(cache)『ウォーリアー』と『ヘンゼル&グレーテル』盆休みに見た映画感想

ウォーリアー

大傑作

盆休みに見た映画感想

2017年の盆休みですが、私は暑いのが苦手なので、 予告していた通り部屋に引き籠もってアマゾンプライムで映画見ていました。

懐かしいのでもう一度見ようと思って見た作品もあれば、 適当に選んで初めて見た作品もあります。

今回はそんな中から、初めて見た『ヘンゼル&グレーテル』と『ウォーリアー』の2作品を 紹介してまいります。

どちらも予備知識無しで期待せずに見たのですが面白く、 特に『ウォーリアー』は100点満点で120点という、 私的には『ゴッドファーザー』以来の快挙となりました。

ヘンゼル&グレーテル(2013)

まずはこれ。

童話『ヘンゼルとグレーテル』の15年後を描いた作品で、 あの事件以来「悪い魔女絶対殺すマン」と化したヘンゼルとグレーテルが、 ワルプルギスの夜(多分)の儀式を阻止するために戦うお話。

上映時間は90分程度と短いので飽きることなく、 設定も話のテンポも伏線の張り方も良く、 「ほーいいじゃないか。こういうのでいいんだよこういうので」 と思わせる娯楽作品。

まあ、妹がピンチの時にヘンゼルは何やってるのというシーンや、 最後であのキャラをあんな目に遭わせる必要ないんじゃないのというシーンが あったりするけど、

私としては及第点というか「良作」の部類にランクインした作品であり、 『コマンドー』みたいに頭カラッポにして見られる映画が好きな人は、 見て損は無いと思う。

ウォーリアー(2011)

「兄と弟が総合格闘のトーナメントに出場する話」と説明書きにあったので、 北尾とかが出演していたヴァンダミング映画みたいなのだろうと思って見始めたら、 「許し」と「家族の再生」を描いた作品だった。

全体的に大味な展開で、 「勝敗は多分こうなるんだろうな」という予想通りにトーナメントが進んでいくのだが、 登場人物のそれぞれが名演でいい味出しているし、演出と音楽も良く、 特に最終ラウンドからの流れとフィニッシュの瞬間が素晴らしすぎて、幕の引き方も王道中の王道。

映画を見てこんなに感動したのは久々であり、もう一度見返してしまった。

二人の主人公である兄(オーウェンおじさん役の人)と 弟(B.H.D.のトゥオンブリー役の人らしい)については、

  • 兄:元無名のUFC選手。今は引退して高校の物理教師だが、 金に困っているところが『ロッキー2』のロッキーぽい(こちらは娘の病気が原因だけど)。 あとチャンスを掴む力もロッキー並。家庭をメチャクチャにした父親を絶対に許さない。
  • 弟:イラクからの帰還?兵。父親の暴力に耐えかねて母と一緒に家を出たが、 医療保険も払えず母を見殺しにする形となる。 その後軍隊に入るが、戦地で家族同然だった戦友が死んでいくのを目の当たりにする。 父親と、自分と母よりも女を選んだ兄を絶対に許さない。

こんな感じであり、こういう風に並べてみると「ロッキー・バルボアとジョン・ランボー」みたいで、 事実、兄の試合展開はロッキーで弟のキレ具合はランボーだった。 (なので先に『ロッキー』と『ランボー』を見ておいた方が良いかも)

「兄と弟どちらかのストーリーにウェイトを置いたが良かったのでは」とか 「娘の病気や戦地での出来事やらをきちんと描いた方が良かったのでは」 という声もネット上にはあるが、

兄と弟のどちらにシンパシィを抱くかは人それぞれだからイーヴンで良かったと思うし、 娘の病気や戦地での出来事を詳細にやったら 途端に安っぽいメロドラマになりそうなので、やっぱりあれで良かったと思う。

父親役はあのニック・ノルティで、演技が素晴らしかった。 私が見た彼の出演作の中では本作が一番になった。

※これをキッカケに『白鯨』をきちんと読みたくなったが、 すごく長い上にオチを知っているのでやっぱやめておく。 ちなみに『白鯨』の中で一番有名なのは、モビーディックでもエイハブでもイシュメールでもなく、 一等航海士のスターバックスだろう現在は。

他にも語りたいことは色々あり、 日本では本作について語っているめぼしいサイトがないのでRedditのスレを読んだ程なのだが、

最後に、本作の中で人間としての器が一番大きいのは弟だと思うし、 タイトルの『Warrior』については登場人物それぞれを指しているのだろうが、 敢えて選ぶなら弟のことを指しているんだろうなあ、と私は思う。

他の作品

というわけで、久々に良い作品に出会い感動したわけですが、 あとは盆休み中に見た他の作品について、思い出した分だけ簡単にコメントしてまいります。

「(再)」とあるのは既に見たことある作品で、 タイトル前に☆マークが付いているのは私的に見る価値がある作品です。

上の2作品を含め、大体はアマゾンプライムで見ることができるので、気が向いたら見てください。

  • ☆スカーフェイス(再):”I'm Still Standing!!”望んだもの全て手に入れたのにちっとも幸せに見えないのはどういう訳だろう。 この点『セント・オブ・ウーマン』と見比べると面白い。本作も名作だが私はセントオブウーマンの方が好き。
  • カリートの道(再):冒頭でネタバレ。これは悪いショーン・ペン。
  • ☆イレイザー(再):港湾組合が活躍する話。久々に見たら敵役がジェームズ・カーンだった。キャシーベイツを呼んでこいと思った。
  • キンダガートン・コップ:何やこれ一体… ハッキリ言って駄作。
  • コラテラル・ダメージ(再):面白かったという記憶があったのだが、見返したら駄作だった。
  • ☆アンタッチャブル(再):これぞ名作。これは良いアンディガルシア。 ゴッドファーザー3のは悪いアンディガルシア。ちなみにエリオット・ネスはその後アル中で死んだ。
  • セブン(再):ラストを知っているので飛ばし飛ばし見た。未見の人にとっては名作かも。
  • ☆ザ・レスラー(再):ミッキーローク。『ロッキー・バルボア』のくたびれた版。若いもんが見ると駄作、オッサンやババアやプロレス好きが見ると大傑作。
  • ラストベガス:年とったデニーロとマイケルダグラス見たさに見た。まぁ駄作。
  • マッドマックス(再):メルギブソンが若すぎる。オーストラリア映画なので右ハンドル左通行。あまり面白くない。
  • ☆ブレイブハート(再):私的にメルギブソンといえば『リーサルウェポン』か本作。 シンプソンズでも本作と同じくホーマーと一緒に尻見せしていた。サウスパークのメルギブソンについてはノーコメントで。
  • キック・オーバー:年をとっても相変わらずのメルギブソンだった。ベタベタなアクションモノ。
  • サウスパーク映画版(再):今のサウスパークと比べると大人しめ。ぶっちゃけると『チームアメリカ』の方が面白い。
  • ブラッド・ダイヤモンド:タイタニック以来のディカプリオ映画。 ディカプリオはただのGood‐Lookingだと思っていたが名優になっていてビックリした。まぁ良作。
  • ザ・シューター:ダニーグローバーが元気そうで何よりだった。でもこれ見るなら『逃亡者』見た方が良い。
  • ウォールストリート:前作が名作過ぎるのでそれに比べれば無難な作品。でもそこそこ面白かったしジョニ青を飲みたくなった。
  • ヒアアフター(再):マットデイモン。ベタといえばベタな「あの世」の話だが私的には良作。 何が凄いかって、本作がイーストウッド製作だというところ。ダーティハリーの頃では考えられない。それを言うならグラントリノとかも同様だが。
  • ☆父親たちの星条旗:ノルマンディー方面の某作と同じくアメリカ万歳の映画かと思っていたら違った。『硫黄島からの手紙』よりも良かった。

いや~、映画って、本当に良いものですね。

寒いの苦手なので、正月休みも同じく映画浸りになろうと計画しております。

お役立ち記事

内面世界で効果あったもの 能力をアップさせて、現状を打開する 転職お役立ち記事

メニューに戻る>>