2017年9月12日、とうとう米Appleから新しいiPhoneが発表されるという報が入ってきました。私も歴代iPhoneをほぼ抜けなく買い続けているので、今回も大変楽しみにしています。
iPhoneを常に買い換えていると、「機種変更」のスキルがどんどん上がっていきます。しかし、次の機種変更では、ほんの少し楽になる部分と、ほんの少し気を付けなくてはならない部分があると分かりました。
今回は「絶対にデータを失わない」ことを目標に、iOSにおける機種変更の前準備を知り、健やかな気持ちで新機種を迎えようではありませんか!
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日本では、iPhone 7/7 Plusから決済サービス「Apple Pay」が使えるようになりました。私もiPhone 7にしてから、SuicaやクレジットカードをiPhoneで利用しています。一時はおサイフケータイを使いたいがためにAndroid端末を使っていましたけれど、まさかiPhoneで電車に乗れる日が来るとは思いませんでした。
ところで、機種変更時はこのApple Payの引き継ぎをどのようにするのでしょうか。実はクレジットカードを登録していれば、ほとんど気を付けることはありません。新しい端末で復元したあと、Walletアプリにクレジットカードを再登録すればOKです。
しかし、気を付けたいのはSuicaです。SuicaはIDで管理されており、さらには(おそらく不正乗車防止のために)かなり厳しめなルールを作っているため、機種変更時にはいくつかの作業が必要です。機種変更する前に、念のためモバイルSuicaのアプリを起動し、「SuicaID番号」を控えておきましょう。
次に、旧端末でSuicaの「カードの削除」をしましょう。これは少し分かりにくいのですが、「端末内のSuicaカードを削除し、JR東日本のサーバに退避させる」という意味で、Suicaの残額などが消えるわけではありません。
ただし、この作業は「午前2~4時は行わないでください」という文言が、JR東日本のFAQに存在しています。基本的には改札の外で、Suica対応コインロッカーなどのサービスを利用していないときに行いましょう。
この作業をした上で、新端末をiCloudで復元します。その後、WalletアプリでSuicaを再度追加します(新規追加を行ってはいけません)。これにより、サーバに待避していたSuicaの残額などが復活します。
念のため、移行の前後でSuica IDが変わっていないことも確認しましょう。もしこのIDが変わっていた場合、Suicaの利用自体は影響がないと思いますが、このIDを元にサービスを提供している「Suicaポイントクラブ」や、2017年9月30日にサービスがスタートする、JR東海・JR西日本の「スマートEX」サービスなどに影響が出てくるはずです。その場合は、各種サービスで会員登録情報を忘れずに変更してください。
おサイフケータイ関連は、Androidでも同様に、サーバに待避/新端末で復元という作業をしなくてはならない電子マネーがいくつかありました。ご自身が使っているサービスの、機種変更時の作業を今のうちにしっかりチェックしておきましょう。特にiPhoneは、Apple Payが登場して初めての新機種ですので、トラブルを未然に防ぐために、ほんの少し手間をかけてみてください。
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