例年9月頃から釣れ始める、秋の新子アオリイカを狙ったエギング。未だにブームは衰えず、毎年堤防はエギングで竿を振る人で埋め尽くされる状況が続いています。
一方でエギングも思うように釣れないという人や、これから始めてみたいけれどもタックル選びや釣り方が分からないという人が多いです。※釣り場で釣ってると、教えてほしいと声かけられたりもします。
今回は秋アオリのエギング特集として、今までまとめてきた記事と釣り方などを一挙特集化しました。
目次です [hide]
エギングのタックル選びのコツ
エギングは、エギという特殊なルアーを操作する釣りであるため、エギング専用のタックルが用意されています。
初心者にありがちですが、安いからと言ってリールもロッドもセットされた激安ワゴン品を買わないように。すぐに錆びたりラインが劣化していい話を聞いたことがありません。エントリーモデルで十分な性能がある、メーカー品を買って大事に使った方が長持ちします。道具の扱いに不慣れな初心者ならなおさら、トラブルなく快適にエギングを楽しめます。
エギのカラーは何色をそろえておくべき?
いざ釣具屋さんに行くと、エギコーナーにはカラフルなエギが山ほど売られています。
基本的に初心者におススメなのは、下地が金素材で本体カラーがオレンジとピンクが基本。実際この2色だけでも十分に釣りになり、私が釣ったイカも7割はこのカラーのローテーションです。
ピンク、オレンジに加え、リアル系のイワシやアジカラー、実は意外とアオリイカが好きなキュウセンベラを模した緑色、エギの由来でもあるクルマエビカラーなどを揃えていくようにします。
エギのサイズは9月などシーズン初期の小型狙いなら、1.8号から2号サイズ。
10月に入って型が大きくなったら、2.5号から3号サイズ。11月ごろの胴長20センチから25センチクラスを狙うなら、3.5号サイズとイカの成長に合わせて選び、徐々に数をそろえていけばいいでしょう。
おすすめメーカーは定番のヤマシタエギ王Qが釣れ筋で使ってる人多く私も一押しです。細かなところでエギの沈下速度の違いや、ダートタイプ、スイムタイプなどに分かれますが、まずは基本のダートタイプを用意しましょう。
水深の深い場所では沈みの早いDeepタイプもあるが、浅いと違和感が出てしまう
アオリイカは意外と獰猛で、エギよりも小さなイカが飛びついてくることもしばしば。秋アオリはオール2.5号とかで攻めてみても、堤防から狙うのであれば十分とも考えられます。
初めはたくさんそろえるのも大変なので、徐々にカラーバリエーションを増やしていくと、夜釣りや天候、釣り場の特性に合わせてローテーションしていくことができます。まずは基本を押さえて初めの1杯を釣り上げましょう。
イカが釣れる場所はどんな場所がいい?
タックルをそろえたら、次はイカが釣れるフィールド選び。アオリイカはきれいな海を好むため、都市部の漁港内部などには入ってきません。汽水域も嫌い、大きな河川の河口などではほとんど見かけることがないため、海ならどこでもいいというわけではないのに注意!
まずは釣り餌屋さんなどで例年釣れてるステージを確認すれば、その周辺の漁港であれば釣れる確率が高くなります。
釣り場についたら、イカが釣れた時に吐き出す墨の跡を確認。すでに釣れてる場所なら墨跡が残っています。この時期のアオリイカはスクールという群れを作って回遊する習性があるため、釣れてる実績のある場所ならば再び違う群れが入ってきている可能性があるということです。
意外な場所にもアオリイカはいる!
堤防はエギンガーで埋め尽くされるので、エギを投げる場所が取れないというケースもちらほら。そんなときは、砂浜(サーフ)でエギングしてみるのも面白いのです。
アオリイカは浅場の広い範囲で回遊しますので、堤防に限らず砂浜やゴロタ石の海岸、地磯などでも釣れます。浅い場所にも入り込んでくるので、諦めずに狙ってみること。
釣れるエギングアクションのコツ
エギングの釣り方の基本は意外と簡単・・・に見えますが、ただ漫然とエギを投げてしゃくっていればいいってものもないのです。
- 基本はキャストしたら底まで沈める
- 2、3回大きくシャクリエギをアピール
- ゆっくりとフォール(ここで食う!)
アオリイカはフォールの時に乗ってくるので、アタリを見逃さないよう、ラインの動きや竿に伝わる感覚を研ぎ澄ませておきます。
フォールやアクションの考え方も様々な理論が考えられており、状況によって使い分けることで効率よくイカを乗せられます。
エギングに関する素朴な疑問
ここで少しブレイクして、エギングをするときの疑問についていくつかまとめてみましょう。
風が強い日とか、雨の日にはアオリイカは釣れなくなるのか?もしくはたくさん釣れるようになるのか?雨降りの時のエギング釣行の見極め方について以下の記事をまとめています。
エギングは夜の方が釣れる?ナイトエギング考察
アオリイカは昼でも釣れますが、基本的にイカ全般は夜行性です。夜釣りこそアオリイカエギングの真骨頂ということで、ナイトエギングについてのノウハウをまとめています。
9月初めにたくさん釣れるアオリイカも、大きくなるにつれて深い場所へと移動していきます。同時にエギに慣れてスレてしまい、簡単に釣るのが難しくなってきます。
11月ごろのシーズン終わりにかけて、大型になってきた晩秋のアオリイカを釣り上げるための考察をまとめています。
今回はあくまでも堤防や浅場でのアオリイカエギングについてをまとめてみましたが、エギングはボートからのティップランなど様々な釣り方が考察されています。
まずは基本を身につけ、狙って釣れるようになったらタックルや釣り方にもこだわってみましょう。秋の美味しいアオリイカを釣り上げるためのヒントになれたら幸いです。