同等の場合には制御できない
私見は一応措いて,常識的なレベルで考えてみる。かつ,適法行為の範囲内で考えてみる。
仮にチューリング流に,Xと人間とが識別不可能な状態であればXは人工知能であると言えるという立場をとってみる。
この場合,Xと人間は均等である。
ところで,人間は,人間を制御することができない。
よって,人間は,人間と均等なXも制御できない。
Xを制御できるという考え方は,このような簡単な論理によって,たやすく破壊される。
他方,催眠術その他の方法により,人間が人間を(事実上)制御できる場合はあり得る。
すると,人間は,人間と均等なXを制御できる場合もあるかもしれないが,もしそうであるとすれば,人間と均等なXも人間を制御できる場合があり得ることになる。
イーブンなので,論理的には,人間だけがXを制御できるという帰結は,常に得られない。
このような事態が人間にとって危険であるという立場をとるとすれば,法的には,Xの禁止以外の措置があり得ないということになるであろう。
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