マイルがよく貯まると噂のANAワイドゴールドカードのメリットについて検証していきたいと思います。

飛行機

皆さんはマイルカードを保有しておりますか?「JAL派」か「ANA派」と分かれるものですが、特に「ANA派」の方は必見です。

今回紹介するカードは筆者も愛用の「ANAワイドゴールドカード」です。ANAカードのいわゆる「ゴールドカード」にあたるわけですが、非常にマイルが貯まることで有名となっているのです。

そこで今回は「ANAワイドゴールドカード」についてメリットを検証していき、利用者である筆者の感想を含めご紹介していきたいと思います。

ワイドゴールドカードはどんなカード?

まずは「ANAワイドゴールドカード」というカードはどのようなカードなのでしょうか。以下に概要をまとめてみました。

年会費 14,000円+税
家族会員年会費 4,000円+税
旅行傷害保険 海外旅行 5,000万円
国内旅行 5,000万円
限度額 カード利用枠
50〜200万円
キャッシング利用枠
〜100万円
お支払日 15日締め翌月10日払い
国際ブランド VISA、マスターカード
ポイントサービス ワールドプレゼント/1,000円につき1ポイント
その他サービス 空港ラウンジサービス、ゴールドデスクなど

一番の特徴を挙げるとすると、マイルが貯まりやすいという点でしょう。

通常のANAカードでは1000円の利用につき1ポイント付与されるのですが、そこからマイルに変えると5マイルが計上されます。そして移行手数料として6000円を支払えば10マイルと交換ができるのですが、それもまたもったいない気分になるでしょう。

一方「ANAワイドゴールドカード」ではそのような移行手数料は一切発生せず、1ポイントを10マイルとして交換することができます。

その意味では通常カードを保有するよりもメリットは高いといえましょう。

また「ゴールドカード」の特典として空港ラウンジが使用できる点がございます。

例えANAカードであっても、通常カードではマイルは貯まるものの空港のラウンジは使用できないのです。

この「ANAワイドゴールドカード」ではラウンジも無料で使用することができますので、飛行機を利用する出張族のサラリーマンにはぴったりなカードであるといえましょう。

年会費はどのくらい?

気になる年会費についてですが、通常ですと税込15,120円が年間掛かって参ります。

年会費無料のクレジットカードを使用している人からすれば「どうしてわざわざ年会費が高いものに申し込むのか?」と思われる方がでてきておかしくありません。

それでも「ANAワイドゴールドカード」を持とうとする理由は、「搭乗マイルが通常よりも多く貯まる」からなのです。

筆者もこの点は魅力で「ANAワイドゴールドカード」を申し込んだ経緯があります。

カード利用に応じてポイントが付与され、そのポイントをマイルに交換できるという点は前述しておりますが、それとは別に航空機に搭乗すると付与される「搭乗マイル」の還元率が「ANAワイドゴールドカード」ですと違うのです。

ANAカードを保有している方には、搭乗によってもらえる「搭乗マイル」とは別に「ボーナスマイル」というものが付与されます。仮に東京羽田—福岡間を飛行機に搭乗し、かつ通常料金で搭乗すると付与される「搭乗マイル」は567マイル付与されます。

プラスANAカードを保有の方には、567マイルの10%にあたる56マイルが「ボーナスマイル」として付与されるのです。一方で「ANAワイドゴールドカード」ですと567マイルの25%分である141マイルが追加で付与されることになり、通常カードの2.5倍もボーナスマイルを獲得できるのです。

出張が多い方にとっては、マイルはある意味勝手に貯まっていくものであるものですが、この差は結構な差になることはお分かり頂けますよね。

ゴールドカードというステータスをしっかりと兼ね備えたカードでもありますので、安心して保有することができるカードだからこその年会費であると考えればある意味安いものではないでしょうか。

ラウンジはどういう感じか。体験してきました

筆者も「ANAワイドゴールドカード」の利用者であり、月に1回以上は飛行機に搭乗する機会があるので、もちろん空港ラウンジを利用しております。そこでラウンジの感想をお伝えしたいと思います。

空港ラウンジは大きく分けて2種類あり、1つは「航空会社運営のラウンジ」、もう1つは「カードラウンジ」に分けられます。

「ANAワイドゴールドカード」は後者の「カードラウンジ」を無料で利用することができます。

「カードラウンジ」はゴールドカードを保有の方が利用することができるラウンジであり、空港内に設置された広々として室内にソファーやデスク、半個室のようなスペースなど様々用意されており、搭乗時間までゆっくり過ごすことができます。

室内は大変静かで、空港内で流れている館内アナウンスもほぼ聞こえないほどです。

サービスとして雑誌や新聞が用意されており、テレビも設置されております。その他ソフトドリンクが飲み放題となっており、場所によっては軽食を用意されていたりするところもあります。

筆者は搭乗時間の1時間以上前には必ず手荷物検査を受け、カードラウンジに向かいます。そして大抵半個室のようなところで仮眠をとるか、必要な作業を行っています。

非常に快適な空間なのですが、搭乗時間のアナウンスがほぼ聞こえず、またアナウンスをしてもらえるわけではありません。搭乗時間にはついてはご自身で気をつけないとなりません。

またシャワーを利用できるラウンジもございますので、旅の疲れを取るためにも利用されるのも良いでしょう。

ここまでご紹介した「カードラウンジ」についてですが、なんと言っても「ゴールドカード」以上の方が利用されるので、基本的に安心してラウンジを使用することができる点もおすすめであると言えましょう。

審査の流れ

「ANAマイラー」には必見の「ANAワイドゴールドカード」ですが、カードの審査はどうなのでしょうか。

カード審査は通常のカード審査と同様に行われます。まず申し込みがあったタイミングでカード会社が「信用情報」を照会し、カード会社の基準に満たした場合にカードが始めて発行されるという形です。

「ANAワイドゴールドカード」はゴールドカードということもあり、審査が厳しいのではないかと思われている方も多いのではないでしょうか。

実際のところは、「そこまでハードルは高くない」と言えるでしょう。

カード申し込みの基準として「20歳以上」であり「安定した収入がある」方であれば申し込みできるのです。

ただそれであれば誰でもカード発行できてしまいます。そこでより詳細を調べてみますと、「年収300万円以上」で「カード利用歴がある」、そして「信用情報が傷ついていない」方であれば一般的にはカード発行が可能ではと言われているようです。

カードを申し込むからには「絶対に通りたい」と思われるかもしれませんが、あくまでカード発行を認めるのは「カード会社」ですので、申し込みを考えている方はお伝えしたポイントを今一度確かめてみてください。

特に「信用情報」はご自身でも照会が可能ですので、CICなどの信用情報機関に照会し一度どのような状況なのかを確認するのも一つでしょう。

家族カードとしても使用出来る

「ANAワイドゴールドカード」ですが、もちろん家族カードを発行することができます。特にご結婚され、奥様が専業主婦の家庭には必ず作っておくべきでしょう。

カード発行には通常の年会費とは別途に「家族カード年会費」として1枚当たり4,320円が掛かって参ります。

金額はさておき、本カードと内容は同じくご利用頂けるので、カードの決済口座を同様にしているのであれば、引き落としが一括でされるため非常に便利であると言えましょう。

また子供にクレジットカードを持たせる方も増えておりますが、紛失した場合が怖いと思われている方も多いでしょう。

そこで、ANAカードでは13歳以上を対象に「ANA VISAプリペイドカード(チャージ限定型)」というカードを発行できるようにしております。

このカードは「チャージ式」のため、予めご入金しないと利用できませんし、利用の都度メールにて利用明細が届くように設定することができます。

子供が不用意に利用することを防ぐことができますし、万が一の際にも即時利用停止を入れることができるなど、安心してカードを持たせられるサービスを行っているようです。

アメックスゴールドとの比較

ANAカードにはご紹介している「ANAワイドゴールドカード」以外にも「ANAアメックスゴールドカード」というゴールドカードが存在しております。アメックスといえば「高ステータスカード」という印象が大きいと思いますが、実際はどうなのでしょうか。

そこで少々比較をしてみたいと思います。

ANA ワイドゴールドカード ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
マイル還元率 1%
年会費 15,120円 33,480円
家族カード年会費 4,320円 16,740円
搭乗ボーナスマイル 搭乗マイルの25%
海外旅行保険(自動付帯) 最大1000万円 最大5000万円
国内旅行保険 最大1000万円(自動付帯) 最大5000万円(利用付帯)

この表を見ていただくと一目瞭然で、基本的な部分に関してはほぼ同サービスを受けられます。

ただ一番のポイントは「年会費」です。「ANAワイドゴールドカード」では15000円ほどですが、「ANAアメックスゴールドカード」ですと33000円ほどとほぼ2倍以上になります。

アメックスの特徴でもある「カスタマーサービスの充実」という点でいきますと、確かにアメックスの強みである「リターンプロテクション」や「キャンセルプロテクション」などの保険や、手荷物無料配送サービスなど様々なサービスを受けることができます。

しかしながら「海外」での利用が多い方にはベストなカードではないかと思いますが、日本人にとっては「ANAワイドゴールドカード」のほうがコストパフォーマンスの良いカードであると言えましょう。

ワイドゴールドカード ポイントサイトは何処がお得?

マイルと貯めようとする方に近頃人気が出ているものに「ポイントサイト」というものがございます。これはアンケートやモニターなどで発生したポイントをマイルなどに交換することができ、飛行機に乗ることが少ない方でもマイルを貯めることができるのです。まさに裏技なわけですが、そこでポイントサイトを一つご紹介致します。

そのサイトは「Gポイント」というサイトです。このサイトが運営している「Gポイント」は様々なポイントと交換することができるものであり、人気を博しております。

この方法を利用することを前提に、「ANA To Meカード(通称ソラチカカード)」を用意しましょう。

「ANAワイドゴールドカード」で貯まったポイントを一度「Gポイント」に交換し、その後にソラチカカードの「メトロポイント」に交換します。そして「メトロポイント」は「ANAマイル」と交換することができるのですが、そのルートを使うと通常「1%」のマイル還元が、「1.4%」還元に変わってしまうのです。

手間ではありますが、ただ手続きをするだけでマイルが通常よりも多く獲得できるのです。

ご興味のある方は是非試してもらいたい方法です。

海外旅行保険はどんなもの?

「ANAワイドゴールドカード」は海外旅行保険が自動付帯されております。

あまりご利用された方は少ないと思いますが、もし海外旅行で万が一のことがあった際、日本のような健康保険は利用することができないのです。現地で体調を崩してしまった際に病院でも掛かってみてください。莫大な請求を受けることになることでしょう。

このような事態を守るためにあるのが「海外旅行保険」なのです。旅行による死亡や後遺障害については1000万円まで保証し、また病気などには最大300万円まで保証してくれます。

また健康には問題なかったとしても、携帯電話やカメラなどを盗難にあうことも想定され、その際に携行品損害として50万円まで保証してくれるという保険が自動で付与されております。

この特約は家族にも適用されるので、空港や旅行プラン申し込みの際に海外旅行保険を加入する必要はないのです。

筆者も一度海外旅行の際にカメラの盗難に遭いました。もちろん見つからなかったのですが、携行品損害として保険がおりました。

非常にありがたい保険なのです。

suicaの使用がとても便利

都心に住んでおり、JRを利用する方はほぼ所有していると思われる電子マネー「Suica」ですが、「ANAワイドゴールドカード」で便利に利用することができます。

ANAカードでは「ANA VISA Suicaカード」という「Suica内蔵クレジットカード」がありますが、「ANAワイドゴールドカード」には内蔵がありません。

そこで利用ができるものとして「モバイルSuica」が挙げられます。おサイフケータイ機能のある携帯電話やスマートフォンで利用ができるものであり、Suicaへのチャージはクレジットカードを使用することができます。

2016年にはiPhone7の「Apple Pay」にてSuicaを利用できるようになりました。

駅だけでなくコンビニでも使用することができるSuicaを「ANAワイドゴールドカード」と一緒に利用し、マイル貯蓄に繋げてみるのも良いでしょう。

ana ワイドゴールドカードがあれば 優先搭乗とか出来る?

航空機搭乗前に必ず「優先搭乗」というものがあります。カードのステータスなどが高ければ、他の方よりも早く航空機に搭乗できるというものがありますが、「ANAワイドゴールドカード」は優先搭乗ができるのでしょうか。

その答えは「No」です。

カードの色は基本的には関係なく、カードに付与された「アライアンスステータス」によって優先搭乗は判断されます。

従って「ANAワイドゴールドカード」は「優先搭乗」とは関わっていない点であると言えましょう。

いかがったでしょうか。

是非「ANAワイドゴールドカード」を手に入れ、マイル蓄積生活をするのも良作であると言えましょう。