滑川市と黒部市で二十一日、子どもたちが成長を願いながらクロダイの稚魚を放流した。

　滑川市では、三つの認定こども園の三～五歳児約五十人が中川原の和田の浜で約五千匹を放した。体長約五センチの稚魚が入ったバケツを波打ち際で傾け、笑みを浮かべた。「大きくなあれ」と声を掛け、放流後は元気に育つようにと「バイバイ」と海に手を振った。

　黒部市では、「石田こども園」の年長児四十一人が、浜石田の石田漁港「石田フィッシャリーナ」で約九千三百匹を放流。「魚さん大きくなってね」と声を掛けた。市と日本釣振興会県支部黒部会（大野久芳会長）、くろべ漁協などが毎年行っている催し。日釣振黒部会の押田敬義さんは「子どもたちが少しでも海と魚に親しんでもらえれば」と話した。　（柘原由紀、渡部穣）