デザインの最終確認を上司に送ってお伺いを立てたのだが、その修正内容に閉口してしまった。
今回は女性限定のイベントを告知する広告なのだが、広告内のイラストが短髪・シンデレラバストで、広告全体のカラーリングがグリーンなのが女性に響かないといって聞かないのだ。
その挙句、修正内容は女性のイラストを長髪に、カラーリングをピンク主体にしろと言ってくる始末だった。
男性客が自分向けではないと感じる程度で、肝心の女性に訴えかけるにはあまりにも程遠い内容だ。
発注先は長年付き合いがある個人デザイナーで、シングルマザーでありながらそれを感じさせないレスポンスと完成度の高さが定評の、いかにも現代を生きる女性の象徴のような女性だ。
今回のターゲットもまさにその世代を生きる女性たちであり、だからこその視点で生み出されるデザインに対して、アラフォーを迎えるおっさんとしては絶大な信頼をおいている。
そのデザインに口を挟んできたのは、齢50を数える枯れはじめのおっさんだ。そろそろ感性の部分について口を挟んでくるのは諦めて欲しい。
わかるよ。そのどちらでもない第三案で解決すればいいっていいたいんだろ?
でも、若い人間の感性を信じないでどうするんだって、そのステロタイプな発言で苦労している若い世代がやまほどいるんだってことを知ってほしいわけですよ。
ただただ無力を嘆く毎日をここに垂れ流す。