與五澤 憲一(よごさわ けんいち)
大きな利益をあげるビジネスモデルの一つに、「マッチングビジネス」と呼ばれるものがあります。
マッチングビジネスとは、自社の商品やサービスを扱うのではなく、企業の代わりに人を集めて、そこで発生した成果に対する報酬を得るのがこのビジネスモデルです。
もっと言えば、「サービスを利用したい人」と「サービスを提供したい業者、または人」を繋ぎ合わせて、その売り上げに対する手数料をもらう仕組みです。
商品を仕入れて販売した差額で利益を出す転売ビジネスとは異なり、実体のない情報を取り扱うことから、「情報仲介ビジネス」とも呼ばれています。
これが不動産になれば「不動産仲介」になるように、マッチングビジネスでは「お客様がいますよ」という情報を仲介するだけのビジネスです。
また、情報を扱うということは「仕入れ」が一切ないため、売り上げのほとんどが利益になります。
たとえば、弊社が運営している「見積り外構工事」がまさにこれです。このサイトでは、「外構工事(お庭の工事)をしたい人」と「外構工事の業者」を結び合わせることをしています。そして、契約に至った場合に限り、成果報酬で工事金額の1割を企業に支払っていただいております。
100万円の工事の場合、10万円が成果報酬といったイメージです。これだけで、1年間で1億円以上の工事の契約を結ぶまでに成長しているため、非常に夢のあるビジネスモデルです。
もちろん、これは工事関連だけではなく、あらゆるジャンルのビジネスで応用することができます。実際に、大手企業をはじめとして、これを行っている会社は腐るほど存在します。
そこでこのページでは、マッチングビジネスの仕組みを分かりやすく解説した後に、具体的にどのように取り組んだらよいのかも説明させていただきます。
ここに書いてあることを理解して忠実に再現するだけで、あなたもマッチングビジネスで莫大な利益を生み出すことができるようになるでしょう。
マッチングビジネスとは
冒頭で述べた通り、マッチングビジネスは情報仲介ビジネスです。「悩みを持っている人」と「それを解決できる人」を結び合わせるだけであるため、非常にシンプルなビジネスモデルであることが分かります。
具体的には、お客様を紹介してそこで売り上げが発生した場合に成果報酬を受け取ることができます。そのため、あなたがやるべきことは「企業の代わりに集客するだけ」です。
つまり、「お客様が来ました」という情報を横流しするだけで、莫大な利益を獲得することができるのです。このあとのお客様の対応は全て業者が行ってくれるため、あなたはお客様を集めて紹介することだけに専念するだけです。
実際に、弊社が運営する「見積り外構工事」は集客だけをしており、残りの現地調査やお見積もり、実際の工事は紹介先の業者に対応していただいております。
この業務に必要なスキルと言えば、電話応対とお客様に送る書類を封筒に入れるだけです。
それにもかかわらず、「いつも本当にありがとうございます」と毎日感謝されながら非常に良い関係を保つことができているのです。理由は単純であり、提携先の業者が苦労している集客を、弊社が代行して「お客様を無料で紹介しているから」です。
また前述の通り、これは工事関連だけではなく、あらゆるジャンルのビジネスで応用することができます。
では、一体どのような業種でマッチングビジネスが行われているのでしょうか。たとえば、ごく一部を挙げるだけでも以下のようなジャンルがあり、それを行っているのも名前が知れ渡った大手企業ばかりです。
- 転職支援:リクルートなど
- 不動産:SUUMOなど
- 旅行代理店:JTBなど
これらは多くの企業が行っていますが、その実態はマッチングビジネスです。自社では集客をして、実際の業務はそれぞれの専門家に引き継いでもらい、成果報酬をチャージしているのです。
もちろん、マッチングビジネスは大手企業でなくても成功させることができます。
実際に、「見積り外構工事」は私(当サイト代表:與五澤)が現場で下請けの職人として働いている時に作りました。そのため、やり方さえ分かれば誰にでも再現性が高いビジネスモデルであるといえます。
マッチングビジネスの仕組み
マッチングビジネスでは、成果報酬型の集客代行であると考えると分かりやすいです。お客様(困っている人)と業者(その悩みを解決できる人)を繋ぐ橋渡しであると考えればよいでしょう。
ただ、この説明だけでは抽象的過ぎるため、この項でマッチングビジネスの仕組みについて深堀していきます。
アフィリエイトとの違い
マッチングビジネスは、インターネットビジネスで言うところの「アフィリエイト」と呼ばれるビジネスに似ていますが、若干異なります。お客様を集めて紹介し、そこで成果報酬を得るところは一緒ですが、マッチングビジネスの場合は紹介するための業者がいなければいけないからです。
たとえばアフィリエイトの場合、扱いたい商品やサービスを選び、そこへ集客します。そして、そこで発生した成果報酬を得る仕組みです。業者側から「集客をしてほしい」「商品を売ってほしい」という案件を流し、それをアフィリエイトするイメージです。
基本的には、業者の代わりにお客様を集めたり、商品の販売を代行したりして報酬を得るのがアフィリエイトであると考えてください。
なお、アフィリエイトを行う人のことを「アフィリエイター」と呼びます。
一方、マッチングビジネスの場合、業者を束ねてそこにお客様を紹介します。
たとえば、弊社が運営している「見積り外構工事」の場合、「外構工事をしたい」と考えている人を集めて、全国にいる提携先の業者に紹介しています。
このサイトの場合、「優良業者に出会うことができる」というサービスを提供するために、各地の業者と前もって契約しており、それを紹介する仕組みです。
その他にも、以下のようなサービスを行っているのはマッチングビジネスです。
- 中古車一括査定:買取業者を束ねている
- 引越し一括お見積り:引越し業者を束ねている
- 転職:就職先の企業を束ねている
マッチングビジネスとアフィリエイトとの最大の違いは、紹介する先の企業を束ねているかどうかだけです。
そのため、マッチングビジネスを行うためには、お客様を集めるだけでなく、提携する業者の数も重要ということです。
束ねている企業の数が多いほど、お客様に対して何社も紹介することができます。これを利用して一括見積りサービスを提供すれば、その中から選ばれた業者から成果報酬を得ることができます。
これは業者の数がモノを言うため、紹介する企業の数が多いほどその中で成約する確率が高くなります。
このことから分かる通り、契約してくれるお客様を集めるのはもちろんですが、紹介するための業者集めも事前に行う必要があります。これができなければ、マッチングビジネスはできないので注意してください。
成果報酬で利益を上げる理由
何度か触れてきましたが、マッチングビジネスは完全成果報酬で利益を上げるビジネスモデルです。そのため、たとえ集客ができて、業者にお客様を紹介することができたとしても、成約しなければ1円も儲かりません。
だからといって、お客様を紹介するだけでは、業者からお金を支払ってもらうことはできません。たとえ支払ってもらえるとしても、そのお客様で売り上げが上がるか分からない状態では、数千円~1万円程度の成果報酬が限度であり、非効率です。
ただ、これは業者がお客様を集めてもらう仕事を募集していない限り、行うことはできません。そのため、勝手にお客様を連れてきても、お金を支払ってもらうことはできないのです。
そのため、業者を束ねるどころか、契約してくれる企業すら見つけることが困難になってしまいます。
そこで、契約が決まったときに限って成果報酬をいただくようにすれば、業者は契約を結んでくれるようになります。売り上げが上がったときにだけ支払いをすればよいため、相手の企業にとってリスクがないからです。
お客様を紹介するだけで料金が発生する場合、たとえ100人紹介したとしても、契約が取れなければ企業側は紹介料だけが出ていくため、大赤字になってしまいます。
一方、お客様を無料で紹介して契約したときに限って成果報酬を支払ってもらう場合、紹介料を売り上げた金額の中から捻出すればよいため、赤字になることはありません。だからこそ、業者側から感謝されるようになるのです。
しかも、報酬額を総額の10%や20%といったように設定すれば、一回のマッチングだけで数十万円も課金することができます。
ただ、前述の通り成約できなければ1円も発生しませんし、報酬が確定するまでに時間がかかります。とはいえ、成果報酬が発生するまでの長く苦しい時間を耐え抜くことができれば、最終的に最小の労力で莫大な利益を上げることができるのがマッチングビジネスです。
目先の利益にとらわれずに、まずは業者にリスクを一切与えないことが一番重要です。これさえできるようになれば、業者を集めることができるため、完全成果報酬を採用する理由をここで覚えておくようにしましょう。
「集客」が全ての鍵を握っている
前述の通り、マッチングビジネスは集客を代行することで成果報酬を得ることができます。
では、なぜ集客ができるだけで、売り上げの数十パーセントもの手数料をいただくことができるのでしょうか。
10%の成果報酬の場合、100万円の契約が決まれば10万円も紹介者に対して支払うことになります。普通に考えれば、「この費用を紹介者に支払うのはもったいないのでは?」と考えるはずです。
しかし、多くの企業は集客に困っています。実は、商品やサービスには絶対の自信があり、素晴らしい業者は山ほどいるのですが、そのほとんどが集客に悩んでいるのです。
そこで、業者の代わりにあなたがお客様を呼び集めてくるだけで、感謝されながら報酬をもらうことができるようになるのです。
ビジネスを行うためには、それを利用してくれるお客様がいなければ価値はありません。この難しい集客を業者の代わりに行うことで、そこで発生した売り上げに対しての成果報酬を「本当にありがとうございます」と感謝されながら課金していただくことができるのです。
ただ、これを行うためには、あなた自身に集客する力がなければいけません。お客様を集めることができなければ、何も始まらないからです。
ただし、集客は方法さえ分かれば難しいことは何一つありません。多くの企業がお客様を集めることはできないのは、集客方法を知らないだけです。残念なことに、商品やサービスの質がよかったり安かったりすれば、勝手に人が集まってくると勘違いをしているのです。
このような企業に対して、あなたがお客様を集めて無料で紹介し続けるだけで、感謝されながら成果報酬を支払ってもらえるようになります。
マッチングビジネスを始めるためには、集客のスキルが必須条件であると覚えておきましょう。
これができるようになれば、業者を簡単に集めることができるようになります。さらには、企業に対して集客のコンサルティングも可能になるため、確実に抑えておくようにしましょう。
マッチングビジネスの4つの特徴
次に、マッチングビジネスの特徴について述べていきます。これを事前に知っておくことで、マッチングビジネスがあなたに向いているのかどうかを簡単に判断できるようになります。
以下では、4つの特徴を順を追って解説していきます。
1.マッチングビジネスは元手がかからない
先に述べた通り、マッチングビジネスは企業に代わって集客代行して成果報酬を課金してもらうビジネスモデルです。そのため、自分の商品やサービスを持っていなくても、集客することさえできれば始めることができます。
また、ブログでお客様を集めれば、広告費を1円も使用せずに集客できるため、売り上げのほとんどが利益になります。
それにもかかわらず、しっかりと仕組みを作り込んで動かすことができれば、誰でも大きな売り上げを上げることができるようになるのです。
実際に、弊社が運営している「見積り外構工事」は、検索してきてくれたお客様だけしか集めていません。もちろん、広告は一切出していませんし、それでも毎月180人以上のお客様からお問い合わせをいただき、年間で1億円以上もの契約を結ぶことができています。
パソコンと電話さえあれば自宅でもできるため、店舗すら必要ないのです。実際に、私がマッチングサイトを始めたときは、職人をやりながら自分の部屋で営業していました。
固定費をかけずに始めることができるため、リスクを最小限に抑えながら始めることができるビジネスモデルです。
これをまとめると、以下のようになり、マッチングビジネスがどれだけローリスクで行えるのかを理解できるはずです。
- 元手がかからない
- 商品やサービスが不要
- 固定費もほとんどかからない
とにかくリスクが少ないため、ビジネス初心者であっても始めることが可能です。また、ここで集客のスキルを身に着けることができれば、全てのビジネスで応用することができます。
もちろん、資金に余裕がある会社の場合、この仕組みに広告費を投じればさらなる金額を稼ぐことができるようになります。身の丈に合わせて、まずは始められるところから手を付けていくことをお勧めします。
2.三方良しを実現することができる
世の中にあるビジネスのほとんどは、誰かが損をするような構造になっています。
たとえば、私が職人として働いていた「建設業」がまさにこれです。この業界では、営業が強い会社が仕事を取り、元請け業者となります。そして、その仕事を請け負うのが下請け業者です。
ただ、下請けに仕事が回ってくるころには、多くの中間業者が入っています。元請け業者をはじめとして、高額な中間マージン(手数料)を抜き取られた後の限られた予算内で、工事を行わなければいけないのが現状です。
中には、工事を行う前から赤字が確定している現場もあるほどです。
しかし、下請け業者といっても、経営を続けなければいけないため、赤字になるようなことはしません。では、どうしているのかというと、多くの会社は使用する材料を減らしたり、必要な工程を省いたりするなどの手抜き工事をして少ない利益を確保しているのです。
つまり、安く工事を発注できたとしても、実際は手抜き工事をされているため、多くのお客様は気付かない場所で損をしていたのです。
もちろんこれは全てではありませんが、世の中のビジネスの大半は誰かが涙することで成り立っているパターンが大半です。元請け業者のせいにしたい所ですが、実際は仕事を受注することができない下請け業者に問題があり、責任があると私は考えます。
もっと言えば、安さばかりを求めてしまう消費者にも問題があります。
とはいえ、下請け業者であっても、素晴らしい仕事をする方や、強いこだわりを持っている人を私はたくさん見てきました。
そこで、マッチングビジネスであれば、誰も損をすることなく、全ての人が得をする仕組みを確立することができるのです。
- お客様:業者を紹介してもらえて嬉しい
- 業者:お客様を紹介してもらえて嬉しい
- マッチングサイト:紹介料をもらえて嬉しい
このように、「お客様」「業者」「マッチングサイト」の全てが得をするため、三方良しを実現することができます。感謝されながら仕事をするのは当たり前のように思えますが、実際はこれができている会社は驚くほど少ないです。
その点、マッチングビジネスの場合、誰も損をすることがない仕組みを確立できるため、世の中にも良いです。そう考えると、4方良しの素晴らしいビジネスであるといえます。
3.収益が発生するまでに時間がかかる
マッチングビジネスのデメリットの一つに、「収益が発生するまでにとにかく時間がかかる」ことが挙げられます。集客はもちろんのこと、紹介するための業者も集めなければいけないからです。
そのため、初月から報酬の発生を期待するのは難しいです。アフィリエイトであれば、お客様を紹介するだけであるため、今すぐにでも始めることができますが、マッチングビジネスはそうはいきません。
また、工事のように見積もりや現場での作業があるような業種の場合、引渡し(完了)後の支払いになります。ここでも報酬の発生に時間が必要になります。
たとえば、工事を事例に考えてみましょう。集客をすると同時に、お客様を紹介する業者を集める必要があります。広告を使ったとしても、最短で1ヶ月の時間がかかるとします。もちろん、ここで成約することができなければ振り出しに戻ります。
次に、依頼を受けて契約することができたとしても、工事が1、2ヶ月後というのはよくある話です。前もって契約をするのですが、着工はお客様の都合に合わせて行うからです。
また、工事が始まったとしても、完工までに1ヶ月以上かかるような大規模な現場もあります。
そのため、工事完了後の末日で絞めて請求をした場合、お問い合わせからお支払いまでに半年かかることもあるのです。
もちろん、お問い合わせをいただいてすぐに工事が始まって1日で終わるような現場もあります。ただ、基本的にはお客様を紹介してから2、3カ月後に、成果報酬が支払われると考えるようにしましょう。
4.安定しづらい
マッチングビジネスは完全成果報酬であるため、毎月安定して同じ金額が振り込まれる仕組みではありません。そのため、安定しづらいです。
たとえば、100万円の売り上げが上がる月もあれば、翌月に0円といったことも十分に考えられます。実際に、「見積り外構工事」で収益が上がり始めた当初は、収益が発生する月があったり、売り上げがない月があったりしました。
そのため、安定するまでは気を抜かずに、成約率が上がるようにテストを繰り返して改善していくようにしましょう。これを行うことで、毎月コンスタントに契約が取れるようになり、日を追うごとに安定して売り上げを上げることができるようになります。
マッチングビジネスの3つの注意点
リスクが少なく誰でも始められるマッチングビジネスであっても、当然、注意点は存在します。これを知らずに始めてしまうと、時間と労力、さらにはお金を無駄にするだけということになりかねません。
このようなリスクを事前に防ぐためにも、マッチングビジネスの4つの注意点を紹介します。
1.参入する分野選びが最も重要
マッチングビジネスを始める際は、参入する分野選びが最も重要になります。儲かるジャンルを選択しなければ、利益を上げることはできないからです。
そのため、ブルーオーシャン(ライバルがいない分野)を探すのではなく、レッドオーシャン(競合他社がひしめく激戦ジャンル)で戦う必要があります。スティーブジョブズのような天才でない限り、確実に儲かる分野で勝負しなければ成功させるのは難しいからです。
ただ、多くの人はブルーオーシャンを求めてしまい、机上の空論で分野を決めてしまいます。
しかし、これは完全に間違えです。確実に儲かる分野を見極めて、そこでマッチングしなければ意味がありません。
たとえば、儲かる分野といえば以下のようなものがあります。
- 工事
- 医療
- 英語
- 相続
- 恋愛
- 営業
- 転職
少し考えただけでも、これだけの儲かるジャンルがあり、その上100年以上も前から存在するビジネスです。そのため、新しいことを行うよりも、このような儲かりやすい分野の中から一つ選び、そこで勝ち抜くための戦略を立てたほうが圧倒的に効率が良いです。
実際に、弊社は激戦ジャンルである工事を選び、その中でマッチングビジネスを行っています。
ただ、中には「今から工事のジャンルで戦っても勝てるわけがない」といった考えを持つ人がいます。しかし、このようなことをいう人は単なる無知でしかありません。
もちろん、なにも考えずに始めたら成功させることはできませんが、正しい方法で実践すれば確実に儲かります。実際に、工事の分野は儲かるため、以下の大手企業もいまさらながら工事業界に参入してきました。
- グリー
- 無印良品
- Amazon
建設業界には誰しもが知る超有名企業がいるにもかかわらず、後から入ってきて成功を収めています。どの企業も異業種でありながら、確実に儲かると分かっている建設業へ勝負を仕掛けてきているのです。
これと同じように、難しく考えずに、シンプルに儲かる分野で攻めることが成功への近道となります。無理してブルーオーシャンを探すということは、自ら失敗への道を歩むようなものです。
本当のアイディアとは、「どうしたらうまくいくのか?」といったことを脳に汗をかいて初めて価値が生み出されます。
つまり、これは世の中を変えるようなビッグアイディアを考えるのではなく、軌道修正をしていくための小さなアイディア(改善点)を思いつけるかどうかで、将来の結果は大きく変わります。
改善点を毎日探すことで、激戦ジャンルであるレッドオーシャンでも勝つことができるのです。難しく考えずに、儲かる分野で真っ向勝負をしてください。
2.一件当たりの単価が100万円を超えるものを実践する
マッチングビジネスを行う際は、一件当たりの単価が高く、素人では値段が分からないような分野で戦う必要があります。少なくとも、100万円を超えるモノが良いです。これを下回る場合、たとえマッチングをしたとしても、大きな利益を上げることが難しくなるからです。
たとえば、成果報酬20%でマッチングビジネスを行う場合、企業にお客様を紹介して100万円の仕事を受注することができれば、20万円課金してもらうことができます。
しかし、一件当たりの報酬が1万円程度の場合、2,000円しか稼ぐことができません。これが10万円になったところで、2万円の成果報酬しかもらえないのです。20万円稼ぐためには、これを10件も契約しなければいけないため、できれば単価が100万円を超えるモノをお勧めします。
お小遣いを稼ぐだけであれば、十分な金額ですが、ビジネスとして考えると、これでは経費ばかりがかかって利益を出すことができません。
もちろん、工事であれば数万円~数十万円の案件もたくさんあります。しかし、その中でも200万円、300万円といったように、金額の大きい工事もたくさん依頼されるため、少ない案件であっても大きく利益を確保することができるのです。
そのため、マッチングビジネスを行う際は、平均単価が100万円を超えてくるようなジャンルを選ぶようにしましょう。少なくとも、50万円以上は欲しいところなので、できる限り大きな金額が動く分野で勝負するようにしてください。
3.ウェブだけで完結するのではなく、リアルを絡めることで利益が爆発する
マッチングビジネスで行っていただきたいことは、ウェブだけで完結するのではなく、リアルも絡めてほしいということがあります。インターネット上だけで高額な案件を売ろうとした瞬間に、成約率が悪くなるからです。
たとえば、弊社と同じように工事のマッチングサイトを運営する場合、電話連絡が必要になります。お問い合わせをいただいてから必ずお客様に電話連絡を入れてヒアリングを実地したり、その内容を業者に伝えたりするためです。
もし、これをウェブ上だけで完結しようとした場合、冷やかしまがいのお客様ばかりが集まり、たとえ利用してもらえたとしても成約しづらいです。簡単に断ることができてしまうからです。
これが数千円程度のモノであれば、インターネット上にある口コミだけで購買決定をするかもしれません。
しかし、工事のように1件当たりの単価が100万円を超えるようなモノの場合、無人のシステムに大金を支払う人はまずいません。
そのため、マッチングビジネスを行う際は、必ずリアルを絡めて対応する必要があります。「見積り外構工事」の場合、弊社からの電話連絡はもちろんのこと、実際に業者に現地へ行ってもらってヒアリングや提案、見積りの作成を全て対面で行っています。
つまり、ウェブサイトはあくまでも「お問い合わせ」というきっかけに過ぎないということです。実際の業務のほとんどは、リアルでの事務作業がメインとなります。
実際に、マッチングビジネスを行っている会社は、ウェブ上だけで完結する仕組みにはなっていません。
- 引越し金額の比較
- 中古車の買い取り金額の比較
- 工事の一括見積り
これらのマッチングビジネスのサービスは、必ずリアルの場での電話連絡や対面での提案が入っていることに気づきます。これと同じように、マッチングビジネスはネット上だけで完結するのではなく、必ずリアルも交えてください。
マッチングサイトへのお問い合わせはあくまでも、きっかけにすぎないということを念頭に置いておきましょう。
マッチングビジネスを成功させる6つの具体的手法
ここまで、マッチングビジネスの仕組みと原理原則について細かく説明をさせていただきました。この項では、実際にマッチングビジネスをどのように行えばよいのかを、具体的に解説していきます。
これは全ての分野で共通する仕組みになるため、一つ一つ確実に実践すれば必ずマッチングビジネスを成功させることができると考えてください。
お客様を集める方法はもちろんのこと、業者の集め方や不正を防ぐ方法、さらには束ねた企業に対してコンサルティングをする手法までを余すところなく公開していきます。
1.集客するための媒体を保有する
マッチングビジネスを行う際、まずはウェブサイトを立ち上げる必要があります。誰でも簡単に利用することができるように、インターネットを活用する方法が最も効率が良いからです。これを、「マッチングサイト」と呼びます。
弊社の場合、「見積り外構工事」がまさにこれです。
マッチングサイトを用意して、それをユーザーに見てもらい、お問い合わせをしてもらいます。つまり、ここで集客をするということです。
もちろん、広告で集客をすることもできますが、初めは費用をかけずに行う方が安全です。
そこで、弊社と同じように、集めたいお客様にとって「役に立つ情報」をブログ記事として大量に載せていきます。
具体的には、お客様にとって役立つ有益な情報をブログ記事として書いていくだけです。たったこれだけのことを実践するだけで、広告費を1円も使用せずに集客できるようになります。
たとえば、「見積り外構工事」はその名の通り、「外構工事の見積りを取りたい人」を集めています。そのため、このサイトでは「見積りのポイント」や「優良業者の選び方」、さらには「悪徳業者の見抜き方」までを全て無料で全公開しています。
勘が鋭い人であれば、ここに掲載されている情報だけで、弊社から紹介を受けなくても優良業者を見つけることができるほどの有益な情報です。これを掲載することで、「外構工事の見積りを取りたい人」が知識を得るために訪れてくれるようになり、次第にアクセスが集まるようになります。
そして、ウェブサイトを観覧してくれているお客様に、お問い合わせをしてもらうための電話やメールを用意しておけば簡単に集客ができます。
このとき、「これを公開したらお客様に利用してもらえなくなってしまうのでは?」と思えるほどの情報も思い切って公開する必要があります。あくまでも、サイトを見てくれたユーザーに対して、ためになる記事がなければ誰も読んではくれないからです。
つまり、「アクセスを集めることができない」ということです。
そもそも、全てを知ったところでそれを実行に移すことができるのは、ほんの一握りの人しかいません。あなたのお客様はその人ではなく、残りの方を相手にすればよいだけです。
ただ、多くの人は情報の出し惜しみをしてしまうため、集客ができずに稼げません。そこで、あなたが他社よりも先に有益な情報を発信するだけで、お客様に信用されるようになり、お問い合わせをしてもらえるようになるのです。
後は、集まってくれたお客様を業者に紹介して、そこで成約が発生すれば成果報酬を得ることができます。
仕組みはいたってシンプルではありますが、同じようにやるだけで、ウェブサイトだけで確実に集客できるようになります。
自社サイトを持っていて集客できない人は、単純にお客様にとって有益な情報を掲載していません。自分の会社の良いところだけを載せているため、アクセスが集まらずに、お問い合わせを獲得できないだけです。
そうではなく、マッチングビジネスを成功させるために、まずは集客をするためのウェブサイトを作り、アクセスを集めるための有益な記事を量産するようにしましょう。
2.業者を集める方法
お客様を集めると同時に、紹介先の業者を見つけておく必要があります。多くの企業を事前に束ねておくことができればよいのですが、最悪の場合、お客様が来てからでもなんとかなります。
たとえば、一番最初に私が工事を請け負ってくれる業者を探したとき、電話にて「〇〇市で100万円の外構工事をしたいお客様がいるのですが、御社で対応していただくことはできないでしょうか?」といったオファーをして、これで対応してもらっていました。
なぜ、見ず知らずの私が紹介した案件を引き受けてくれたのかというと、企業側からすれば、既にお客様がいるため、それを対応するだけで元請けとして仕事を受注できる可能性があったからです。
また、受注できなくてもペナルティがあるわけではないため、業者にとってリスクがないので引き受けてくれました。
ただ、できれば業者の方から集まる仕組みを作り、そこで集めることをお勧めします。
お客様を紹介してくれるとはいえ、はじめの内はあなたのことを信用してくれるまでに時間がかかるからです。特に、今では同じようなことをしている競合他社が溢れかえっています。
そのため、業者は毎日のように「無料でお客様を紹介させてください」というオファーを受けています。
既にお客様がいれば、なんとか話を聞いてもらうことはできますが、同じような手法では決裁権のある人と繋いでもらう前に電話を切られるのがオチです。
そこで、ウェブサイトでお客様を集めるのと同時に、業者の募集もしておくことをお勧めします。実際に、「見積り外構工事」は提携業者の募集をしており、毎週1社程度のお問い合わせをいただき、今ではこれだけで提携先を増やし続けています。
この手法であれば、相手から「やらせてください!」といってきてくれるため、お客様に対しても本気で対応してくれる最大のメリットがあります。
もちろん、資金に余裕があれば、広告で集めてもよいです。
とにかく、あなたが集めてきたお客様の対応をしてくれる企業がなければ、サービスを提供することはできません。当然のことながら、これでは成果報酬を得ることもできません。そのため、どのような手段を使ってでも、対応してくれる業者を集める必要があります。
正直申し上げますと、マッチングビジネスは業者を集めるのが一番難しいです。とはいえ、一度集めてしまえば、後はお客様を紹介するたびに感謝されるため、自信をもってオファーをすれば必ず引き受けてくれる企業は必ず現れます。
実際に、当時はまだ職人だった私は、電話営業などしたこともありませんでしたが、10件掛ければ1件は業者と契約を結ぶことができました。また、慣れていくほどにコツを掴んでいくため、電話営業だけでも十分に集めることは可能です。
業者がいなければ、マッチングをさせることはできないため、お客様を集めるのと同じように、企業を束ねることにも注力するようにしましょう。
契約上、たとえ責任を負わなくてもよい仕組みを作っていたとしても、トラブルが発生した瞬間に「私は知りません」では通用しません。
お金を稼ぐ以上、全責任を持つ覚悟がないような人は、ビジネスを行う資格はないと考えてください。
トラブルリスクを最小限にするためには、あなたの理念に共感をしてくれて、快く協力してくれる業者を集める必要があります。このとき、情熱をもってオファーをしなければ、誰も動いてはくれないため、しっかりと「なぜ、あなたがそのマッチングビジネスをしたいのか」を心の底からの声で伝えるようにしましょう。
3.成果報酬で利益を上げる
業者を束ねることができて、集客ができるようになれば、後は紹介をするだけです。
もちろん、お客様のフォローや管理などの最低限の業務は必要になりますが、顧客の方から勝手に集まってきてくれるようになります。
そのため、一度仕組みが出来上がってしまえば、日々の業務は電話とメールの対応、あとは書類を送るだけで月に数百万円以上の利益を獲得できるようになります。
また、その業務すらもマニュアル化することで、アルバイトを雇ってやらせておけば、完全自動で大きな利益を獲得することができるようになります。
しかも、お客様と業者の両方から感謝されるため、自信を持って「素晴らしいビジネスをしている」と言えます。当然のことながら、この仕組みを作るまでは大変ですが、一度完成してしまえば後は最小の労力で大きく稼ぐことができるため、最後まで諦めずに頑張ってください。
4.業者に不正ができない仕組みを確立する
この手法は成果報酬型の課金モデルであるため、業者の申告次第でいくらでも嘘をつくことができてしまいます。また、売り上げに対するパーセンテージで請求する場合も同じように、金額の改ざんを防ぐための対策が必要となります。
これができなければ、成果報酬を獲得することができないため、不正防止の仕組みは必須条件であるといえます。
たとえば、紹介したお客様が提携先の業者と契約をしたにもかかわらず、申告をしてこなかったり、値段をごまかしたりされては正確な成果報酬を課金してもらえなくなってしまいます。場合によっては、「契約できませんでした」と言われれば泣き寝入りをするしかありません。
このようなリスクを防ぐためには、弊社では紹介したら終わりではなく、その後もお客様のフォローをしたりアンケートを取ったりして進行状況を常に把握するようにしています。
これにより、成約の有無や正確な金額を把握できるようになるため、業者に不正できない仕組みを確立しています。
もし、成約率があまりにも低い業者がいる場合は、思い切って契約解除をしてください。このぐらいのスタンスでいなければ、足元を見られて言いように使われて終わりです。
確実に利益を上げるためにも、ここは絶対に怠らずにしっかりと仕組みを作るようにしましょう。
5.動き出した後はひたすらテストを繰り返して成約率を高める
お客様を集め、それを紹介する業者を束ね、不正をさせない仕組みができてしまえば、後は成約率を上げることに注力すればよいです。
電話の対応や業者へのつなぎ方、そのあとのフォローの方法などを一つ一つ見直していくことで、少しずつ確実に成約率を高めることができます。
ビジネスで考える売り上げの方程式は、「客数 × 単価 × 成約率 = 売り上げ」です。
単純に考えて、たとえお問い合わせの数が変わらないとしても、たくさん契約が取れるようになれば、それだけで売り上げは上がります。そのため、マッチングできるようになったからといって放置するのではなく、常にテストを繰り返して成約率の向上に努めるようにしましょう。
6.実力を認めてもらった後は企業コンサルティングをして利益を最大化する
お客様を紹介し続けることで、提携先の業者はあなたのことを「集客のプロ」であると認めざるを得なくなってしまいます。これを利用して、「集客方法を教えます」と言えばサクッとコンサルティング契約を結ぶことができるようになります。
実際に何人ものお客様を紹介し続けていれば、信じるしかないからです。むしろ、提携先の企業がそれで儲けていれば、快く話を聞いてくれるようになります。
弊社の場合、提携業者様の方から、「集客方法を教えてください」とお願いされており、それに対してコンサルティングをさせていただいております。
このとき、集客に関するコンサルティングを月額課金にすれば、不安定な成果報酬が安定するようになり、利益が爆発するようになるのです。
また、業者を束ねるということは、提携している業者のノウハウを集めることができる上に、お客様が抱えるリアルな悩みを独り占めできるようになります。これらを元にコンサルティングをすることで、机上の空論ではない本物のコンサルタントになることができるのです。
実際に、弊社はこの仕組みで業者にコンサルティングをしています。お客様をたくさん紹介するだけでなく、企業に集客の力をつけてもらうことで、儲けてもらうのです。これが、「いつも本当にありがとうございます」と毎日感謝されながらビジネスができる理由です。
そのため、あなたもマッチングができるようになった後は、その知識を提携先の企業にも教えてあげるようにしましょう。これができるようになれば、お客様はもちろん、業者からも感謝されながら大きな収益を上げることができるようになります。
まとめ
マッチングビジネスの構造は、「サービスを利用したい人」と「サービスを提供したい業者、または人」を繋ぎ合わせて、手数料をもらうだけのシンプルな仕組みです。
確実に儲かるジャンルを選び、このページで紹介したことをしっかりと理解して、忠実に再現することができれば、成功させるのは簡単です。
ただし、この全ての仕組みを作るまでが最も大変であり、実際に動き出すまでに数カ月~1年程度の時間と労力がかかることを覚悟してください。逆を言えば、たった1年程度頑張るだけで、自動的にお金を生み出してくれる資産を手に入れることとイコールです。
この期間を耐え抜き、コツコツと努力を重ねてマッチングビジネスの仕組みを完成させることさえできれば、後は勝手にお客様が集まって来てくれるようになります。そして、あなたがやるべきことは、業者への紹介とそのフォローだけです。
また、この作業すらもマニュアル化してしまえば、アルバイトを雇うことで寝ていても莫大な利益を発生する全自動収益化システムが完成します。不動産と同じように、権利収入を得ることとイコールです。
ここで紹介した注意点や具体的手法が、あなたのビジネスの繁栄に役立つことができれば幸いです。
>>次のページでは、マッチングビジネスに使えるブログの作り方を解説します