「リッツ」っていうクラッカーのお菓子があるじゃないですか? あれってすごいんですよ、無限の可能性が広がってる。今回の企画を通して改めて感じたんですが、まさかここまでポテンシャルが高いお菓子だとは思わなかった。
リッツって、何かほかのものと組み合わせて力を発揮するっていう、よくよく考えたら珍しいお菓子なんです。僕は幼少期のおやつの時間にリッツにバニラアイスを載せて食べていました。これが本当においしいんだ…!
よくネットで見るフルーツやチーズ、生ハムなど
リッツにいろいろな食材を載せてカナッペにして楽しむのは、「リッツパーティー」という言葉があるくらいメジャーだけど…どこか「オシャレなもの」というふうに思われている節がある。公式サイトに載っているレシピも凝っていてオシャレなものばかり!
でもお菓子っていうのはもっと手軽であって、簡単にできるからいいのでは? ならば私が新しいリッツの食材を開拓しようじゃないか! ということで、今回はリッツに載せたらおいしいのではないか? と思えるもの、かつ誰でも手軽にできそうな身近な食材を50種類以上集めてひたすら食べ比べてみることにした。
この画像に載っている食材は検証したもののほんの一部。全種類を一気には食べきれないので3日にわけて検証した
■食材リスト
ねりあめ 、梅ジャム 、モロッコヨーグル、鮭フレーク 、ハンバーグ、エビのてんぷら、コーン 、のり 、あずき 、コンビーフ 、栗の甘露煮 、ずわいがに 、ほたて 、とりささみ 、サンマのかば焼き 、もやし炒め、豆腐、サラダ、うまい棒(明太子)、メンマ、カレー 、焼き鳥、れん乳、バター、明太子、チーカマ 、うずらのたまご 、みたらし団子、タルタルソース 、どんぶりの素(牛丼、親子丼、中華丼)、ウナギ、ポテトサラダ、ヨーグルト、江戸むらさき ごはんですよ!、ピーナッツバター、トマトパスタ 、粉チーズ、トーストスプレッド(明太フランス風・ガーリックトースト)、イカ、シチュー、デミグラスソース 、マスタード 、あんこ、納豆、焼きとうもろこし、ふりかけ、一口プリン、カツ、カクテキ、冷凍食品3種(ひじきの煮つけ、ほうれん草のごまあえ、きんぴらごぼう)、チーズおやつ、マヨネーズ、チータラ、ソース
今回はこのさまざまな食材をリッツに載せて食べ比べて、
「おいしいものランキング」
「手軽にインスタ映えしそうランキング」
「お酒のおつまみにしたいランキング」
の3つの観点からランキング付けをして紹介していきたいと思う。
3日間とにかくひたすらリッツを食べまくりました
まずは当たり前であるが「食べてみておいしかった」ランキングを紹介していこうと思う。さっきも言ったとおり何を載せてもおいしいので、このランキング付けは非常に迷った。甘いものにするか、しょっぱいものにするか…と自分の好みにもかなり左右された。ただ1位だけはすぐにハッキリと決まった。
ということでおいしいものランキングを紹介していく。
駄菓子が好きな人なら誰でも知っているモロッコヨーグル。これがリッツとの相性がものすごくよかった。リッツのサクサクとした食感と、モロッコヨーグルのもったりとした感じが絶妙にマッチ。挟んで食べると、新しいお菓子として売り出してもおかしくないくらい。懐かしさも合わさって最高…!
れん乳好きならこれは最高だと思う。リッツの塩っ気とれん乳の甘さがお互いに引き立て合っていて、これまた新商品として売り出せそうなレベル。れん乳っていちごにかけるくらいしか僕は使い道がなかったので、新たな可能性を開拓できたのもよかった。これ自分の好みすぎて飽きるまで延々と食べてしまう。悪魔の食べ物を誕生させてしまった…。
コンビーフだけでも完成されているのに、その味をもうワンランクアップさせられる。コンビーフのしょっぱさをリッツが受け止めてくれて、まるでリッツが主食でコンビーフがおかずのようだ。これもれん乳と違う意味で永久に食べ続けられる。トースターで少し焼いても美味…! コンビーフ好きな人でいつもと違う食べ方がしてみたいと思ったらぜひ試してみてほしい。
缶を開けて載せるだけで完成するので、缶詰とリッツは相性がいいかもしれない。
これ食べると驚くのだけれど、もうほぼモンブランの味がする。これに生クリームをプラスすると神々の食べ物に昇格する。この組み合わせ見つけたとき自分が天才かと思ったくらい感動した。
「栗の甘露煮なんてどうやって作るんだよ!」と思うかもしれないが、普通にネットでもスーパーでも瓶詰めで売っているので手軽に手に入る。
トーストスプレッドってなんだ? と思うかもしれない。1位なのに食材がわからないという事態であるが、これは本当に最高で僕の中でダントツだった。
トーストスプレッドは、パンに塗るだけでガーリックトーストなどが手軽に作れる商品である。「塗って焼くだけ!」と書いてあるように、リッツもパンと同じように塗ってトースターで焼くだけ。
焼いているときのガーリックや明太子の香りがすでにたまらない…カフェとかのお店で出てきてもおかしくないくらいおいしい。お酒のおつまみとしても、おやつとしてもいい。家でお客さんに出しても手の込んだものを出したと思ってもらえること間違いなし。
ガーリックトーストや明太子の味がリッツに染み込んでサクッと感も残っており、小さいフランスパンを食べているような感じ。
ということで、オシャレさ、おいさ、手軽さとすべてにおいてトーストスプレッドがぶっちぎりの1位だと思う。本当におすすめなので、ぜひ試してみてほしい。
今や飲食店において確実に大事な要素になっているインスタ映え。リッツにおいても手間をかければオシャレにやることはいくらでも可能である。
しかし僕はめんどくさいことが嫌いなので、いかに手間をかけずにインスタ映えをかなえるのかが非常に大事なのだ。ということで、今度は「手軽にインスタ映えしそうなランキング」を紹介していきたい。
リッツに何か載せて写真を撮る場合は、ある程度の高さがあったほうが立体的に写り写真映えする。そしてポテトサラダにはにんじんやコーンが入っているものがあるので、色みもキレイ。
それからリッツはマヨネーズと相性がいいので、味に関しても文句なし。ポテトサラダ自体もコンビニで100円のパックで必ず売っているので、手に入りやすいというポイントも高い。
お弁当の超定番であるお惣菜シリーズ。こちらは「見た目がキレイ」というよりかは「簡単に種類が増やせる」ということで2位に選んだ。リッツパーティーをやる際は数種類のものがあったほうが写真映えするので、この冷凍食品があればかなり楽できる。一気に写真が豪華になる。
仮に自分の家でこれらを人に出したとしても、手を抜いていることは気付かれないはず。
一口プリンというのは、例えばこのグリコの「ひとくちプッチンプリン」のように、一口ゼリーみたいな形をした小さなプリンです。これがリッツにちょうどいい大きさなんですよ。
リッツにちょこんと載ったプリンがめっちゃくちゃかわいくないですか? むしろ愛(いと)おしさすら感じる。
さらにここにホイップクリームとさくらんぼを載せれば、ミニパフェ風にすることができ、さらにインスタ映えする。そして味ももちろんおいしい。食感の違いもあって、リッツは柔らかいものとの相性がすごくいい。
手軽さとかわいさのダブルパンチで一口プリンが見事に1位。リッツに載せたときに思わず「かわいい〜」ってもらしたくらい。1人でやっているから2秒後に寂しさが襲ってきたけど。
ということで、ラストは「お酒のおつまみにしたいランキング」いってみたいと思います。
最後は、お酒を飲むときのおつまみにしたくなる組み合わせをランキングで紹介する。そもそもリッツ自体が、ビールにもワインにも、基本的にどんなお酒にも合うことにびっくりした。
駄菓子屋などにも売っているチーズおやつが第3位。チーズおやつ自体がおつまみとして最高であるが、リッツと組み合わせるとまるでオシャレなバーで出てきそうな味になる。
そもそもリッツはチーズとの相性がいいので、この組み合わせは間違いない。チータラでやっても同じようにおいしかったので、家飲みの席などではリッツを常備しておくと楽しいかもしれない。
マヨネーズとソースがあればお好み焼きの味がするというのは想像できると思うのだけれど、リッツにかけることで予想以上にお好み焼きっぽくなる。電子レンジで30秒〜1分ほど温めるとよりお好み焼きっぽさが増す。
どの家にもほぼソースとマヨネーズはあると思うので、おつまみに困った際は試してみてほしい。
これはもう間違いない。しょっぱさがちょうどいいし、なによりも1つ食べると手が止まらなくなる。おつまみって、お酒に合うのは大前提として何個でも食べられるっていうのはかなり重要だと思う。
お店行ったときにこれがお皿に5~6個並べられていたら間違いなくリピートする。リッツとマヨネーズも、リッツと魚のどちらの組み合わせも間違いないので、悟空とベジータがタッグを組んだようなもの。つまり最高。
この企画をやる前、本当はリッツに意外なものを載せて「うわ…この組み合わせはない! マズイ!!」というリアクションを取って笑いにしようと思っていた。そしたら予想外にリッツには何を載せてもおいしかったのである。
例えばカクテキなんか載せてもマズイと思うじゃないですか? でもこれがおいしい。意外にも合う。「マズイ!!」とリアクション取ろうと思っていたのでこれには本当に驚いた。
左から中華丼、牛丼、親子丼
ジャムに見えるかもしれないけど「江戸むらさき ごはんですよ!」
これらご飯やパンに合うものは決して「マズイ」レベルにまではいかない。すべて食材の味がありつつリッツのよさも残っている状態になる。最低でも「食べられる」レベルにまではいく。
リッツはもしかしたらパンやご飯と同じく何にでも合う食材なのかもしれない。つまりリッツはパンやご飯になり変わることができる第三の主食としての可能性があるのだ。
リッツは塩気が少しあるので甘いものと組み合わせても相性がいい。スイカに塩をかけると甘く感じる現象や、シーソルトアイス何かと似ているのかもしれない。魚などを載せても合うので、おかずとしてもデザートとしても食べることができる。
冒頭で言った「リッツには無限の可能性が広がっている」っていう言葉があながち間違っていないことがわかったと思う。
今回は、缶詰やお惣菜など簡単にできるものを多く紹介してきた。途中にも書いたけど、家飲みなどでリッツを準備しておいて、料理をいろいろと載せて食べてみると盛り上がっていいかもしれない。1位のものは本当にすべておすすめなのでぜひ試してみてほしい。
ということで、最後は僕が考えたこの記事を象徴する名言で終わりましょう。
「リッツはパンやご飯になり変わることができる第三の主食としての可能性があるのだ」 megaya (1990/4/3~)
大学中退→ニート→ママチャリ日本一周→webプログラマという経歴で、趣味でブログをやっていたら「おもしろ記事大賞」で賞をいただき、記事をかくようになりました。デイリーポータルZ、それどこ(楽天)など。