2009年(平成21年)から始まった裁判員制度。一般人と裁判官が刑事裁判に参加して被告人が有罪かどうか判断し、有罪であれば量刑を決める制度である。裁判員制度を詳しく理解していない人もいるだろう。下に裁判員の選定の仕方と対象となる事件をまとめてみたので、まずはざっと目を通していただきたい。
裁判員の選ばれ方
- 裁判員候補者名簿を作ります
- 調査票とともに候補者に通知します
- 事件ごとに名簿の中からくじで候補者が選ばれます
- 質問票とともに選任手続期日のお知らせが送られます
- 選任手続期日
- 6人の裁判員を選任
上記1~6までの過程を経て、20歳以上の国民の中から最終的に6人が選ばれる。扱う事件いよっては補助裁判員を追加することもある。
裁判員制度の対象となる事件
- 人を殺した場合(殺人)
- 強盗が,人にけがをさせ,あるいは,死亡させてしまった場合(強盗致死傷)
- 人にけがをさせ,死亡させてしまった場合(傷害致死)
- 泥酔した状態で,自動車を運転して人をひき,死亡させてしまった場合(危険運転致死)
- 人の住む家に放火した場合(現住建造物等放火)
- 身の代金を取る目的で,人を誘拐した場合(身の代金目的誘拐)
- 子供に食事を与えず,放置したため死亡してしまった場合(保護責任者遺棄致死)
- 財産上の利益を得る目的で覚せい剤を密輸入した場合(覚せい剤取締法違反)
まとめると殺人に関わる事件(凶悪犯罪)を主に裁判員制度では取り扱うことになる。凶悪な殺人事件の場合、判決は死刑か無期懲役かのどちらかになるだろう。
動機が浮気や不倫の殺人事件の割合
参照:警察庁Webサイト
この図は平成26年に起きた犯罪の主な動機をグラフにしたものだ。一番左の痴情、怨恨、憤怒、性的欲求の中に不倫や浮気がどの程度含まれているのかはわからないが、かなりの割合があるのではないかと考えている。この表を見ると「憤怒」が圧倒的に動機としては突出していることがわかる。事件を起こす人々は何かに怒っているのだ。
裁判員が中年の女だったら不倫事件をどう裁く?
高齢化社会で裁判員制度で選ばれる裁判員も高齢化している。ぼくが思ったのは、もし動機が不倫や浮気の殺人事件で裁判員が中年の女だったら、どのような量刑にするのだろうかというものだ。
これはぼくの勝手な考えだが、おばさんは不倫や浮気に対してかなりシビアだ。今は芸能人の不倫がニュースや週刊文春で取り上げられることが多いが、おばさんはこの手のネタが好きなのだ。だとすると、おばさんが裁判員だったら確実に有罪にするだろうし、量刑も重いものにすることだろう。
中年の女は不倫や浮気を許さない
結論、裁判員が中年の女だったら浮気や不倫を絶対に許さないということだ。反対に男は不倫について寛容な部分がある。これらをまとめると動機が不倫の場合、裁判員で選定された性別で、女が多いか男が多いかで、判決内容もかなり変わってくるだろう。
まとめ
今回は裁判員が中年のおばさんだったらどうなの?と、考えていろいろ調べてみた。人が人を裁くとき、そこの主観や感情が入ってしまうことはないのか?多数決で決めるので大丈夫だと思うが、ぼくは早く人工知能(AI)を導入してほしいと思っている。人間の判断も大切だが、どうしても感情が入ってしまうので、AIに判断を委ねることもアリだろう。でもペッパー君に死刑とか無期懲役だとか言われると、何だかなーとは思うけどね。以上、また会おう!