もうオタク友達の間では何年も前から言われれ、結論が出てるテーマが話題になってた。
このテーマ、前にも言及してるだよ…。
天才の特徴を理解できてない人が多すぎるから、天才について語る
そんで、頂いたコメントでも、オタク友達の間でも「本当の天才は真賀田四季で、真賀田四季というキャラクターを作った森博嗣こそ天才」って結論が出てる。
とはいえ、森博嗣は文章を書く早さも、技術も規格外だから
「森博嗣こそ本当の天才だから、ほんまもんの天才を作るために森博嗣を読もう」
って結論では、殆どの人が参考にならない。
そこで、もうちょっと「天才キャラ」の作り方を出すために、天才について考察してみようと思う。
身近にいる天才は3パターンに分けられる。
フィクションっていうのは往々にして、身近なところに元ネタがあるから、周囲の人間やその反応を
天才と呼ばれる人には3種類いて、「宇宙人型」「未来人型」「超能力者型」の3種類にわけられる。(この分け方が涼宮ハルヒの憂鬱からモジッたので、この順番で紹介する)
宇宙人型…フィクションに最も出すとキャラが立つ種類の天才。
現実にはサヴァン症候群や、ギフテッド、もしくはアスペルガー症候群を持ってる風変わりな人。
なんでもできる人はめったにいないけど、仮になんでもできた場合は「美学」が強すぎて、実際にはなんでもしないことが多い。
仮に、なんでもしても、いちいちカドの立つようなサイコなやり方をしてしまうため敵が多い(フィクションで言うダークヒーローみたいな位置になっちゃう)
独特な「圧」、通常時の無気力感、または歪んだトラウマなどが特徴。
未来人型…世の中ではよく天才と言われるタイプの人。(バカでも理解できるような器用で頭のいい人)
でも、フィクションで登場させると陳腐になりがちなタイプ。
一番キャラが立たないからIQ300とか、スペックが高いとかそういう言われ方をするタイプの天才。
発達障害ではなく、健常者で、処世術にも人当たりが優しいタイプ。
単純に幼少期から発達が早く、子どものうちから早い段階で手をかけてもらえたり、成功を勝ち取って健全に育った人、学歴や肩書が伴っている人が多い。
本当に天才なのではなく、多くの場合「成長をほかの人よりも未来から先取りして、先取りした結果、たくさん良質な教育を受けられただけ」というパターンが多い。
超能力者型…厳密には天才ではなく、努力で勝ち取った特殊能力を使いこなす種類の人。
でも、理系や芸術や体育会系、あるいはオタクの世界でしか見かけない「一芸に秀ですぎて、周りからは何をどうやったらそんなことができるかわかんないから、天才にしか見えない」という人。
フィクションでは天才として描かれることは少なく、サブキャラとして「実はこいつが一番すごくない?」と言われるタイプのキャラ。
理由はビジュアル的には陰キャラだったり、普段は無口で無個性でキャラが立たない事が多いから。
…刃牙シリーズで言うと
宇宙人型…花山薫、オリバ、オーガ
未来人型…烈海王、愚地独歩
超能力者型…渋川剛気、柳龍光、鎬兄弟
宇宙人と超能力者の混合…J・ゲバル、ジャック・ハンマー
未来人と超能力者の混合…範馬刃牙、愚地克己
と言った感じかな…。
色んな人に会ったり、自分の想像を超えた人、想像を超えるまでに体得した経緯を聞いていると3タイプやその混合形が想像できるようになる。
そして、刃牙シリーズには天才と呼ばれる人のタイプが色々出てきているのは格闘マンガのために色んな人を取材してる(広範囲にアンテナを張りめぐらして、ネタを入れてくる)からなんだろうなぁ…。
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意外と全部出てくる作品が少ないが、全部出せると深みが出る
ファンの大半が男であって、女性が聞いても「はぁ…」となりやすい刃牙で説明してるのは
・努力しないで、美学で制約する種類のキャラと、
・努力と器用さで才能があるように見せかけているタイプのキャラと
・才能はそんなにないけど、努力とその方向性が著しいから旗から見ると天才肌っぽくに見えるキャラ
の3タイプが全部出てる作品って意外とないから。
ない理由は「宇宙人ばっか出てくる作品」か、「未来人ばっか出てくる作品」に偏るから。
最悪な場合、「未来人型の天才」ばかりを出して「天才に見えるかもしれなくても努力しているのよ」みたいなキャラを天才と呼んで「努力している天才」とか「ある分野については持って生まれた才能でできてしまう才能」みたいなものを否定しちゃう作品。
この傾向はラノベと少年誌作品に多い気がする。
でも、その背景として「子どもに努力の必要性を説いた方が教育的」みたいに思われた結果や、その刷り込みを受けた作者の狭い価値観の投影だとしたら…私に言わせれば、「努力じゃどうにもならないやつの存在を知ってる方が教育的では?」とも思うわけで…。
もちろん、面白かったらなんでもいいし、どの天才に共感や憧れを持って見られるかは見る側の趣味の問題もありますよ?
ただ、いろんな天才が出て来る作品の方が深みが出てくるし、色んなニーズに対応できる。
天才も含め人間観察や心理描写が洗練されたり、いろんな趣味を持った人が見られる作品ができあがるから、両方のニーズを取ることができる。
特に、キャラが多い作品の場合は、キャラが薄まらなくて面白くなるから、すごくいいと思う。
天才キャラを作る・学ぶ上での方向性
「人を観察しろ」とか、「色んな作品を読め」言っても、結局は自分の手近で、わかるものばかり読むと、自分にはない発想を得ることはできない。
それでは、漠然としてるから最後にちょっとだけ「こうしたら、良くない?」という助言を幾つか書いてみる。
1、色んなタイプの成功者のウィキペディアやインタビューを見聞きする
僕の場合は野球選手と戦国武将、それから僕に声をかけてくれるモノ好きなオタク。
野球選手がプロになった経緯や、引退する経緯はその天才性と大きく関係している。
本当に発育が良くて、いい環境で育った野球エリートもいれば、遅咲きの努力家もいる。
野球エリートとして厳しい環境に鍛えられたのではなく、(野球選手にしては)努力という努力をしないで独自のやり方で勝ち上がった人もいる。
かと思えば、努力した結果として「普通、そんな結論にならねーよ」という方向に活路を見出して大成する人も…。
そういう人の話を色々読んでいると「天才にも色んな種類がいる」ってことに気づくと思う。
それをフィクションに落とし込んで行くと、面白くなるかも。
2、発達障害について勉強してそういう友達を作る/人当たりがいい器用な友達を作る
調べただけでは、どうしても趣味があうタイプに偏ってしまうから、バランスよく色んな人と接してみること。
なんでもできるけど、明らかに無理している様子がない人。
なんでもできるんだけど、間近で接していると圧があって少し怖い(独特の雰囲気を持ってる)人。
自分の中で、自分にははるか及ばないと感じる
・天才
・器用
・努力
の3人(以上)の友達を作る。
そうすると、創作に役立つだけじゃなく、悩んだ時に「この3人に聞こう」と思うことができるから、とても気持ちが楽になる。
僕にはそういう友達がいて、僕はこれを「外部性マギシステム」と呼んで重宝してる。
この3人が一致した方向はだいたい間違いがない。
2人の場合は、天才が賛成にいるか反対にいるかを注視する。(最も取るに足らない理由で反対してくるくせに、最も本質的で先を見据えた判断をしてるケースが多いから)
3人とも反対するか、審議拒否とも取れる渋い態度を取った時は「前提が間違ってるか、設問がおかしいんだな」と、方向性を見直す。
反対されてもどうしてもやりたい場合は念には念を入れて。(「反対されたからやるな」ではないところが重要!!)
最近、僕が悩んだ時はそういうことをやってる。
3、色んなメディアの作品に挑戦する
少年マンガやラノベばかり読んでると、器用な人が天才と呼ばれてると錯覚しがち。
ひねくれた理屈っぽい青年誌の漫画を呼んでると、今度は器用さで天才と呼ばれる人は出てこないか、悪玉的に扱われる。
女性向けは両方出てくるけど、ゴリゴリの変人(超能力者型)があんまり出てこない。
日本のドラマや邦画は少年マンガやラノベと近い偏りが多い。
海外ドラマは器用な天才が軽視されてる事が多い。
こんな風に全部がバランスよく出てくる媒体は意外と少ない。
だから、色んな媒体のコンテンツに触れる。
そうすることで、自分の中でバランスを取るのがいいだろう。
実際、つい最近海外ドラマを見始めて自分の創作論がアップデートできた経験もしている。
創作論がアップデートできると、人間としての価値観やモノを見る多面性、バランス感覚もアップデートする。
だから「最近、同じものばかり見えてしまう」とか「自分の中で結論が凝り固まってしまっている」という人には創作関係なくおすすめ!
創作論的な話が好きなのは創作やりたいからってのもあるけど、創作でバランス取ろうとするやり方をわかると、人間を見る観察力、自分に対する判断力も上がるから、僕はこういう話が好きなんです。
さっき、少し触れたけど、刃牙はマジで人間観察力が上がる上に色んな雑学がついて面白いです!!よかったらこれを機会にチャレンジしてみてください