途中の重要なチェックポイントである8合目に到着。
ぶっちゃけ、延々と7合目が続いて心折れそうだった。
登山開始初日に山頂まで行き”そこからさらに折り返して8合目の山小屋に泊まる”と言う、何というかドラゴンクエストで言うとゾーマすら倒して無いのに”しんりゅう”に闘いを挑むような無謀感がある。
(言い過ぎか?)
長めの記事になるので、お気に召すままお読みください。
「なげーよ!」って方はタイトル毎の時間と写真だけでも、追っかけて雰囲気だけでも伝われば嬉しいです。
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富士登山 1日目
14:06
毎回同じ様な写真だけど、よく見ると微妙に雲を見下ろす角度が上がってきている。
とりえあず、日差しが暑い! 眩しい! 日焼け半端無い!
もうこの時点で、腕とかが日焼けしているのが解る。
頑張った甲斐があるのか無いのか、山頂までは残り155分!
やっぱり秒に直して「9,300秒かー」と無駄な計算をする。
更に進んで山小屋”白雲荘”に到着。
引き続き「山小屋の前では休憩してOK」な自分ルールなので中休憩。
よく”リバーサイド・〇〇”とかそんな名前があるけど、実際にあるのは川ってかドブみたいな感じでどこが”リバーサイド”やねんってなる。
ただ、白雲荘の前は見渡す限りめっちゃ雲海!
名前に偽りなし、と言えよう。
(めっちゃ雲! まさに雲海なのである)
14:41
海抜って言うと高く感じるけど、まっすぐ歩けば1時間くらいで到達できる。
とか、取り止めの無い事を考えつつ、休憩。
この時点で持って来た500mlのペットボトルの内、2本目が空く。
ここで下山道発見。
暑いし、登り道しんどいし、帰ろうかなと2秒くらい思って考え直す。
このタイミングでの下山道は「ここから先に進む勇気のない者は去れ!」と言われている様な気がする。
(考えすぎ?)
15:58
前回、強風で登頂を断念した場所まで到着。
その時は「いつかリベンジしてやるぜ!」思っていたけど、本当にリベンジしに来られたのが超うれしい。
ここからは初めての場所である。
休憩しつつ、靴の紐も結び直し気合いを入れる。
ついでに夕方近くになり、風も強くなってきたので再びノースフェイスのマウンテンパーカーを装着。
最新技術を惜しみなく投入して開発されたマウンテンパーカーは富士山の風を寄せ付けず、快適そのもの。
足は着圧タイツとハーフパンツのままなので、ちょっと寒いが「上半身が温っかければいいもんね」と思い切りよく無視して、数年越しの8合目より再スタート。
こっから本番!
この辺りまで来てふと気づいたけど、全く音が聞こえない。
やや遅い時間で人も少ないって事もあるけど、聞こえるのは自分の足音と息くらい。
あとは一切音がしない無音の世界。
ちょっと立ち止まると、耳鳴りがしそうなくらい静か。
って言うか本当に耳鳴りがしたら高山病の可能性大なので、休憩と酸素の補充をした方が良いと思う。
16:36
あと600mって言うと徒歩数分の様に感じるけど、実際は何分かかるやら……。
600mって言うどこぞの施設案内の様なキャッチーな距離感に腹が立つ。
流石にここまで来ると疲れも溜まってきて、休憩の回数も多い。
むしろ空気が薄いからか、ちょっと登っただけで息切れが半端無い。
心なしか、やんわり頭が痛いけど、認めたらそのまま高山病一直線 ねこまっしぐら になりそうなので力強く無視して先を急ぐ。
これと言った根拠は無いけど、あとちょっとな気がする!
って言うか結構いい時間になってきているので、急がないと真っ暗な中を8合目まで下山する事になるので、ちょっぴり焦る。
それでも、相変わらず空はスマホの壁紙にしたくらい青くて気持ちいい。
実質最終チェックポイントの鳥居まで到着!
下から見上げている時は遥か彼方だったけど、なんとか到着。
ここまで来れば山頂は目前である。
富士山自体がご神体なので登山している段階で既に聖域に入っているものの、狛犬に守らている鳥居に改めて一礼して山頂を目指す…っ!
17:37
最後の坂を上って、山頂へ。
8月27日17時37分。
富士山、登頂。
アタック開始から約8時間。
登りに登ってようやく山頂に到着。
感無量である。
時間が遅くてお店が全部閉まってるとか、夕方だから風が半端なく寒いとか、ちょっと暗くなってきてて帰りがヤバいとか、些細な事なんです。
上も下も雲に挟まれている景色を、乗り物に乗らずに生身で見る機会って無いよなーとちょっとぼーっと考える。
思えば、登山する様になった理由の一つに”途中で断念した富士山を次こそは登りたい”という事があった。
そして、そこから数年。
日帰りとは言え、それなりの数の山を登って今、富士山山頂に立っている。
単純な動機と単純な方法ではあるけど、数年来の目標を達成する事が出来た。
続きます
山頂に着いた瞬間。
「どんな気持ちになるんだろう」と思ってたけど、実際着いた瞬間は意外にも普通の気持ちでした。
しばらく山頂に居てからようやく”登った感”が湧いてきて、嬉しい気持ちが出てきた。
もうちょっと「わーい!着いた!着いた!!」ってなるかと思ったけど、いつの間にずいぶんとつまらない大人になっていた。
そして。
家に着くまでが遠足、登ったら下りるまでが登山。
無事に下山してこそ、本当の意味で目標達成したと言えるだろう。
と、いう訳で次は富士山を下山します。
それでは、また。
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