米オラクルがSolaris関連の従業員をほぼ全員レイオフしたとの報道
米オラクルがSolaris関連の従業員をほぼ全員レイオフしたのではないかと海外で報道されています。
- Oracle staff report big layoffs across Solaris, SPARC teams - The Register
- Oracle Layoffs Hit Longtime Solaris Developers Hard - Phoronix
- It Looks Like Solaris Is Finally Dead - Lifehacker Australia
ただしいずれも元従業員からの話やツイートをもとにした記事で、直接的な情報やオラクルからのコメントは得られていません。
The Registerの記事では、元IBMでJava Technology Centerを立ち上げ、その後サン・マイクロシステムズに転職、オラクルによる買収前に同社を退職して現在はフリーランスのSimon Phipps氏のツイートを取り上げています。
このツイートでは、Solarisの全技術担当者がレイオフされたとされています。
また、未確認ながらオラクル従業員とされるDrew Fisher氏のツイートも取り上げられています。オラクルは2014年にSolarisにOpenStackを統合すると発表しており、Fisher氏のTwitterの肩書である「OpenStack developer for Solaris」から、オラクルでSolaris向けOpenStackの開発をしていると推測されます。
Fisher氏は、多くのSolaris担当者がレイオフされたとツイートしています(上記の「RIF'd」というのは、reduction in force=従業員削減を意味しています)。
John Fowler氏もオラクルを退社
オラクルは今年の1月、今後のSolarisはメジャーバージョンアップをしない方針を発表し、多数のアプリケーションが稼働しているSolaris 11への投資を保護しつつ、継続的にマイナーアップデートしていくとしました。
これに合わせてSolaris 11のプレミアサポート期間は2031年まで、拡張サポート期間が2034年まで延長されることも発表されました。
しかしこうした発表はSolarisの前途を明るくするものとは残念ながら受け取られていませんでした。
さらに先月、サン・マイクロシステムズの時代から現在までエグゼクティブとしてSPARC/Solarisを推進してきたJohn Fowler氏が米オラクルから退社したことも報道されており、Solarisの今後が不安視されつつありました。
そうしたことが、真偽は明確ではないものの今回のレイオフ報道の背景にあると考えられます。
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