川上　そこで今、一番有望なプランとして、2020年の東京オリンピック成功のための支援基金に当てることを提案しています。もともとこのシステムは小規模な地域を想定したものですが、東京都全体を対象にすることで消費のモチベーションもぐっと上がると思っているんです。
 
河合　オリンピックという巨大な“神輿”をみんなで担ぐことで、一体感を感じる機会が少ない東京にお住いの皆さんの中にも、まるで祭りに参加しているような感覚がきっと生まれると思っています。そのような絆を生み出すものとしても、このシステムは役立ってくれるはずです。
 
鈴木　ポイントカードのシステムに地域を動かす可能性があったなんて･･･本当に驚きました。この仕組みが順調に根付いていけば、寄付金をサッカーチームの強化費にまわすなんてこともできそうですね（笑）。僕が浦和レッズにいた頃は、地域のサポーターが集まる居酒屋があって、そこで知らない人同士でよくわいわい盛り上がっていました。でも今はそういう地域の結束のようなものがだんだんと薄れてきているので、御社の取り組みはとても意義のあることだと思います。