2017/09/04 (Mon) 04:04:18
年齢判定アプリと言われる物がある。
そう、スマホにダウンロードするアレだ。
スマホのカメラで写真を撮り、アプリに年齢を判定してもらう。
必ずしも実年齢が出るわけではない
撮影の方法によってどんな判定される年齢が変わってくるのだ
最初にアプリをダウンロードした時には酷いものだった
判定年齢31歳。
何と実年齢よりも6歳も上に判定されてしまったのだ。
その翌朝、会社に出勤すると奇妙な事が起こった
「主任!お早う御座います!」
同期の祐子が声をかけてきた
「え?わたし?…主任て…?」
「やだあ!佐々木センパイ、先週主任に任命されたじゃないですかあ!」
「センパイ?何言ってんの、祐子。私達同期じゃん」
「え…同期?センパイ、ちょっと冗談キツいですよぉ。センパイは先週31歳の誕生日迎えたから私達同じ係で飲み会パーティーしたじゃないですかぁ。
でもセンパイスゴいですよね!ウチの会社じゃ慣習で30までは役職者になれないでしょ?
それが31歳の誕生日を迎えた途端主任に出世しちゃったなんて!センパイの仕事っぶりは尊敬しちゃいますよぉ!」
「私…主任…?31歳?…」
鏡を見た。そこには確かに仕事が出来そうな、でもいつもの私よりちょっと疲れたような女性が映っていた
私は本来そんなに仕事が出来る方でもない
でもその日は職場の「主任」としてバリバリ仕事が出来た。
知らないうちに頭の中に仕事の知識や細かいノウハウがインプットされていたのだ
でも「31歳の仕事が出来る女性主任」として帰路についた私はとても疲れていた
ストレスがたまると自宅最寄駅の書店につい、寄ってしまう
そこで私は「若く美しく自撮りをしよう!」という女性向けの冊子を手に取り、購入した
「えーと、少しでも若く美しく自撮りするには…あー、カメラを向かって斜め上に上げるのかあ…」
パシャッ!
そのあと年齢判定アプリで診断したら、やった!25歳、実年齢通りに出た!
翌朝出勤すると祐子もいつも通り私を同期として接してきたし、誰も私を主任だなんて呼ばないし、そんな風に扱わない
ためしに祐子に「私主任になったんじゃなかったっけ?」と聞いてみたら
「京子、アンタったら夢でも見たの?まだ25でしょ?ウチは最低30過ぎないと役職つけないじゃん」と鼻で笑われてしまった
その日、まっすぐ自宅に帰った私はまた例の本を見ながら自撮りをしてみた
「ふむふむ…斜め上に上げたカメラを更に手首を曲げて内側斜め下に傾けるともっと若くてキレイに撮れるのか…やってみよっと」
パシャ!判定アプリにかける。やったあ!23歳
何だかとても嬉しかった
翌朝、いつも通り出勤
「ねえ、祐子…」
「あ、こらダメよ、京子ちゃん。まだ新入社員とは言ってももう社会人なんだからね。目上の人には一応敬語使わないと」
「え?新入社員?」
「…でしょ?まだ入社して1年たってないんだし」
「入社して…1年たってない?」
「ホラホラ、今日は新入社員教育の日でしょ?さっさと行った行った!」
「?????」
私は祐子に背中を押されるようにして教育用の会議室に向かった
そこで教わった事は、流石にもう頭に入っていたはずの事ばかりのはずだったのに…まるで初めて教わるように、私は何も覚えていなかったのだ
いったいどうしたと言うのだろう?
私は帰宅したあと、鏡を見詰めた
確かに私の顔だけど、ちょっと幼くなっているような…
ひょっとしたらあの年齢判定アプリのせいなんだろうか?
でも、そうなのだとしたら、もう一度自撮りをしてあのアプリで自分を元に戻す事ができるんじゃないだろうか…
「貴方の写真をより美しく。付録のスマホライトを使ってみましょう!」
より美しくって事はマトモに写るって事よね?
マトモって事は元に戻れるのよね?
パシャ!………年齢判定アプリにかけた……17歳!?
え?ええええー?????
私は急激に意識を失った…
翌朝、目覚めたら、そこは実家の私の部屋だった
私は社会人になってからこの実家から30分離れた場所に一人暮ししてたはずなのに!
壁を見ると高校の時の制服がかかっている…
「京子!学校遅刻するわよーーー!」
母親の声が聞こえた…
私はその日1日、昔通っていた高校の女子高生として過ごした
クラスメイトは元の同級生ではない、知らない顔ばかり。なのに私は彼等彼女等の名前も知識も知っているのだ
どうやら私は今年、201○年の時点で17歳という事になってしまったらしい。
学校では平気なフリをしていたけど
精神的にかなり疲れて再び自宅になった実家にたどり着く
家に帰ると部屋に妹が待っていた
里美。本当だったら私より10歳も年の離れた中学3年生の妹。
でも今の私は17歳だから、2歳しか違わない事になるのか…
里美はニコニコしながら私に話しかけた
「ねえねえ、お姉ちゃん、年齢判定アプリって知ってる?これってスゴく面白いんだよ!自分の年齢を当ててくれるの!なかなか当たるんだよ、コレ。お姉ちゃんも撮って上げる!」
「ナ…何言ってんの、アンタ…それ…それって…」
「遠慮することないって!あのね、この自撮りのマニュアル本、付録のライトがついててね、スマホに付けるとスゴく可愛く撮れるらしいよ!私、今日出たばかりの新しい本買ったらね、付録のライト2つもついてたんだ!これを組み合わせるとより、可愛く撮れるんだって!」
「私はいいから…ちょっと!やめなさいって!!!」
パシャ!…私の意識はまた遠のいた…
気が付いたらまた朝。私は壁を見た。
そこには…高校じゃない、地元中学のセーラー服がかかっている!
茫然とその制服を見つめていると里美がヒョイ
と顔を出した
「ちょっと、京子何やってんの?学校、遅刻しちゃうよ?」
「アンタ!アンタのせいじゃない!私は…!」
「ハ?あんたお姉ちゃんに向かって何言ってんの?1つ違いとは言え、私がお姉ちゃんでしょ?まったく、早く支度しなさいよ。お母さんに怒られるよ?」
私はその日、地元の中学へ行った
私はどうやら中学2年になってしまったようだ
高校生になった時と同じ、見知らぬ、でも名前も顔も知っているクラスメイト
里美とは当然、同じ学校。
休み時間に里美と会ってしまい、里美の同級生に「里美ちゃんの妹、中2にしてはちっちゃいね、カワイ~イ」などと言われ、内心顔から火が出そうになった…
中学生になった私に帰る場所は実家しかない
家に帰ると「お姉ちゃん」になった里美がまた、待っていた
「京子、スマホで写真撮ってあげる…」
「やだ!やめてぇぇぇ!」
…パシャ!
無抵抗になってしまったわたしはそれから小学5年になり、いちねんせいになり、5さいのねんちょうさんになり、さんさいのねんしょうさんになってしまいました
そのひもようちえんからかえってたら
おねえちゃんはきょうこのしゃしんをとってあげるといいました
でもわたしはあかちゃんになりたくないのでいやだといいました
でもおねえちゃんはむりやりしゃしんをとりました
おなかがすいたからないたらままがきた
おっぱいをのんだあとままはきょうちゃんはかわいいからしゃしんをとってあげるねといいました
そう、スマホにダウンロードするアレだ。
スマホのカメラで写真を撮り、アプリに年齢を判定してもらう。
必ずしも実年齢が出るわけではない
撮影の方法によってどんな判定される年齢が変わってくるのだ
最初にアプリをダウンロードした時には酷いものだった
判定年齢31歳。
何と実年齢よりも6歳も上に判定されてしまったのだ。
その翌朝、会社に出勤すると奇妙な事が起こった
「主任!お早う御座います!」
同期の祐子が声をかけてきた
「え?わたし?…主任て…?」
「やだあ!佐々木センパイ、先週主任に任命されたじゃないですかあ!」
「センパイ?何言ってんの、祐子。私達同期じゃん」
「え…同期?センパイ、ちょっと冗談キツいですよぉ。センパイは先週31歳の誕生日迎えたから私達同じ係で飲み会パーティーしたじゃないですかぁ。
でもセンパイスゴいですよね!ウチの会社じゃ慣習で30までは役職者になれないでしょ?
それが31歳の誕生日を迎えた途端主任に出世しちゃったなんて!センパイの仕事っぶりは尊敬しちゃいますよぉ!」
「私…主任…?31歳?…」
鏡を見た。そこには確かに仕事が出来そうな、でもいつもの私よりちょっと疲れたような女性が映っていた
私は本来そんなに仕事が出来る方でもない
でもその日は職場の「主任」としてバリバリ仕事が出来た。
知らないうちに頭の中に仕事の知識や細かいノウハウがインプットされていたのだ
でも「31歳の仕事が出来る女性主任」として帰路についた私はとても疲れていた
ストレスがたまると自宅最寄駅の書店につい、寄ってしまう
そこで私は「若く美しく自撮りをしよう!」という女性向けの冊子を手に取り、購入した
「えーと、少しでも若く美しく自撮りするには…あー、カメラを向かって斜め上に上げるのかあ…」
パシャッ!
そのあと年齢判定アプリで診断したら、やった!25歳、実年齢通りに出た!
翌朝出勤すると祐子もいつも通り私を同期として接してきたし、誰も私を主任だなんて呼ばないし、そんな風に扱わない
ためしに祐子に「私主任になったんじゃなかったっけ?」と聞いてみたら
「京子、アンタったら夢でも見たの?まだ25でしょ?ウチは最低30過ぎないと役職つけないじゃん」と鼻で笑われてしまった
その日、まっすぐ自宅に帰った私はまた例の本を見ながら自撮りをしてみた
「ふむふむ…斜め上に上げたカメラを更に手首を曲げて内側斜め下に傾けるともっと若くてキレイに撮れるのか…やってみよっと」
パシャ!判定アプリにかける。やったあ!23歳
何だかとても嬉しかった
翌朝、いつも通り出勤
「ねえ、祐子…」
「あ、こらダメよ、京子ちゃん。まだ新入社員とは言ってももう社会人なんだからね。目上の人には一応敬語使わないと」
「え?新入社員?」
「…でしょ?まだ入社して1年たってないんだし」
「入社して…1年たってない?」
「ホラホラ、今日は新入社員教育の日でしょ?さっさと行った行った!」
「?????」
私は祐子に背中を押されるようにして教育用の会議室に向かった
そこで教わった事は、流石にもう頭に入っていたはずの事ばかりのはずだったのに…まるで初めて教わるように、私は何も覚えていなかったのだ
いったいどうしたと言うのだろう?
私は帰宅したあと、鏡を見詰めた
確かに私の顔だけど、ちょっと幼くなっているような…
ひょっとしたらあの年齢判定アプリのせいなんだろうか?
でも、そうなのだとしたら、もう一度自撮りをしてあのアプリで自分を元に戻す事ができるんじゃないだろうか…
「貴方の写真をより美しく。付録のスマホライトを使ってみましょう!」
より美しくって事はマトモに写るって事よね?
マトモって事は元に戻れるのよね?
パシャ!………年齢判定アプリにかけた……17歳!?
え?ええええー?????
私は急激に意識を失った…
翌朝、目覚めたら、そこは実家の私の部屋だった
私は社会人になってからこの実家から30分離れた場所に一人暮ししてたはずなのに!
壁を見ると高校の時の制服がかかっている…
「京子!学校遅刻するわよーーー!」
母親の声が聞こえた…
私はその日1日、昔通っていた高校の女子高生として過ごした
クラスメイトは元の同級生ではない、知らない顔ばかり。なのに私は彼等彼女等の名前も知識も知っているのだ
どうやら私は今年、201○年の時点で17歳という事になってしまったらしい。
学校では平気なフリをしていたけど
精神的にかなり疲れて再び自宅になった実家にたどり着く
家に帰ると部屋に妹が待っていた
里美。本当だったら私より10歳も年の離れた中学3年生の妹。
でも今の私は17歳だから、2歳しか違わない事になるのか…
里美はニコニコしながら私に話しかけた
「ねえねえ、お姉ちゃん、年齢判定アプリって知ってる?これってスゴく面白いんだよ!自分の年齢を当ててくれるの!なかなか当たるんだよ、コレ。お姉ちゃんも撮って上げる!」
「ナ…何言ってんの、アンタ…それ…それって…」
「遠慮することないって!あのね、この自撮りのマニュアル本、付録のライトがついててね、スマホに付けるとスゴく可愛く撮れるらしいよ!私、今日出たばかりの新しい本買ったらね、付録のライト2つもついてたんだ!これを組み合わせるとより、可愛く撮れるんだって!」
「私はいいから…ちょっと!やめなさいって!!!」
パシャ!…私の意識はまた遠のいた…
気が付いたらまた朝。私は壁を見た。
そこには…高校じゃない、地元中学のセーラー服がかかっている!
茫然とその制服を見つめていると里美がヒョイ
と顔を出した
「ちょっと、京子何やってんの?学校、遅刻しちゃうよ?」
「アンタ!アンタのせいじゃない!私は…!」
「ハ?あんたお姉ちゃんに向かって何言ってんの?1つ違いとは言え、私がお姉ちゃんでしょ?まったく、早く支度しなさいよ。お母さんに怒られるよ?」
私はその日、地元の中学へ行った
私はどうやら中学2年になってしまったようだ
高校生になった時と同じ、見知らぬ、でも名前も顔も知っているクラスメイト
里美とは当然、同じ学校。
休み時間に里美と会ってしまい、里美の同級生に「里美ちゃんの妹、中2にしてはちっちゃいね、カワイ~イ」などと言われ、内心顔から火が出そうになった…
中学生になった私に帰る場所は実家しかない
家に帰ると「お姉ちゃん」になった里美がまた、待っていた
「京子、スマホで写真撮ってあげる…」
「やだ!やめてぇぇぇ!」
…パシャ!
無抵抗になってしまったわたしはそれから小学5年になり、いちねんせいになり、5さいのねんちょうさんになり、さんさいのねんしょうさんになってしまいました
そのひもようちえんからかえってたら
おねえちゃんはきょうこのしゃしんをとってあげるといいました
でもわたしはあかちゃんになりたくないのでいやだといいました
でもおねえちゃんはむりやりしゃしんをとりました
おなかがすいたからないたらままがきた
おっぱいをのんだあとままはきょうちゃんはかわいいからしゃしんをとってあげるねといいました