ギラギラと照りつける太陽の光!
あのパワーを、ただただ気温を上げるのに使うんじゃもったいないと思いませんか?
もちろん最近は太陽光発電や、太陽熱温水器などで太陽パワーが活用されているわけですが、今回紹介するのは、そんな太陽パワーを料理に利用しちゃおうというアイテムです。
さて、そのアイテムとは…「エコソーラークッカー」!
太陽のパワーを使えば、ガスも炭も必要ナシで料理できちゃうよ、エコ&節約だねぇ~。…というアイテムです。
中身を出してみると…ダンボールからダンボールが出てきた…
組み立てるとこんな感じ
要は、銀紙を貼り付けたダンボールで光を反射させ、中心部に太陽熱を集めることによって、その熱で料理してしまおうというアイテムなんですが…。
しかし、銀色部分に手を入れてみると、場所によって「おおっ!」と思うくらい、明らかに温度が高いところがあるんですよね
ここが太陽熱の集まっている場所か…。このあたりに温めたいものを置いておけば、ホッカホカに加熱できるということでしょう。
とりあえず、お湯でも沸かしてみましょうか。
熱の吸収をよくするために、缶のまわりに黒いビニールテープを貼り付けて
水を入れて設置!
下に割り箸を敷いてちょっと浮かせることによって、底からも光が当たって効率的に温めることができるみたいです。
…というわけで1時間後!
おおっ、ラップに水滴がつきはじめたぞ
…とはいえ、まだまだぬるま湯くらいの感じでしょうか
その後も、太陽のほうに向けたり、日光が当たる場所に移動させたりしながら…
かなりビッシリと水滴が!
素手で持つのは難しいくらい、アッツアツになりましたよ
カップに注いでみると…完全にお湯!
せっかくなんで、カップラーメンでも作ってみましょうか
太陽光でわかそうと、ガスでわかそうと、お湯はお湯だからね…。
それは考えちゃいけません
日が沈んじゃったので翌日!
もうちょっと料理っぽいものを作ってみたいと思います。
黒いビニールテープを貼ったタッパーに、少量の水(底から1cmくらい)と生卵を入れまして
例のごとくソーラークッカー!
しかしこの日、一応太陽は出ているものの、結構厚い雲があって…苦労しました!
1時間後。ザ・変化なし
2時間後。ラップがほんのりくもってきた…
3時間後。ようやく水滴が!
加減がわからないので、とりあえず午前中から日が沈むまで約8時間、放置してみたのですが…。
おっ、いい感じに加熱されたんじゃないですか?
ちゃんとゆで卵になってたー! う…うれしい
それは考えちゃいけません
今回、天候の条件があまりよくなかったため、かなり時間がかかってしまいましたが、真夏の炎天下ならば、お湯(350ml缶1本)だったら90分~2時間くらいで、ゆで卵は90分くらいで完成することができるようです。今回は8時間とかなりかかってしまいましたが、食材によっては衛生面が少し心配なので、万全を期すため天気のよい日に使うことをおすすめします。
日常的に使うには実用的とは言い難いですが、ガスなどが使用できない非常時やアウトドアのために用意しておいてもいいのかなと。
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。