるサブジャンルもある。例えばパンクロックがより過激になった「ハードコア」や、アイルランドの民族音楽と融合した「アイリッシュ・パンク」、イギリスの主要ジャンル三つが混じった「オイ!」などだ。
ジャンル名に絶対「!」マークをつけないといけないのは、かなり強烈だ。このように音楽ジャンルの細分化は進んでいる。
この人たちは『ヒップホップ・プログレ・ロック』を名乗る。ちょっとダサいけどわかりやすい。(ヒップホップというよりただのラップな気もする)
このようにジャンルは名乗ったもの勝ちである。聞いたことないジャンルを名乗ってる人もいっぱいいる。
というわけで今回は、スタイルだったりテーマだったりが特殊なバンドをご紹介する。時には変なジャンルを名乗っているバンドも出てくるだろう。楽しみに待っていて欲しい。
社畜のためのハードコア Justice For Reason(ジャスティス・フォー・リーズン)
映像の味が光る、エモーショナルな叫び。彼らが名乗るのは「社畜コア」だ。聞いたまんまのハードコア×社畜。多分サラリーマンなんだろうな。京都発。
弊社では、叙情HC/激情HC/メタルコアをベースとし、通勤ラッシュの如く駆け抜ける疾走パート、突然の残業に対する全力シンガロング、休日出勤の様に襲いくるBreakdown等で、サラリーマンの苦悩を描く社会派社畜コアを展開中。引用:YouTube
と素晴らしい自己紹介を展開。営業かな?
めちゃめちゃエモい
叙情系の爽やかさとエモさを兼ね備えたハイブリット社畜。心までは弊社に受け渡さない反骨精神も感じる。このEPのTrack 1 「AM 1:17 既に終電は無い」が気になりすぎる。
畳でロック 日本畳楽器製造
色々やばい。
畳について歌う彼らは「日本畳楽器製造」だ。その名のとおり、真ん中の人が持ってるのは畳で作ったギター。バカみたいにでかい。左のTATAMIがいい味出してる。YAMAHAに怒られそうだけど。
彼らについて更に知識を深められるのが次の動画。
まさかのロボ。畳ドラムがマジでやばそう。
京都の伝統ある畳屋を受け継いだご主人が、畳界の未来を案じて投じた一石がこれ。ONE OK ROCKとかが使ってくれたらいいね。
ところで京都のバンドヤバくね?というわけで普通の音楽を聴いてみよう。
極悪デスメタル Infernal Revulsion(インファーナル・リヴァルジョン)
デスメタルを軸に極悪、残虐、狂気でJPDM (Japanese Death Metal)シーンを圧倒すべくして活動を開始する。極悪、残虐、狂気って音楽に必要だっけ?
引用:alliance-trax.com
バンド名は和訳するなら悪魔的憎悪。いくらなんでも怖すぎる。これを書いてる今もすごいドキドキしてる。違いますよ?馬鹿にしてるんじゃないですよ?すいません。
やばいテーマに目を惹かれがちだが、演奏と歌がめちゃくちゃ上手い。この人たちならほんとに日本のシーンを圧倒できるのでは?神戸発。
ヴォーカルが通訳で有名
ちなみにヴォーカルは通訳をしていることでも有名。2015年にはラクビー日本代表監督の通訳を務めた。でも Infernal Revulsionが本業だとか。
国会議員バンド Gi!nz(ギインズ)
自民党の国会議員4人で組んでいるバンドがある。 Gi!nzだ。ファーストアルバムの謳い文句は以下のとおり。
現役国会議員による初の本格的音楽ユニット、Gi!nz(ギインズ)。1998年5月に結成した彼らの初のフルアルバムが完成。メンバー自身が手掛けた軽快なロック、ポップスサウンドと、地方分権、教育問題、金融ビッグバン、国際貢献などをテーマにした熱いメッセージは評価も高い。なお今作の収益金の一部は、財団法人骨髄移植推進財団へ寄付される。引用:Amazon.co.jp
テーマがスゲーつまんなそう。でもアマゾンでは絶版になっているし、聴けないとなると聴きたくなる。しかも、国会議員はコンプライアンスに厳しいのかYouTubeに動画は無かった。
なので唯一結成当時からのメンバーである林芳正の演奏を見てみよう。
逆に驚くほど面白くない、地方出身者を地元へ送り返して過疎化を解決したいのだろうか。けど林さんええ声。
というか一人明らかにジャンルが違う人が真ん中のおじさんの後ろにいる。ギターソロ一切見えないのがじわじわくる。
まさかの入閣
このGi!nz、メンバー4人の内なんと3人が今回入閣した。大出世だ。いくらなんでも面白すぎる。組閣でほぼ活動休止状態に追い込まれるってどういうこと。
とりあえず日本一収入の安定したインディーズ・バンドなのは間違いない。
特にこの林芳正は
自他ともに認める宏池会のエースとして、将来の総理総裁候補と目されることも多い引用:Wikipedia
とありもしかすると、毎日テレビで見るようになるかも知れない。
シューゲイザーアイドル・・・・・・・・・
まさかシューゲイザー(深く歪ませたギターによって浮遊感を得るオルタナティブロックの一種)がアイドルと融合するとは。しかもレベル高い。
「・・・・・・・・・」はメンバーの名前すら非公開、ずっとサングラスをしている9人組のシューゲイザーアイドル。読み方も決まってないらしい。「ドッツ」「ドッツトーキョー」「てんちゃんズ」などファンが色々呼んでるとか。
やばいシングル
1stシングルが1トラックのみ72分とシューゲ好きですらちょっとキツイリリース。しかも50分くらいメンバーの生演奏のノイズらしい。
アイ…ドル…?
ホラーゲームの幽霊に襲われてる時のBGM感がすごい。ちなみにこれはシューゲイザーではなくシンプルにノイズだからね。嫌いにならないでね。
1周年のワンマンでなにかある
これは何が起こるんだろう。そろそろメンバーの名前教えてくれるのかな。気になる。
森メタルの伝説 Korpiklaani(コルピクラーニ)
世界一ダサいMVで有名なバンドKorpiklaani。フィンランド南スオミ州パイヤト=ハメ県ラハティのバンドだ。
バイオリンの弾き方、パーカッションの叩き方、衣装からロケーションに至るまで、おそらくこれに勝るMVは生まれないだろう。なんでそんなロボットみたいな動きなん。
森メタルなる謎のジャンル
彼らのジャンルは「森メタル」であると1st Albumに載せられている。実はこれは日本特有の言い方、というかただの思いつきである。確かに森メタルっぽい。
初期の日本盤配給会社となったサウンドホリックのプロモーション戦略により「森メタル」「旅メタル」などと頻繁にジャンル名が変更されていた。引用:Wikipedia
大人の事情で、(日本限定で)珍妙なジャンルを名乗らされているという特異なバンドがKorpiklaaniだ。ちなみに3rd Albumには「旅メタル」4th Albumには「宴メタル」6th Albumには「酒メタル」と好き勝手書かれている。
「酒メタル」の1曲。これは確かに酒メタルだ。
やたら適当な邦題
最初に紹介した”Wooden Pints”は木で出来たビールのジョッキのことだろう。何故か邦題は
「酒場で格闘ドンジャラホイ」である。
彼らは先にダサいMVが受けてしまったため、日本のレーベルにすごい売られ方をした。ちなみに1st Albumの原題は”Spirit Of The Forest”、邦題は「翔び出せ! コルピクラーニ」もうなんも関係なくなってる。
3rdAlbum「世にもコルピな物語」に至っては、
一般公募で邦題が付けられている。
- 痛快!飲んだくれオヤジ - Happy Little Boozer
- 戦場のコルピクラーニ - Väkirauta
- 呑めや、歌えや、夏休み - Midsummer Night
- 黒鷲は飛んで行く - Tuli Kokko
- 萌えろ、春の舞 - Spring Dance
- 森の木陰でクールビズ - Under The Sun
- 立ち上がれ!森の妖精コルピ軍団 - Korpiklaani
- 漢の勲章〜コルピクラーニ編〜 - Rise
- 妄想即狂曲 - Kirki
- 夜の森は危険がいっぱい - Hide Your Riches
- いい旅、鳥気分 - Free Like An Eagle
引用:Wikipedia
↑森の木陰でクールビズ
来日決定!
"フィンランドの森の妖精"と呼ばれるフォーク・メタルの第一人者 KORPIKLAANIが、9月に6年ぶりの来日となるジャパン・ツアーを開催することを発表した!引用:gekirock.com
呼ばれ方やばすぎるな。以下日程。
- 9/16 amHALL 大阪
- 9/17 RAD Hall 名古屋
- 9/18 LIQUIDROOM 恵比寿
なかなか来るバンドでもないし、怖いもの見たさで行ってみよう。
おわりに
個性的な音楽は日々生まれている。癖の強さはハマれば武器になるだろう。ジャンルも言ったもん勝ちだから、浸透したら第一人者になれる。そういう凄いバンドをいち早く見つけて皆さんにご紹介できたら、と思って今日もネットを渉猟しています。
ちなみにいま気になってるのはポストロック・オペラ。劇でありLiveであるとか。Polaris(ポラリス)のヴォーカルのオオヤユウスケも出演するらしいし、期待できそう。
こんな感じで世界では日々新しい表現が試みられている。また見つけてきたらご紹介したい。それでは。