どうもコリ(@1042limit)です。
ずっと、血糖を測定してから疑問に思っていたことがあります。
アルコールは飲むと血糖値をさがるのに何故ダイエットに悪いのか?
糖質制限ダイエットをしている人が最も意識することは
血糖値をあげないようにすることです。
さらに踏み込んで言うと
血糖値をおさえてインスリンをなるべく分泌させないようにする。
これが糖質制限ダイエットだけでなく、すべてのダイエットの最大のコツです。
アルコールは血糖値を下げるので
- 血糖値下がるからアルコールってインスリン分泌させないんじゃない?
- アルコールは、糖質制限ダイエットの強い味方になるんじゃない?
そう疑問に思って調べてみました。
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アルコールを飲むと血糖値は下がります。
アルコールを飲むと血糖値は下がります。実際、うちのサイトでもハイボールやビールを飲んで血糖値を測定しましたが、糖質オフだけでなく、糖質インのビールでも血糖値が下がりました。
血糖値は何で変化する?
血糖値ってどのようにして決まるのでしょうか?食べたものはもちろんですが、わたしたちの体には、動くためにある程度の血糖値を維持する能力があります。
空腹時
空腹時は
- 肝臓から糖が放出
- 全身の糖の取り込み
これで血糖値が決まります。それを調節しているホルモンが膵臓から分泌されるインスリンです。
食事したあと
食事したあとの血糖値は
- 小腸からの糖質の吸収
- 肝臓での糖代謝
- 筋肉や脂肪などの組織の糖の取り込み
で決まります。これらは消化酵素、食事による血糖値の上昇に反応した膵臓からのインスリンの分泌、筋肉や脂肪のインスリンの反応性できまります。
アルコールの代謝の仕組み
アルコールは胃で20%から30%と小腸から70%から80%吸収されます。吸収されたアルコールは肝臓に約90%が肝臓で代謝されます。肝臓が処理できるアルコールの量は、体重60~70kgの人で1時間に5~9gくらいです。肝臓の処理できる以上のアルコールを摂取すると、処理しきれなかったアルコールは、体中にまわり全身に影響を及ぼします。
アルコールが体内に入ってから30分後に血中アルコール濃度はピークを迎え、ビール350ml缶1本に含まれるアルコールが完全に抜けるまでには約2~3時間かかることがわかります。しかし、代謝時間には個人差があるため、何時間経過すれば必ずアルコールが抜ける、ということは一概にはいえません。
アルコールの肝臓における糖質代謝への影響
アルコールは、肝臓でほぼ代謝されます。
しかし、肝臓は、糖質も代謝します。
特にアルコールは肝臓で
- 血糖値をあげるために糖を合成する(糖新生)
- 余分な糖の貯蔵(グリコーゲン合成)
を妨害します。
アルコールが血糖値を下げる理由
アルコールで血糖が下がる理由は2つ考えられています。
糖新生の抑制
アルコールは、肝臓で血糖値をあげるために糖を合成する(糖新生)を妨害しますが、肝臓にため込んだ糖を分解する(グリコーゲン分解)には影響をあたえません。アルコールを飲む人は肝臓の糖の貯蓄が少ないので低血糖を起こしやすいと言われています。
インスリン分泌の増強
アルコールはインスリンの分泌を刺激するグルコース、アルギニン、トルブタミドの作用を増強します。コークハイなどの糖質が入った清涼飲料水でアルコールを割って飲むと逆に低血糖を起こしやすくなるという報告もあります。また、そのときはコーラ単独よりもインスリンの分泌が増強したと記載されています。
つまり、
炭水化物×アルコールはダイエット的に最悪
なのです。
アルコールで糖尿病になる?
アルコール性糖尿病という病気があります。アルコールは低血糖を起こすくせに、糖尿病になるやばい薬です。アルコール自体が1gあたり7.1Kcalとエネルギー源になるために肥満を助長します。
また、体重あたり0.5g以上のアルコール摂取で血糖のコントロールは悪くなることがわかっています。
アルコール量 | |
ビール350ml | 14g |
ビール500ml | 20g |
ワイン120ml | 11.5g |
日本酒1合 | 21.6g |
焼酎1合 | 36g |
缶チューハイ350ml | 14g |
糖質制限ダイエットするなら禁酒はセットで
糖質制限ダイエットは、糖質さえ取らなければいいというダイエットというわけではありません。バランス良く食事をとる中で糖質を少なめにするくらいが良いかなと僕は考えています。最近は糖質ゼロのビールなども発売されています。しかし、痩せたいのであれば飲まないにこしたことはなさそうです。
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