生まれる前のカデンツ

140字にはとても収まらないような所感

エレクトロニカをめちゃくちゃ雑に説明する

 

 

 


「さとみちゃんどんな音楽がすきなの?」
「うーん…(この人めっちゃ音楽知ってるアピールしてくるし踏みこんだことゆっちゃうか)
エレクトロニカとかすきです…」
エレクトロニカねー!おれもすき!justiceとかー…」

 

 

ちげーーーーーーーよ。それエレクトロだよ。話終わらせていい?(´;ω;`)

 

 

というわけで皆さんも知るEDM的エレクトロとは全く異なるジャンルです、"ニカ"がつくだけで。ピンと来てないと思うのでまずは代表的なのを聴いてみよう。ちらっとでいいよ。

 


rei harakami - LIVE @ TAICO CLUB camps' 2010

 

 

どんな感想を持ちましたか?浮遊感がある〜な〜って感じですか?

 

エレクトロニカって元々は近代的な電子音楽を包括する言葉だったのだけど、時代が進むにつれ深海化が進みエレクトロニカという言葉が色んな意味合いを持つようになり、説明がとてもだるくなり…説明がとってもだるい!

 

えっとね、ざっくり説明するとカレーみたいなものです。(音楽をカレーに例えがちですみません)
カレーはジャンルでありつつもスパイスという手法も同時に意味します。
エレクトロニカもジャンルでありつつ"グリッヂ"や"サンプリング"など(意味はわかんなくていいです)の手法全体を意味することもあるのね。だからわけわからなくなる。

 

そもそもどういう音楽なのかというとこれまたざっくり、「踊れないダンスミュージック」ってやつです。いみわかんねーな。「踊る事を前提にしていない」とも言える。

 

 

…ちゃうねん。もっともっと言うとエレクトロニカはほんとは踊れるの。踊ることは前提にしてないけど一部の音楽マニアからすればエレクトロニカが一番!気持ちいいの!マジで!コツさえわかれば…ッなんで誰も…ッわかってくれない…ッ

というわけでこの記事は、全く知らない人たちも「あ、やべ、今更気づいちゃったんだけど可愛い………モチベあがったわ」って一面から一緒に沼にはまっていこうなという趣旨です。雑にいきます!

 

よくわかんないと思うのでもっと代表的なの持ってきました。Aphex Twinエレクトロニカ好きで知らない人はいません。怖い顔の人です。

 

 


Aphex Twin - 4

 

慣れてない人からすると難しい印象があるかもしれない。

でもエレクトロニカ界では範馬勇次郎みたいな感じで地上最強にキャッチーな曲です。ワンピースにおける「ウィーアー!」です。仲間内でかけると0:47からみんな「テレテーレーレーwwwテレテーレーレーwwwテーレーテーレーテーレーレーwww」って口ずさむもん。ありったけのーゆーめをー。アンセムってやつだね。

 


Aphex Twin - "4" - live @ Ilosaarirock 2011

 

めっちゃ盛り上がってるでしょ?

こういう世界です。

 

一曲しか貼ってないけど以上を踏まえたうえで全体を雑に一言でいいきらせてください。

エレクトロニカは「ひねくれものが作った電子音楽」です。

どんなふうにひねくれてるかが人それぞれ違うから複雑化×多様化してるだけで

みんなざっくりとひねくれ者には変わりないんです。俺ひねくれてるしーって人ほど聴いてほしい。絶対すきなのあるよ!

 

 

というわけで雑な説明終わりです。もう読まなくていいです。こっからは興味あるから色々つまんでみよ!ってひと向け。

以下、樹形図のように広がってわけわかんなくなってしまったエレクトロニカ界をすごく適当に仲間分けします。だいたいの民族に分けてそこのリーダーを紹介していく…みたいな。

有名どころばかり紹介するので安心してね!

 

 

 

pinch of peer / kettel


Kettel - Pinch of Peer official music video

 

いつ聴いても美しいピアノにうっとりする最上級の一品。まるで最高の技術で磨かれた上品に光る宝石みたい。こういう"旋律が主体の曲"もあれば

 

Basscadet / Autechre


Autechre- Basscadet

 

ちゃかぽことビートで攻めるタイプ。パソコンのキーボードガシガシ叩いてるみたいな…。

オウテカRadioheadが影響を受けたと公言するえらい(方言的な使用法)すごいひとです。足向けて寝られません。

 

地下鉄の動態 / ハイスイノナサ


ハイスイノナサ"地下鉄の動態" (haisuinonasa"Dynamics of the Subway")

 

さっきのpinch of peerがすきなら多分すきなんじゃないかな?いや順番が逆か…。地下鉄の動態がすきならpinch of peerもすきかなと思います。バンドなので聴きやすいし、エレクトロニカ入門にオススメです。細かい事言うとエレクトロニカってよりかはロックなんですけど、わかりやすさの為に載せました。

ちなみに、sora tob sakanaさんのプロデュースはこちらのバンドの照井さんという方が行っています。

 

 

Luck / Serph


Serph "luck"

 

多分今日本で一番勢いも調子も乗ってるニカ界隈トラックメイカー。(インタビューが坂本龍一みたいでめっちゃおもしろい)(別名義もすごくいいです。数年前からずっと"いま一番聴いといて間違いない人")

 

超平たく言うと俗に言う「おもちゃ箱ひっくり返した系」。

和製は派手めで海外製は控えめです(だいぶ乱暴な説明)

 

 

The Downs / minotaur shock


Minotaur Shock - The Downs

 

海外の控えめな「おもちゃ箱ひっくり返した系」。この方はイギリス人。

 

Rhuubarbidoo / Mum


Múm - Rhubarbidoo

 

「おもちゃ箱ひっくり返した系」北欧代表選手。サンプリングという手法が目立ちますが特にこの記事で意味には言及しません。あと、北欧は底なし沼なので気をつけてください。北欧の音楽ほんとにおもしろいんです。

 

余談ですがこのいわゆるおもちゃ箱ひっくり返した系がさとみの特にすきな分野なので語りだすと止まらなくなっちゃいますね。この辺にします。以下もっと雑です。

 

 

Arne / Haruka Nakamura


Haruka Nakamura - Arne

 

「情景描いてる系」

 

 

summer living / μ-ziq


µ-ziq - summer living

 

上記のAphex Twinと共に「テクノ四天王(笑)」またの名を「コーンウォール一派(笑)」の一角を担うすごいひと。こんな呼び方してるの日本だけだよー。ださいよー。

曲は単純にかっけー…ってなるので万人にオススメしやすいです。この人から追うといいかも。だいすき。

 

Which Song / Max Tundra


Max Tundra - Which Song Video (2009)

 

エレクトロニカ的手法を多用したポップス。てか…「ジャンル:Max Tundra」だよね…

つい最近AphexTwinのライブの客席に満面の笑顔で映ってて可愛かったです。承認欲求強めなのか顔出しが激しい。

 

 

Monotonous Purgatory / Matryoshka


matryoshka - Monotonous Purgatory (MUSIC VIDEO)

 

「耽美系」

世界観作りこんでるなーって曲PVは日本に多いです。これも日本人。

 

 

 Singtree Chillout / Solar Quest


Solar Quest - Singtree Chillout

 

俗に言うチルアウトってやつ

ゆらゆら〜ゆら〜

 

 

えー以上です!もっといっぱいありますが、とりあえず他のジャンル名のほうが適してそうなのは省きました。(例:「mogwaiって普通にポストロックだよね?」「Pan Sonicはノイズでしょ」)

それでもこんなに違うし、どっから説明していいかわかんないような音楽です。宇宙が膨張を続けるように広がり続ける途方もないジャンルですが少しでも興味を持ってくれたらエレクトロニカのオタクとしてとっても嬉しいです。

 

最後にボーカロイドエレクトロニカで多分一番有名なやつ置いていきます。ミクトロニカって言葉もあるくらいだしボカロのエレクトロニカはすっごい沼で楽しい。聴きやすいのでこちらも入門編にオススメしておきます。それでは!

 

カムパネルラ / sasakure.UK


sasakure.UK - For Campanella feat. GUMI / カムパネルラ