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  3. デザイナーがデザイナーとしてこの先生きのこるために求められるリアルなスキルとは?

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第1回デザイナードラフト終了しました!

去る2017年6月13日(火)〜7月5日(水)にかけて、第1回デザイナードラフトが開催されました!
大盛況のもと、

  • 参加者数:118名
  • 参加企業数:54社
  • 総指名数:387指名
  • 平均提示額:539万円

という結果に終わりました。
そして、第2回デザイナードラフトの開催も、2017年10月4日(水) に決定しました!

まず、知らない方のためにデザイナードラフトを簡単にご説明します。
デザイナードラフトは、いくつかの特徴があるWebデザイナー・ゲームクリエイター専門の転職サービスです。
その特徴は、

  • レジュメ登録しておくと、企業から指名 (スカウト) が来る
  • 指名では、年収と指名理由を記載された個別のメッセージが届く
  • 他人の入札結果(提示年収など一部の指名情報)を閲覧 できる

などが挙げられます。
今回は、第1回の終了&第2回開催決定を記念し、デザイナー市場において、真にデザイナーに求められているものが何なのか を分析してみました。

本当に必要とされているデザインスキル

デザイナードラフトでは、全ユーザーに対してレジュメ(年収評価シート)に、「使用ツール・技術(スキル)」「役割」「担当工程」を入力してもらっています。
今回は主に、「使用ツール・技術(スキル)」の点から、指名数や提示年収などを見ていきたいと思います。

  • どんな技術スキル を持っている人が多いのか?
  • 指名内容スキル に関係性はあるのか?
  • 指名の提示年収スキル に関連性はあるのか?

ぜひご自身のスキルと照らし合わせて見てみてください!

【集計対象】
対象期間:2017/06/13〜2017/07/05に行われた、第1回デザイナードラフトにおける指名および指名に係るユーザーのレジュメ情報(総指名数:387指名)
調査方法:上記期間内のデザイナードラフトにおける、ユーザーが入力したレジュメ(年収評価シート)における各タグ(「役割」「担当工程」「使用ツール・技術(スキル)」)の文字列を含む情報と、各企業からユーザーに対するの指名平均額(提示年収中央値の金額)

どんな指名があったのか?

まずは、デザイナードラフト全体を通し、どんな指名(提示年収の額)が入ったのを見てみましょう。
上記のとおり、転職ドラフトでは、レジュメを登録しておくと企業から指名が来て、かつ他人の入札結果を閲覧できる のですが、通常以下のように、 提示年収の金額に応じてマスキングして分類・表現 しています。年収が高い順から

  • レジェンド
  • ゴッド
  • マエストロ
  • スター
  • プチリッチ
  • ノーマル
  • ノービス

第1回デザイナードラフトの各級ごとの指名数はこちら
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ddraft/blog/047b99a0-b871-4632-a68e-e1c2a1ea8692.png

残念ながらレジェンド級、ゴッド級の指名は入りませんでしたが、全体割合にしますと、マエストロ級ユーザー8.2%スター級ユーザー17.6%プチリッチ級ユーザー37.6%ノーマル級ユーザー35.3%ノービス級ユーザー1.2% という結果になりました。
ちなみに、指名の具体的な提示年収の額は、登録すると見ることができるようになりますので、まだ未登録の方はぜひ登録してみてください。

どんな年齢層がいるのか?

年齢についても、20代前半・中盤・後半のように、マスキングして分類 しています。
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ddraft/blog/7645b179-dea1-4d90-9657-c78c8dc00d9b.png

参加者全員では、20代中盤から40代後半の方に分布しました。
この中でも、20代中盤から30代中盤までの方で、全体の85%を超えています。
転職市場では、20代中盤から30代中盤が転職者のボリュームゾーンなのですが、デザイナードラフトでも同様でした。

どんなスキルを持っている人に指名が入るのか?

一体、どんなスキルを持っている人 に、どれくらいの指名(提示年収) が出されているのでしょうか?

参考までに、

  • スキル登録ユーザー数
  • ユーザーに提示された、提示年収の最低額平均
  • ユーザーに提示された、提示年収の最高額平均

を集計してみました。

https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ddraft/blog/0df58410-7c19-4432-b340-646f47cbfea6.png

上記のようになりました。
これは、指名を受けた全ユーザーの統計なので、「指名を受けているユーザーが持っているスキルのランキング」と見るのが良いかもしれません。
内容としては、上位から IllustratorPhotoshopJavaScript(jQuery)CSS(Sass,scss,CSS3)/HTML(HTML,HTML5)とランクインしており、第1回デザイナードラフトに参加している企業にとっては必須スキルとなっているのではないでしょうか。

高い年収で指名を受けている人は、どんなスキルを持っている?

続いて、提示年収とスキルとにどんな関連性があるか見てみましょう。
まずはプチリッチ級ユーザーから。

プチリッチ級(ユーザー数:32名)

https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ddraft/blog/bfa03eb6-26f2-4ac0-98c4-96e439cc90dd.png
やはり、PhotoshopIllustrator は必須スキルですね。
加えて、CSSHTMLGitJavaScript などの開発・制作スキルも、およそ半数の方が持っているという結果が出ました。
エディタは、SublimeTextDreamweaverAtom の順番で人気があるようです!

スター級(ユーザー数:15名)

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PhotoshopとIllustrator、sketchなどの定番はプチリッチ級と変わらず。
しかし、CSSやGit、HTMLなどの保有割合をプチリッチ級と比較して鑑みると、 ビジュアルデザインスキル以外にも、開発・制作スキルを強く求められるようになる 傾向にあるようです。

また、プチリッチ級と違う点として、
GoogleAnalytics や、WordPress などがランクインしていることからも、現場でデザイナーに幅広いスキルが求められている事が見受けられます。

マエストロ級(ユーザー数:7名)

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マエストロ級は7指名なので、サンプル数が少ないですが上のような結果に。概ねプチリッチ級、マエストロ級と傾向は同じ。
ビジュアルデザインは当然に担当しつつ、Prottでプロトタイピング して、SublimeText3でコーディング して、Zeplinでエンジニアとも連携 する。
というデザイナーとしての業務フローも読み取れますね。

デザイナーが担う工程と役割について

これまで「使用ツール・技術(スキル)」について見てきましたが、デザイナードラフトのレジュメには、「役割」「担当工程」のタグも存在します。
今回はその2つのタグに関しての数字も少し覗いてみましょう!

「役割」と指名に関係はあるのか?

「役割」と「指名数」

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デザイナードラフトの参加者の方々は、Webデザイナー、UIデザイナーの方が多いので、役割にもそれが色濃く表れています。
3番目に「UXデザイナー」がランクインしていることも、最近のUI/UXデザイナートレンドが反映されているのではないでしょうか。
また、約半数のユーザー が「ディレクター」と入力されていることにも注目です。

「役割」と「提示年収の(最低/最高)額平均」

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プロダクトデザイナーが飛び抜けて高いのですが、高額指名の方にはプロダクトデザイナーのタグが付いている場合が多い ということが関連していると思います。
ビジュアルデザイン以外に、担当しているプロダクト全体のユーザー体験や、インタラクションをデザインできる デザイナーが求められているということでしょうか。

担当工程と指名に関係はあるのか?

「担当工程」と「指名数」

https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ddraft/blog/163fb18b-1790-4f49-8e62-7467f756041b.png

Webデザイナー、UIデザイナーの方が多いので、「UIデザイン」「ビジュアルデザイン」が多いことにも納得ですね。
一つ前の役割の項目では、約半数のユーザーが「◯◯デザイナー」という役割以外に、「ディレクター」と入力されていることがわかりました。
担当工程の項目にもその文脈が表れていて、「仕様/要件定義」「IA/情報設計」「企画」の項目が それぞれ半数以上のユーザーに入力されています

「仕様/要件定義」「IA/情報設計」「企画」の工程を、「ディレクター」という役割の人がになっているかどうかはそれぞれの現場によると思いますが、 少なくとも 半数の方は、ビジュアルデザインやユーザーインターフェースに関わる分野以外に、担当工程がある ということがわかりました。

「担当工程」と「提示年収の(最低/最高)額平均」

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希少価値があるのか、「IA/情報設計」や「インタラクションデザイン」などを担えるデザイナーにやや高額な指名がされる傾向にあるようです。
役割の項目に「ディレクター」と入力されていることが意外と多いということもありますが、「◯◯デザイナー」である以外に、何か別にも強みがある事が、市場から高評価を受けるために必要 なことかもしれません。

まとめ

第1回のデザイナードラフトからわかったこととしては、

  • Webデザイン、UIデザインするなら、PhotoshopIllustratorsketch はほぼ必須
  • デザイナーが開発・制作するなら、HTML、CSS、JavaScript(jQuery)
  • エンジニアと連携するなら、Git/github、Zeplin
  • プロトタイピングをするなら、Prott、InVision、Flinto
  • 何か別にスキルをアドオンするなら、GoogleAnalytics、WordPress、gulp などを使って分析・制作・開発できるとよい

今回は記事としてまとめてみましたが、登録だけで提示年収などを始め指名内容の一部が実際に見られます。
よかったらこちらから登録してみてください。

また次回以降のデザイナードラフトを経て、面白い結果が出てきたら、随時レポート記事としてみなさまに届けていきたいと思います。

「クリエイターの価値は世界が決める」
次回デザイナードラフトは、2017年10月04日開催予定!

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