ファーウェイは9月8日、新型ノートPC「MateBook D」を発売しました。価格は税別9万9980円。
MateBook Dは、15.6インチ液晶を搭載したノートPC。10万円を切る低価格ながら、Core i7や独立GPU、DDR4の8GB RAMを搭載するコストパフォーマンスの高さを売りにします。
主な仕様は、第7世代Core i7 7500Y(2.7GHz 最大3.5GHz)、GeForce 940MX(GDDR 2GB)外部グラフィックス、8GBのRAM、1TBのハードディスクなど。OSはWindows 10 Home。
ディスプレイは15.6インチのフルHD IPS液晶で、映り込みの少ないノングレア方式です。特徴的なのが、15インチノートでは珍しいベゼルレスデザインを採用した点。一昔前の14インチノートといったサイズ感で、大画面とモビリティを両立させています。本体の厚さは15.6mm、重さは1.9kgです。
メモリは8GBのDDR4(2133MHz)と高速。1TBのハードディスクを搭載するため写真や動画も大量に保存できます。
(なお「製品版と同等仕様」として借りた実機には、1TB HDDのほかに128GBのSSDが積まれていた。製品版も同様なのか、現在ファーウェイの広報担当者に確認中)
筐体は液晶回りを除きアルミニウム製。表面の仕上げが美しかった従来のMateBookシリーズに比べると、手触りはややチープ。価格なりですが、樹脂よりは高級感があります。
左側面には電源端子、HDMIポート、USB 3.0 x2、イヤホンジャックが並んでいます。
右側面にはUSB 2.0端子が1つ。
音質の良さも売りにします。MateBook Xと同様にDOLBY ATMOSサウンドシステムを搭載し、臨場感あふれるサウンドを体験できるとのこと。一方、担当者は「MateBook Xに比べると音質は劣る」と語ります。その理由は、スピーカーを前面ではなく底面に配置したためとしています。
家族には勧められない理由
このように価格の割に高性能な本機。コストパフォーマンスがPCを選ぶ基準なら「有力候補」間違いなしですが、それを思いとどまらせる要素もあります。なぜかというと、キーボードはUS配列のみ。SDカードスロットや光学ドライブも非搭載のため。ファミリー層の需要も根強い15インチノートでありながら、価格も9万円台とお手頃。これは家族や友人にも勧めたくなりますが、 前述の通り癖の強い製品でもあるのです。
どちらかというと、映画視聴はDVDやBlu-rayではなく配信サービスを使い、キーボードはJISよりUS配列が好みで、カメラの写真の取り込みはUSBやWi-Fiを使う... といった比較的リテラシーの高い層。あるいは、税別で10万円を切る低価格ながら、Core i7に加え、カジュアルな3Dゲームをぐりぐり動かせる独立GPUの搭載に価値を感じることができる、玄人向けの製品と言えるのではないでしょうか。
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