どうしたらいいんだろ…。あれ?ヒデさん!どうしたんですか?
あぁ、包丁研ぎたくなってさ。
あっそうなんですね。
どうしたの?どっか出かけてたの?
あ…はい、あの…川本世津子さんのうぢの前まで行ってみたんですけどね…。あの…ちょっと相談に乗ってもらえますか?
川本世津子さんが今大変なこどになってんの知ってます?ヒデさん。
あっうん、元治先輩から教えてもらった。
えっ?元治さん?
うん、あの人そういうの書いてある雑誌とか好きだから。
あぁ…、何か心配になって電話してみたんですよ。でも出なくて電話。きっといっぱい電話かがってくっから出ないんだなと思って…。だがらちょっと行ってみたんです。
そしたら人がいっぱいいで何かカメラ持ってる人とがも。何だがみんな見張ってるみだいな感じで。
で、あの人は家にはいるの?
はい、いるみだいです。私、仲間のふりして聞いてみたんですよ。そしたら横にいだちょび髭のカメラマンがこう爪ようじくわえだまま「あぁいるいる。おいら窓から確認したからさぁ」とが言って!
そうなんだ?
だがら私なんとかして世津子さん連れ出せないがなと思って。だってあんなとごにいだらおがしくなっちゃいますよ!
なるほど。
はい。
どうやって?
だがらそれを相談してんです。
あっそうか…ごめん。
いえ。どうしたらいいですかね?
みね子とヒデが考えている時間を利用して、私、増田明美が川本世津子さんの生い立ちと今騒がれているスキャンダルについてご説明しましょう。
川本世津子さんは昭和6年埼玉県の大山田という村の農家の長女として生まれました。ですが5歳の時、両親が病気で相次いで亡くなってしまい東京で牛乳店を営む叔父夫婦に引き取られました。6歳になった世津子は苦しい家計を支えるため学校もろくに行かず家の仕事を手伝います。
世津子の仕事の一つが映画の撮影所での牛乳販売でした。監督やスタッフ俳優たちと仲よくなり、みんなにかわいがられました。
そんなある日監督が世津子に「映画に出てみない?」と声をかけます。そして初出演更に初主演の映画が大ヒット。そこからはあれよあれよとスター街道まっしぐら。
しかし世津子が必死になって稼いだお金は、全部保護者である叔父夫婦のもとへ。それが夫婦を狂わせてしまったんですね。叔父夫婦はぜいたく三昧。更にはギャンブルまで。ついには借金までつくってしまいその度に世津子に泣きついてきました。
(回想シーン)
せっちゃん開けてちょうだい、私よ。世津子大丈夫か?
芳江叔母さん急にどうしたの?
実はねこんな時に言うのもあれなんだけど私たちもあの…困っててね。
帰って下さい。
えっ?
もうお金のことで私を頼らないでください。約束したはずです!帰って下さい!お願いします!
何言ってんだよ!あんただけが頼りなんだよ!
そうだよ世津子!
もう帰って!
怒った叔父夫婦は週刊誌にあらぬ噂を売り込み、世津子は事務所を自らやめることになりました。
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ここでヒデとみね子に戻り、みね子ヒデどうですか?えっ!?まだノーアイデア?
あっ!随分前に見た洋画でさこういうのがあったんだ。まぁこれは悪いやつらの話なんだけど敵に囲まれて絶体絶命って時にさ…、の日はものすごい暑い日でさそこに突然アイスクリーム屋の屋台がやって来るんだよ。何かこうかわいい…。ぼよよ~んとした音楽なんか流しながらね。
ぼよよ~ん?
そこはいいんだよ。続けるね。「本日はアイスクリーム無料サービスだよ」って言うんだよ。みんな「おっただか?」みたいになってそっちに行っちゃって、で、その隙に脱出!でもアイスクリーム屋の屋台がないからな…。今日も暑いからアイスとかカキ氷とか言えばわっと来ると思うんだけど。
そっか…
カキ氷…
そこに、若さゆえ苦しみと歌うヤスハルが来て
カキ氷!
飛んで火に入る…夏のヤスハル!
何だよそれ!
お願いします!
分かんないけど…やだ!
というわげで、記者の人たちをなんとかしなきゃいけないんです。
なるほど…。
あっ、俺が到着したら音楽を流すからバカでかい音でバカな音楽を。
バガな音楽?
一度つくらされたことがあるんだ。和菓子の移動販売をやろうと思って。
へぇ。
とにかくドアを開けたら一気に2人で走って逃げろ。俺は気が付いて追ってくるやつらを止めるから。
大丈夫ですか?ヒデさん。
大丈夫。こう見えて結構肩幅あるから。
肩幅?
何でもない。
何だが大作戦になってしまいましたがみね子、世津子さんを救出してみせます
では…、おのおの抜がりなぐ
はっ!
ここから川本世津子救出大作戦の実行。
すみません、ちょっとすみません。
何だよお前。
(ノック)すみませ~ん!出前お待たせしました。(ノック)川本さん、出前です。おいしいオムライス持ってきましたよ川本さん!
みね子ちゃん?
川本さんいらっしゃいますか?
(ノック)開げてください。お願いします川本さん。
(鍵を開ける音)あっ!川本さん!川本さんひと言!
みね子ちゃん!どうしたの?
こご出ましょう。私んとごに行ぎましょう!こんなとごにこんな状態で一人でいちゃダメです!ねっ行ぎましょう!
どうして…?
世津子さんには幸せでいでもらわないと困るんです。じゃないとお父ちゃんに起きてしまった悲しい出来事がなしになんない。私はなしにしたいんです。
だがら…。
行ぎましょう!
ちょっと!何考えてるんですか!そんなのダメです!
あっあっごめんなさい!あっどうしよう!
ヤスハル:さぁさぁさぁ皆さん、今日は暑いからねカキ氷がなんと無料大サービスだよ。
行ぐよ!
うん!
こんな感じだったでしょうか。では、おのおの、抜かりなく。
ちなみに川本世津子の叔父夫婦を演じていたのは、宮地雅子さんと中野英樹さんでした。お金で人生が狂った哀れな庶民の姿、さすがベテランです。
宮地雅子さんプロフィール
https://www.k-factory.net/profiles/masako-miyaji
中野英樹さんプロフィール
http://www.geocities.co.jp/nishida_shouten/profile/nakanohideki.html
ひよっこ(9月5日)由香(島崎遥香)の幼少期を演じたのは妹尾優里奈ちゃん
※このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。
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島谷純一郎再登場&左手に結婚指輪で緊急アンケート実施中
ここから先はネタバレになりますので、お読みになる際はくれぐれもご注意ください。
ひよっこネタバレ22週以降最終回まで。みね子の結婚相手はヒデか?
こちらは、毎日の細かいセリフを字幕を追って書き続けております。
「ひよっこ」ネタバレあらすじと感想。最終回まで掲載中|朝ドラLOVE
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