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福井

用地取得率は97% 新幹線の県内区間、4日現在

 県議会は五日、九月定例会を開会。会期を二十八日までと決めた後、六十六億九千百万円の一般会計補正予算案など九議案を上程した。西川一誠知事は提案理由説明で、二〇二三年春開業予定の北陸新幹線金沢-敦賀間について、県内区間の用地取得率が今後確実に取得できる部分も含め、四日現在で97%になったと報告した。

 県新幹線建設推進課によると、関係する七市町別の用地取得率は福井市が99%と最高で、南越前町98%、あわら市97%、敦賀市96%、越前市92%、鯖江市90%、坂井市87%。

西川知事は「竹田川橋梁(きょうりょう)(あわら市)の橋脚工事が進められており、来月には南越駅(越前市)の南側で高架橋の工事も始まる」と述べた。県では100%を目指した用地取得をさらに進めながら、工事範囲も広げていく。

 一方、中部縦貫自動車道のうち未開通の大野市と岐阜県境を結ぶ大野油坂道路(三五キロ)に関し、西川知事は大野インターチェンジ(IC)-大野東IC間(五・五キロ)の用地買収に入れる見通しになった、と明らかにした。大野東IC-和泉IC間(一四キロ)で四本設けるトンネルの最初となる荒島第一トンネルの掘削を来月から始めることも決まった。

 県から提出された議案には、巧妙化する盗撮事件の取り締まりを強化するために十二月一日施行を目指す県迷惑防止条例の一部改正案なども盛り込まれた。

 (尾嶋隆宏)

 

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