ユーザーの感情を動かすサイト設計とサジェストサイト

サジェストを網羅すれば検索ユーザーは満足して、商品を買ってくれると思っている人が多いと思う。「サジェストは多くのユーザーが検索したキーワードだから」という理由らしいです。

これについては色んな意見があると思いますがが、アフィリサイトはサジェストキーワードを並べるだけではダメだと私は考えてます。

今回はサジェストを並べたサイトではダメな理由と、サジェストサイトではない売れるサイトを作るための考え方を解説してみます。ここではサジェストを並べたサイトを「サジェストサイト」と呼んでいます。「キーワードと成約までの距離とサイト構成」を読んでいない場合は、この記事も合わせて読んでみてください。理解が深まると思います。

Googleで検索する際に、検索しようとしているキーワードと関連する単語を提案してくれる機能です。
Googleサジェストとは」(外部サイト)

サジェストサイトとは?

Googleで「薄毛」で検索すると以下のような語句がサジェストとして表示されます。

これらのキーワードを使ってサイトを作ると以下のようなサジェストサイトが完成します。

  • 薄毛の原因とは
  • AGA(男性型脱毛症)の治療法
  • 薄毛に効果のある食べ物
  • 薄毛対策にオススメのシャンプー
  • 薄毛予防にサプリメントもオススメ
  • 薄毛で悩む女性は意外と多い!?
  • 育毛剤の売れ筋ランキング

単純にサジェストキーワードを見出しにしました。相談をもらうサイトの7割くらいはこんなサイトです。ある程度のアフィリ経験がある人であれば、こんなサジェストサイトでは売れない!とすぐに分かると思います。

なぜ、サジェストサイトを作ってしまうか

アフィリエイト初心者がサジェストサイトを作ってしまう理由を考えてみました。おそらくですが、サジェストキーワードくらいしか目に見える情報がないからではないかと思います。他に思いつかないからサジェストサイトを作るしかないというなら理解はできます。確かにターゲットを想定してサイトを作るのは簡単ではないです。

でも、サジェスト並べただけで売れるサイトになるなら、もっとみんな結果が出ていると思います。アフィリ経験とかサジェストサイトどうこうを考える以前に、それでは結果が出ないということに気づかないといけません。アフィリエイトはそんなに簡単ではないです。

サジェストサイトでは感情が動かない

サジェストキーワードは多くのユーザーが検索したキーワードです。ここで考えなければいけないのは「多くのユーザーが検索するキーワードを網羅 = ユーザー満足度が高いサイト」ではないということです。当たり前のことですが、商品を買うかどうかはユーザー自身が一人で決めます。その人が買う気にならないと商品は売れませんね。

先ほどの例で言えば「薄毛 原因」で検索した人が「薄毛 食べ物」「薄毛 シャンプー」「薄毛 女性」に興味があるとは限りません。というか、おそらく興味はないでしょう。「薄毛」に悩んでいたとしても、それらを網羅的に知りたいという知的好奇心旺盛な人はなかなかいません。100歩譲ってサジェスト全てに興味がある人はいるかもしれませんが、それらを機械的に並べるだけでユーザーが商品をほしいと思うことはありません。

自分に興味がないコンテンツを並べられても読むこともありません。ページ内に知りたいと思う情報があったとしても見つからなければ意味がありません。長い文章の中から自分が知りたい内容を探してくれることもありません。ユーザーは読まない/信じない/行動しないが基本です。辞書とか新聞読むの面倒ですよね?そういうことです。

ユーザーに知識を与える辞書のようなサイトになったらダメです。Wikipediaの「育毛剤」のページでは商品は売れないんです。商品は買ってもらうには、”ユーザーの感情を動かす“必要があります。ユーザーの感情を動かすというのは、サイトを読み進めてもらうことで「売りたい商品を欲しい!」と思ってもらうことです。

アフィリサイトが箇条書きではダメな理由

もう少しサジェストサイトについて説明していきましょう。サジェストを並べたサイトは箇条書きのサイトのようなものだと思っています。Wikipediaも箇条書きのサイトですね。

箇条書きと文章の違いは、流れがあるかどうかです。アフィリサイトや小説に箇条書きってありませんね?箇条書きのブログで人気があるブロガーなんていません。私も昔は文章が苦手で、箇条書きの方がわかりやすいんじゃないかと考えたことがありました。でも、それでは商品は全く売れませんでした。

“流れ”というのは文章そのものだと思ってます。文と文が繋がって文章ができます。文章が重なると、その中に文脈ができます。文脈の中には人の感情や性格など個人が存在します。文章の流れがない箇条書きでは人の感情は動きません。

前半で書いたサジェストサイトがダメな理由は、各コンテンツをブツ切りでコンテンツ間に流れがないからです。結果的に読んでいて面白くないし、商品は売れません。

売りたい商品までの”流れ”を意識してサイトを作ることが重要です。

川の流れのように決まった流れに乗って文章を読んでいたら、売りたい商品に自然とたどり着くようなイメージです。これ以上は私には文章化できませんが、雰囲気でも何でも少しでも伝わればと思います。

ユーザーの感情がどう動いていくか

おそらくこれはサジェストサイトを作る人が考えないことです。自分のサイトに訪問したユーザーが自分の書いた文章を読んでどう考えるか。

「薄毛 原因」の悩みが解決した後に、次にユーザーは何が知りたくなる?こういうことがまったく考えられていません。さっきから言っている”流れ”を作るためには、これを考えることが必須です。というよりアフィリエイトサイトを作るとは、この流れを作ると同じことだと思います。

キーワードと成約までの距離とサイト構成」でも書きましたが、検索キーワードから売りたい商品までの道(流れ)を作るのが大事です。ターゲティングが大切だという理由は、ターゲットを決めないと、この流れが作れないからです。そして、売りたい商品までユーザーの感情を動かす必要があります。これがアフィリエイトでリサーチが重要と言われる理由です。

アフィリサイトで必要なリサーチとは

流れを作るには、どんなターゲットを想定するのかが非常に重要です。そのターゲットに商品を買ってもらうには「どんな順番で」「どんなことを伝えると」「ユーザーはそこで何を考えて」「次に何を知りたくなって」「どう行動したくなるか」ということです。

自分に知識や経験がないようなジャンルだったらリサーチは必須です。

私が脱毛ジャンルに参入するなら、とことんリサーチを重ねます。脱毛サロンに申し込む女性が、どんな悩みを持ってて、どうやって申し込むかがまったくイメージできないからです。ひとまず「Yahoo!知恵袋」や「教えてgoo」などで関連するQ&Aを読みまくることから始めましょう。

  • どんな悩みを持っているか
  • どんな言葉を使っているか
  • 追加でどんな質問をしているか
  • 他にはどんな質問をしているか

リサーチをするとターゲットも具体的にイメージできるようになりますし、ジャンルの知識も自然と身につきます。

検索キーワードが絶対ではない

ついでに少しだけ触れておきたいことがあります。「薄毛 原因」で検索するユーザーを満たす内容は「薄毛の原因」だと考えてる人は多いです。しかし、「薄毛 原因」を満たすだけでは商品は売れません。「薄毛 原因」で検索するユーザーは、薄毛の原因が知りたいわけではないからです。

ユーザーにとっての本当のゴールは薄毛の悩みが解決して、髪の毛が生えることです。薄毛の原因はゴールにたどり着くまでの過程でしかありません。どうしてそんなキーワードで調べるかと言えば、ユーザーに検索スキルがないからです。もっと分かりやすく言えば、自分の悩みを解決するための適切なキーワードで検索できないからです。

「自分の欲しい情報を得るために検索する」って能力なんです。Yahoo!知恵袋とか読んでて、「何でそんなことを他人に聞くんだろう。検索すればすぐ分かるのに」って思った経験が一度くらいはあると思います。その理由は簡単で、自分の悩みを解決するためにどうやって検索したらいいか分からないからです。だから文章で質問して回答してもらうわけです。アフィリエイトする人は基本的に検索能力が高い人が多いのですが、一般ユーザーの検索能力は思ったよりもずっと低いです。だから検索キーワードを絶対だと思うと失敗します。

「薄毛の原因」が仮に分かったとしても、そこがゴールではないので、さらに次の疑問が出てきます。アフィリエイトサイトではそんな疑問に関する回答を先回りして書いておくことで離脱を防ぐことができるし、商品が売れるようになります。商品を売りたいなら、ゴールから逆算して考えましょう。

まとめ

今回の内容は過去に書いた「キーワードと成約までの距離とサイト構成」とほとんど同じです。しかし、過去記事では伝わらなかった人も多かったようなので、切り口を少し変えて今回の記事を書きました。

サジェストキーワードを並べただけのサジェストサイトではいけない理由。「ユーザーの感情が動くような”流れ”が存在しない」から。サイト文章を読んだときに、ユーザーがどう考えるのか。何を知りたいと思うのか。どう行動したいと思うのか。これらを考えるのに必要なのが「リサーチ」です。

ターゲットを想定して、こういうサイトを作るのは簡単なことではありません。難しいと思うかもしれませんが、これができないと売れるサイトを作ることができません。サジェストサイトを作るか、上位表示されているサイトをパクるしかなくなります。そんなアフィリエイトに未来はありません。大勢の報酬0円アフィリエイターに埋もれないように。

トップページのサイト設計以外の個別記事については以下の記事を読んでみてください。

【アフィリノオト式】ユーザビリティと内部リンクを意識した個別記事戦略

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