これからの偏差値?世界大学ランキング四天王の全て! (2018年最新版)

 

THE (Times Higher Education)の世界大学ランキング2018年度版が最近公開されたとのことで話題になっていますね。実はそのランキングは”4つの世界大学ランキングの大御所”の一つで、もう3つ他にあります。早く紹介したいのですが、その前に意外と知られていない事実を共有する必要があるんです!

日本では大学を選ぶ際、よく基準として「偏差値」という概念を使いますよね?しかし、それらランキングは興味深いことに「=偏差値」ではありません。

実は「偏差値」というのは日本独自の文化であり、海外では存在していません。では海外ではどのような基準を持って大学を選ぶのか。それは個人に依存するので一言で言い表せませんが、少なくとも以下の要素が考慮されます。

  1. 研究
  2. 教育
  3. 環境
  4. キャンパスの大きさ
  5. 学生の数
  6. 教授と学生の比率
  7. 学費と奨学金の割合
  8. 人種の割合
  9. 歴史と名声
  10. 特定の専門性
  11. などなど

とは言っても、あまりにも対象にする情報が多すぎますよね?そんな時、海外では世界大学ランキングが参考の一つとして使われます。それぞれのランキングは特定の要素のpickupし、独自のランキングを形成しています。

これから紹介する世界大学ランキングは海外の多くの人たちが参考にしている所謂“BIG4(四天王)”のランキングサイトになります。ただし、ランキングの見方での注意点も実はあります。

それは、それぞれのランキングの順位のつけ方はそれぞれ異なっていて、もしかしたらあなたが望んでいる要素や並べ方にそったランキングじゃないかもしれない、ということです。だからこそ、この記事ではそれぞれの世界大学ランキング自体と世界大学ランキングの指標の紹介、そしてランキングの指標基準(ランクの付け方)の分析を書いていきます。そして、おまけに日本の大学の順位を付け足して起きます。

あなたにとっての理想の進学先をぴゃっと示してくれるBest!なランキングサイトを見つけられるように張り切って紹介していきます!そして、ランキングの作られかたを理解し、適切な使用でより良い進路選択ができることを祈っています:)

  1. U.S News Best Global Universities Rankings
  2. Times Higher Education World University Rankings
  3. Academic Ranking of World Universities
  4. QS World University Rankings
  5. まとめ

 

1. U.S.News Best Global Universities Rankings

画像引用元:https://www.usnews.com/education/best-global-universities/rankings

(a)ランキングの要素

Global research reputation(国際的な研究の評判) 12.5%
Regional research reputation(地域的な研究の評判) 12.5%
Publications(論文) 10%
Books(書籍) 2.5%
Conferences(学会) 2.5%
Normalized citation impact(一論文あたりの平均引用数) 10%
Total citations(総引用回数) 7.5%
Number of publications that are among the 10 percent most cited(Top10%の引用された論文数) 12.5%
Percentage of total publications that are among the 10 percent most cited(Top10%の中で最も引用された論文のパーセント) 10%
International collaboration(国際的な共著者数) 10%
Number of highly cited papers that are among the top 1 percent most cited in their respective field(Top1%の中で最も引用された論文の数) 5%

Percentage of total publications that are among the top 1 percent most highly cited papers(Top1%の中で最も引用された論文のパーセント)

5%

(b)ランキング

1. Harvard University(ハーバード大学、アメリカ)
2. Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学、アメリカ)
3. Stanford University(スタンフォード大学、アメリカ)
4. University of California, Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校、アメリカ)
5. California Institute of Technology(カリフォルニア工科大学、アメリカ)
6. University of Oxford(オックスフォード大学、イギリス)
7. University of Cambridge(ケンブリッジ大学、イギリス)
8. Princeton University(プリンストン大学、アメリカ)
9. Columbia University(コロンビア大学、アメリカ)
10.University of California, Los Angeles(カリフォルニア大学ロサンゼルス校、アメリカ)
11tie. John Hopkins University(ジョンズ・ホプキンス大学、アメリカ)
11tie. University of Washington(ワシントン大学、アメリカ)
13. University of Chicago(シカゴ大学、アメリカ)
14. Yale University(イェール大学、アメリカ)
15. University of California, San Diego(カリフォルニア大学サンディエゴ校、アメリカ)
16. University of California, San Francisco(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)
17tie. University of Michigan, Ann Arbor(ミシガン大学アーナバー校、アメリカ)
17tie. University of Pennsylvania(ペンシルベニア大学、アメリカ)
19tie. Duke University(デューク大学、アメリカ)
19tie. Imperial College London(インペリアル・カレッジ・ロンドン、イギリス)

(c)ランキング分析

U.S.News & World Reportが2014年から開始した世界大学ランキングの新星です。下記に紹介するTimes Higher Education World University Rankings(イギリス)、Academic Ranking of World Universities(中国)、QS World University Rankings(イギリス)といった世界大学ランキングが業界を独占している中、アメリカ初の世界大学ランキングサイトして登場しました。ランキング方法論も従来の伝統的な世界大学ランキングとは異なる方向で設計されています。今や三大ならぬ四大ランキングサイトの一角です。

上のランキングの要素に注目をしてみると、U.S News Best Global Universities Rankingsは研究の業績にのみ重きを置いていることがわかります。論文の引用数や品質、そして影響度だけではなく、総合的に収集された客観データを基にランキングの方法論を構築しており、あなたがもし海外進学・留学の主な目的を研究に据えているのであれば、このランキングは大変参考になるでしょう。評判の側面を見ても、国際的な・地域的な評判も研究を中心に設定していることもあり、Timesは研究特化のランキングと言い切っても良いでしょうね。ただ、教育に関する要素を入れていませんので、他のランキングを見たり、それぞれの大学の評判をウェブや出身生からインタビューして情報を補完するほうが良いでしょう。

ランキング上位のほぼ全てがアメリカの大学であり、残りはイギリスで埋まっていますね。上位5校を見ると、

  1. Harvard University(ハーバード大学)
  2. Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学)
  3. Stanford University(スタンフォード大学)
  4. University of California, Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)
  5. California Institute of Technology(カリフォルニア工科大学)

といった研究総合大学であり、アメリカの東海岸と西海岸を代表する大学群でもあります。アメリカの大学は独特なリベラルアーツ教育や産業と研究機関の密接な連携・協力体制で有名です。研究の規模や品質は経済規模に強く影響を受けるため、経済的な強さと上質な教育システムが揃っている国や大学が上位を独占してしまうのは必然かもしれませんね。

(d)日本の大学の順位

  1. 東京大学 44位
  2. 京都大学 102位
  3. 大阪大学 169位
  4. 東北大学 172位
  5. 名古屋大学 229位
  6. 東京工業大学 254位
  7. 早稲田大学 313位
  8. 九州大学 324位
  9. 北海道大学 328位
  10. 筑波大学 334位

 

より詳しい方法論については以下のページで記載されています:https://www.usnews.com/education/best-global-universities/articles/methodology

2. Times Higher Education World University Rankings

画像引用元:https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/2017/world-ranking#!/page/0/length/25/sort_by/rank/sort_order/asc/cols/stats

(a)ランキングの要素

Teaching (教育) 30%
 Reputation (教育の評判)  (15%)
 Staff-to-student ratio(教員と学生の比率)  (4.5%)
 Doctorate-to-bachelor’s ratio (博士号学生と学部生の比率)  (2.25%)
 Doctorates-awarded-to-academic-staff ratio(博士号学生のアカデミック教員率)  (6%)
 Institutional income (教員のGDP)  (2.25%)
 Research (研究) 30%
 Reputation (研究の評判)  (18%)
 Research income (研究員のGDP)  (6%)
 Research productivity (研究ジャーナルに発行された論文数)  (6%)
Citations (研究の影響度) 30%
International outlook (国際度) 7.5%
 International-to-domestic-student ratio (留学生と国内学生の比率)  (2.5%)
 International-to-domestic-staff ratio (国際教員と国内教員の比率)  (2.5%)
 International research collaborations (国際的研究率)  (2.5%)
Industry income (産業貢献度) 2.5%

(b)ランキング

1. University of Oxford(オックスフォード大学、イギリス)
2. University of Cambridge(ケンブリッジ大学、イギリス)
3. California Institute of Technology(カリフォルニア工科大学、アメリカ)
3tie. Stanford University(スタンフォード大学、アメリカ)
5. Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学、アメリカ)
6. Harvard University(ハーバード大学、アメリカ)
7. Princeton University(プリンストン大学、アメリカ)
8. Imperial College London(インペリアル・カレッジ・ロンドン、イギリス)
9. University of Chicago(シカゴ大学、アメリカ)
10tie.ETH Zurich -Swiss Federal Institute of Technology Zurich(スイス連邦工科大学チューリッヒ校、スイス)
10tie.University of Pennsylvania(ペンシルベニア大学、アメリカ)
12. Yale University(イェール大学、アメリカ)
13. Johns Hopkins University(ジョンズ・ホプキンス大学、アメリカ)
14. Columbia University(コロンビア大学、アメリカ)
15. University of California, Los Angeles(カリフォルニア大学ロサンゼルス校、アメリカ)
16. University College London(ロンドン大学、イギリス)
17. Duke University(デューク大学、アメリカ)
18. University of California, Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校、アメリカ)
19. Cornell University(コーネル大学、アメリカ)
20. Northwestern University(ノースウェスタン大学)

 (c)ランキング分析

Times Higher EducationはQSと共同で2004年から世界大学ランキングを運営していましたが、2010年から独自に運営を開始したイギリス発の世界大学ランキングです。下記に紹介するAcademic Ranking of World Universities(中国)やQS World University Rankings(イギリス)といった世界大学ランキングを合わせて三大世界大学ランキングと言われていました。現四大ランキングの一角です。

上のランキングの要素に注目をしてみると、Times Higher Education World University Rankingsは主に研究の業績に重きを置いていることがわかります。研究論文の引用数や研究機関の環境の評判、研究雑誌の論文数が取り入れられていますね。研究だけではなく、教育方面も学生と教員数の比率や学部生と大学院生の比率であったり、留学生と国内学生の比率や国際教員と国内教員の比率も採用されているため、実際のキャンパスや講義の様子の想像もしやすいのではないでしょうか。

あなたがもし海外進学・留学において実際のクラスルームやキャンパス内の国際的多様性を大事にするのであれば、このランキングは大変参考になるでしょう。そして、実際の教育環境での大学院生との関わり合いの機会や環境へのアクセスも大事に考えるのであれば、上のランキングの数値は良い比較材料と言えます。ただ、US NEWSほど研究に特化したランキングではないので、目的が研究を行うための海外進学・留学であればUS NEWSと合わせて検討すると良いのではないでしょうか。ちなみにこのTimesのランキングサイトの唯一の悪い部分は広告です。画面の約三分の一の大きさのアンケート型広告が下を覆うので全体的に見辛いというのと、アンケート型のため簡単に消せないので良いUIデザインであるにも関わらず、たまに見るのが辛くなります。そこさえ断固たる決意を持って望めば大変参考になる良いランキングだと思います。

イギリスの大学をトップに残りはアメリカとイギリスで構成されていますね。上位5校を見ると、

  1. University of Oxford(オックスフォード大学、イギリス)
  2. University of Cambridge(ケンブリッジ大学、イギリス)
  3. California Institute of Technology(カリフォルニア工科大学、アメリカ)
  4. Stanford University(スタンフォード大学、アメリカ)3位タイ
  5. Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学、アメリカ)

といった研究総合大学であり、イギリスの最古の大学であるオックスフォード大学やケンブリッジ大学、アメリカの工科大学系で残りができていますね。イギリスの大学は伝統ある最高峰の専門的教育が提供されていることで有名です。研究員や教員へのアンケートによる点数がこのランキングでは割合が多いので、良くも悪くも認知バイアスが働いている可能性は否めませんのでご注意を。

(d)日本の大学の順位

  1. 東京大学 46位
  2. 京都大学 74位
  3. 大阪大学 201-250位
  4. 東北大学 201-250位
  5. 東京工業大学 251-300位
  6. 名古屋大学 301-350位
  7. 九州大学 351-400位
  8. 北海道大学 401-500位
  9. 東京医科大学 401-500位
  10. 筑波大学 401-450位

 

より詳しい方法論については以下のページで記載されています:https://www.timeshighereducation.com/news/ranking-methodology-2016

 

3. Academic Ranking of World Universities

画像引用元:http://www.shanghairanking.com/ARWU2016.html

(a)ランキングの要素

Alumni (卒業生のノーベル賞・フィールズ賞受賞者数) 10%
Awards (STEM分野のアカデミックスタッフのノーベル賞・フィールズ賞受賞者数) 20%
Highly cited researchers(多く引用される研究者数) 20%
Papers in Nature and Science (”Nature”と”Science”誌での論文数) 20%
Papers indexed (索引された論文数) 20%
Per capita performance (上記の要因をアカデミックスタッフで割った数) 10%

 (b)ランキング

1. Harvard University(ハーバード大学、アメリカ)
2. Stanford University(スタンフォード大学、アメリカ)
3. University of Cambridge(ケンブリッジ大学、イギリス)
4. Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学、アメリカ)
5.University of California, Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校、アメリカ)
6. Princeton University(プリンストン大学、アメリカ)
7. University of Oxford(オックスフォード大学、イギリス)
8. Columbia University(コロンビア大学、アメリカ)
9. California Institute of Technology(カリフォルニア工科大学、アメリカ)
10. University of Chicago(シカゴ大学、アメリカ)
11. Yale University(イェール大学、アメリカ)
12. University of California, Los Angeles(カリフォルニア大学ロサンゼルス校、アメリカ)
13. University of Washington(ワシントン大学、アメリカ)
14. Cornel University(コーネル大学、アメリカ)
15. University of California, San Diego(カリフォルニア大学サンディエゴ校、アメリカ)
16. University College London(ロンドン大学、イギリス)
17. University of Pennsylvania(ペンシルバニア大学、アメリカ)
18. John Hopkins University(ジョンズ・ホプキンス大学、アメリカ)
19. ETH Zurich -Swiss Federal Institute of Technology Zurich(スイス連邦工科大学チューリッヒ校、スイス)
20. Washington University in St. Louis(ワシントン大学セントルイスコ校、アメリカ)

 (c)ランキング分析

Academic Ranking of World Universitiesは国立の上海交通大学が2003年から開始した中国発の世界大学ランキングです。下記に紹介するQS World University Rankings(イギリス)やTimes Higher Education World University Rankingsといった世界大学ランキングと合わせて三大世界大学ランキングと言われていました。現在はU.S News Best Global Universities Rankingsを含めて四大ランキングの一角です。

上のランキングの要素に注目をしてみると、Academic Ranking of World Universitiesは特にSTEM(Science科学 Technology技術 Engineering工学 Mathematics数学)分野の評判や実績に重きを置いています。卒業生のノーベル賞・フィールズ賞受賞者数やSTEM分野の教職員のノーベル賞・フィールズ賞受賞者数を全体の30%に価値付けしています。最近の実績であればあるほど、採点が高くなるとも書いてあります。論文の索引・引用数に加えて、名指しで有名研究雑誌である”Nature”と”Science”での論文掲載数を点数として設定しているため、STEM分野への特化を意図的に行なっていることが見えますね。

あなたがもし海外進学・留学の主な目的をSTEM系の研究に据えているのであれば、このランキングは大変参考になるでしょう。しかし、Humanities(人文科学)系の分野はいじめ並みに対象外になっているため、アメリカのような複数の異なる分野を専攻できる教育システムに行くのであれば、人文科学との複数専攻の可能性を想定して一考した方がいいでしょう。多くの学生が「物理学と文学」といった組み合わせでの専攻を行なっており、極めて自然な選択肢として存在しています。しかしながら、あなたの志が特定のSTEM分野に決まっているのであれば、ある意味理想的なすっきりとしたランキングなのかもしれません。注意する点は、教育に関する要素を入れていませんので、US Newsと同じく、他のランキングを見たり、それぞれの大学の評判をウェブや出身生からインタビューして情報を補完するほうが良いでしょう。

ランキング上位のほぼ全てがアメリカの大学であり、残りはイギリスで埋まっていますね。上位5校を見ると、

  1. Harvard University(ハーバード大学)
  2. Stanford University(スタンフォード大学)
  3. University of Cambridge(ケンブリッジ大学)
  4. Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学)
  5. University of California, Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)

といった研究総合大学であり、アメリカの東海岸と西海岸を代表する大学群でもあります。アメリカの大学は独特なリベラルアーツ教育や産業と研究機関の密接な連携・協力体制で有名です。シリコンバレーのある(北)西海岸や密接な大学連携がある東海岸、どちらも応用物理学や数学、アントレプレナシップ(起業精神)が優秀なのでSTEM特化のランキングだと高くなるのは納得ですね。

(d)日本の大学の順位

  1. 東京大学 24位
  2. 京都大学 35位
  3. 名古屋大学 84位
  4. 大阪大学 101-150位
  5. 東北大学 101-150位
  6. 北海道大学 151-200位
  7. 東京工業大学 151-200位
  8. 九州大学 201-300位
  9. 筑波大学 201-300位
  10. 千葉大学 301-400位

 

より詳しい方法論については以下のページで記載されています:http://www.shanghairanking.com/ARWU-Methodology-2016.html

4. QS World University Rankings

画像引用元:https://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2018

(a)ランキングの要素

Academic reputation (学問機関としての評判) 40%
Employer reputation (大学院雇用者からの評判) 10%
Student-to-faculty ratio (学生と教職員の比率) 20%
Research citations per faculty member (教職員ごとの引用された研究論文数) 20%
Proportion of international faculty (国際的な教職員の割合) 5%
Proportion of international students (留学生の割合) 5%

 (b)ランキング

1. Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学、アメリカ)
2. Stanford University(スタンフォード大学、アメリカ)
3. Harvard University(ハーバード大学、アメリカ)
4. California Institute of Technology(カリフォルニア工科大学、アメリカ)
5. University of Cambridge(ケンブリッジ大学、イギリス)
6. University of Oxford(オックスフォード大学、イギリス)
7. University College London(ロンドン大学、イギリス)
8. Imperial College London(インペリアル・カレッジ・ロンドン、アメリカ)
9. University of Chicago(シカゴ大学、アメリカ)
10. ETH Zurich -Swiss Federal Institute of Technology Zurich(スイス連邦工科大学チューリッヒ校、スイス)
11. Nanyang Technological University, Singapore(ナンヤン工科大学、シンガポール)
12. Ecole Polytechnique Fédérale de Lausanne(スイス連邦工科大学ローザンヌ校、スイス)
13. Princeton University(プリンストン大学、アメリカ)
14. Cornell University(コーネル大学、アメリカ)
15.  National University of Singapore(シンガポール国立大学、シンガポール)
16. Yale University(イェール大学、アメリカ)
17. Johns Hopkins University(ジョンズ・ホプキンス大学、アメリカ)
18. Columbia University(コロンビア大学、アメリカ)
19. University of Pennsylvania(ペンシルベニア大学、アメリカ)
20. The Australia National University(オーストラリア国立大学)

 (c)ランキング分析

Quacquarelli Symonds Limited(以降はQS)はTimes Higher Educationと共同で2004年から世界大学ランキングを運営していましたが、2010年から独自に運営を開始したイギリス発の世界大学ランキングです。Academic Ranking of World Universities(中国)やTimes Higher Education(イギリス)といった世界大学ランキングと合わせて三大世界大学ランキングと言われていました。現在はU.S News Best Global Universities Rankingsを含めて四大ランキングの一角です。

上のランキングの要素に注目をしてみると、QS World University Rankingsは主に評判に重きを置いていることがわかります。学問機関としての周りからの評判や大学内で働いている大学院生による評判が実にランキングの要素の半分を占めています。教育の側面では、学生と教員数の比率や留学生・国際教員の割合を採用しているため、実際のキャンパスや講義の様子の想像もしやすいのではないでしょうか。

評判を中心に構築しているランキングのため、もし一切のバイアスやその他要因を考慮しないのであれば、大学関係者による国際的なブランドを知る目的で参考になるでしょう。ただ、評判の点数を作るアンケートは主観的であることに加えて、色んな要素が入る要因があるため注意は必要でしょう。このランキング単体での進学先決定はおすすめできません。以前共同で世界大学ランキングを運営していたこともあり、Timesと似た方向性を一部感じますね。

ランキング上位のほぼ全てがアメリカの大学であり、残りはイギリスで埋まっていますね。上位5校を見ると、

  1. Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学)
  2. Stanford University(スタンフォード大学)
  3. Harvard University(ハーバード大学)
  4. California Institute of Technology(カリフォルニア工科大学)
  5. University of Cambridge(ケンブリッジ大学)

といった研究総合大学であり、アメリカの東海岸と西海岸を代表する大学群でもあります。あとはイギリスの名門、ケンブリッジ大学ですね。歴史的に研究機関として長く存続をしてきた実績がある大学が主にランクインしていますね。それにより、シンガポールやスイス、オーストラリアの国立大学も上位に乗っています。

(d)日本の大学の順位

  1. 東京大学 28位
  2. 京都大学 36位
  3. 東京工業大学 56位
  4. 大阪大学 63位
  5. 東北大学 76位
  6. 名古屋大学 116位
  7. 北海道大学 122位
  8. 九州大学 128位
  9. 慶應大学 192位
  10. 早稲田大学 203位

 

より詳しい方法論については以下のページで記載されています:https://www.topuniversities.com/qs-world-university-rankings/methodology

 

5. まとめ

いかがだったでしょうか?ここで取り上げた4つの世界大学ランキングはそれぞれが特徴的な物差しを持っており、様々な視点を提供しています。その中であなたの価値観や生き方、夢・志にあったランキングがあったのであれば、約30時間かけてリサーチし記事を書いた甲斐があったというものです。現在は奨学金システムや学費が無料の大学へのアクセスがあるため、1〜2年の語学や願書対策され行えば上記トップ大学も十分可能です。今後も様々な指標となり得るランキングの紹介と分析を書いていきますのでリクエストがあればコメントでお願いします!

(出し渋られて)既存のメディアでは出ていない、みなさんの夢を可能にする情報をまとめた記事を他にも執筆しているため、合わせてご覧いただければ幸いです!

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ABOUTこの記事をかいた人

Ryunosuke Fujinomaki

UC Berkeley 哲学出身。認知神経科学や教育認知科学の研究。 在学中、Softbank支援によるTomodachi Projectで認知科学講師を務める。日本では東京大学を始めとする様々な大学で哲学的思考や国際進学の講演を行う。放火犯逮捕経験あり。Minerva Mozzo Inc. 代表取締役/CEO