いかにも中二病っぽいワード「ダークウェブ」
本当にそんなものが存在するのだろうか。
その正体を白日の下に晒そう!ハルハールインフィガール!(中二病発症)
ダークウェブとは何なのか?
ダークウェブ
利用者の発信元を隠すソフト「Tor(トーア)」などを使わないと接続できないインターネットサイトの総称。 2010年代初めから海外で開設が進んだ。 個人情報のほか、違法薬物や銃器類、コンピューターウイルスなどが売買されている。(日本経済新聞より)
Tor
「The Onion Router」の略。世界に散らばる複数のノードを、タマネギの皮のように重ねることで匿名性を確保する。匿名性を高め、軍事回線の安全性の確保、プライバシーを保護することを目的に米海軍が開発に出資していた。
個人ユーザーでも、家族や自分のプライバシーを保護できる。例えば、企業を告発する際、法律では守られているものの、身バレして大きな被害を受けることがある。そんな時も、Torを利用すれば身バレを防げる。また、ネット検閲を行っている政府の元で、活動家が情報を発信する際にもTorを利用すればFacebookに書き込んだりできる。
2012年に起こったインターネットの電子掲示板を介して、他者のパソコンを遠隔操作し、これを踏み台として襲撃や殺人などの犯罪予告を行ったサイバー犯罪事件でもこのTorが使用された。
通常のブラウザでは閲覧できない
ダークウェブは、たとえURLを手に入れても、IEやChromeなどの通常のブラウザーからはアクセスできないサイト群であり、アクセスは匿名化されるため追跡が著しく困難になっている。そのような性質を利用して世界中から犯罪者が集まり、非合法コンテンツがやりとりされている。
薬物の売買からはじまる違法取引の温床になっている
ダークウェブにはありとあらゆる違法コンテンツが集まっており、「Gun」で検索すれば大量の拳銃が見つかるし、「coke」で検索すればコカインがヒットする。コンピュータウイルスもコンピュータウイルスの作成キットも手ごろな価格で販売されている。支払いはビットコイン(仮想通貨)なので、こちらから足が付く可能性も低い。違法商品を探すために、複数のオークションサイトを串刺し検索できる「Grams」というサイトまである。
ドメインはドットオニオン
ダークウェブのドメインは「.com」などではなく「.onion」となっている。ちなみに通常のブラウザでダークウェブを表示できないが、Torブラウザーから普通のウェブサイトを開くことはできる。
日本にも存在するダークウェブサイト
ダークウェブのほとんどは海外サイトだが、日本語のサイトもある。活発に活動しているのは、「Onionちゃんねる」という掲示板サイト。(2chみたいですね。)ほとんどがドラッグの売買に関する書き込みだが、中には銀行口座や身分証明書などを扱う書き込みもある。2chのように誰でも利用できる。
URLか?欲しけりゃくれてやる。探せ!この世の全てをそこにおいてきた。
ダークウェブにはGoogleのような検索サイトはない。ロボットが巡回してインデックスを作れるようなところではないからだ。では、どうやって目当てのウェブサイトを探すのか。それは自分の腕か人脈である。
1990年代前半のインターネット黎明期には、Googleなどの検索サイトはなく、ウェブサイトにアクセスするにはリンク集を辿っていた。そしてダークウェブもその時代のやり方と同様に、目指すサイトの存在とURLを入手する必要があるのだ。
求められるのはビットコインによる売買か物々交換
たくさんお客さんに来て欲しいサイトなら比較的URLを入手しやすいし、どうしたって手に入らないURLもある。例えば、ISISは動画や画像をダークウェブで共有していると言われている。そのURLは組織内でトップシークレットとして扱われており、一般ユーザーが知るすべはない。
また、一般的なインターネットと同じようなサービスを期待しているなら肩すかしを食らうかもしれない。ダークウェブのサイトは、お金儲けか物々交換を目的だからだ。閲覧数を増やすことが目的ではない。
つまりサービスを受けたいなら、ビットコインでお金を払うか、同種のコンテンツをアップロードしてポイントを集める必要がある。
まとめ
ダークウェブは匿名性が高いというだけで、ダークウェブそのものは違法ではない。実は、Facebookはダークウェブにもページを持っている。これは、政府が通信を監視してコントロールしようとしているケースを想定している。インターネット回線さえあれば、ダークウェブ経由で政府に知られずに通信できるというわけだ。
当記事はダークウェブの利用を促すものではなく、安易に利用することは控えたほうが賢明です。ダークウェブへの詳しいアクセス方法や有名なサイトの紹介は控えさせていただきます。気軽な気持ちでアクセスをして個人情報を盗まれたという事案も発生しており大変危険です。
(※それでもアクセスしたいという方は全て自己責任でお願いします。)