Googleが「Google認定モバイルWebスペシャリスト」の試験を開始。モバイル対応Webアプリの開発者に求められるスキルを認定
Googleは以前からモバイル対応Webの発展に力を入れてきました。Webデザインではモバイルに対応したレスポンシブウェブデザインを推奨し、Webアプリケーションではオフラインにも対応したプログレッシブWebアプリを推し進めようとしており、また検索ではモバイル優先のモバイルファーストインデックスへの将来的な対応を打ち出しています。
Google Certified Mobile Web Specialistの試験を開始
そのGoogleが新たにモバイル対応Webの推進策を発表しました。「認定モバイルWebスペシャリスト」(Mobile Web Specialist)のトレーニングと認定試験です。
Googleはこの認定試験が、モバイルWebデベロッパーの能力を示すものだと次のように説明しています。
Based on a thorough analysis of the market, this new certification highlights developers who have in-demand skills as mobile web developers.
市場分析を基にしたこの新しい認定プログラムは、モバイルWebデベロッパーとして求められるスキルを備えていることを訴求できます。
試験範囲は?
無料で公開されている、認定モバイルWebスペシャリストの「Study Guide」(pdf)によると、次の項目について試験が行われることがわかります。これを見ると、基本的なモバイル対応のWebのレイアウト、プログレッシブWebアプリの開発、テストやデバッグ、JavaScript(ES2015)の知識などが問われるようです。
- Basic Website Layout and Styling
- Front End Networking
- Accessibility
- Progressive Web Apps
- Performance Optimization and Caching
- Testing and Debugging
- ES2015 Concepts and Syntax
- Mobile Web Forms
Google認定モバイルWebスペシャリストの試験料は99ドルで、3回まで受験可能。
試験の制限時間は4時間。最後は面談も
試験を申し込んで料金を払うと、バウチャーコードとスケジュールツールへのリンクが送られてきます。ここで試験の時間を指定。
試験は2GHz以上のCPUと4GBメモリを搭載し、1280x768以上の解像度を持つモニタとWebカメラを搭載したPCで、Chrome 60もしくはFirefox 55以上のWebブラウザを用いて行います。
Webカメラが必要なのは、試験前に本人確認として政府発行の写真入りIDカードを提示する必要があるのと、試験の最後には面談(インタビュー)があるためです。また、米政府が通商停止指定しているキューバ、イラン、北朝鮮、スーダン、シリア、クリミアの政府発行IDカードは有効とはみなされないようです。
試験の制限時間は4時間。試験の最後には5つの質問からなる10分間のインタビューがあります。試験に合格すると、Googleからバッジ(の画像)が送られてくることになります。
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