GRE General Test の対策について、自分が行ったことを書く。
以下が僕のスコアだ。
Score | Percentile | |
---|---|---|
Verbal Reasoning | 148 | 39th |
Quantitative Reasoning | 170 | 97th |
Analytical Writing | 4.0 | 60th |
けっこうよいほうだと思う。
やったこと
主に以上のことでGRE対策を行った。
公式の本とアプリ
The Official Guide to the GRE General Test と Official GRE Quantitative Reasoning Practice Questions を読み、演習問題を解いていった。
また、 The Official Guide to the GRE General Test には公式の iOS アプリがある。通勤時間にも使えるので便利だ。ちなみに公式アプリの問題は本とまったく同じなので注意。
https://itunes.apple.com/jp/app/the-official-gre-guide/id562761455?mt=8
Magoosh GRE Prep
Magoosh という、TOEFLやGMATなどのテスト対策のためのWebサービスがある。MagooshはGRE対策も https://gre.magoosh.com/online-prepB で取り扱っている。演習問題の量や答えの解説の質が高く、かなり有用だと思う。
新テスト対応版 大学院留学GREテスト 学習法と解法テクニック
「新テスト対応版 大学院留学GREテスト 学習法と解法テクニック」に各セクションの対策法と練習問題が載っている。
日本で出版された本なので、日本での受験者の傾向(Quantitative Reasoning が得意で Verbal Reasoning が苦手、など)を踏まえて構成されている。
この本はGRE受験のために必要な英語の学習法についても触れている。非ネイティブスピーカーの自分にとっては非常に実践的で役立つものだった。
セクションごとの対策
Quantitative Reasoning
このセクションは対策が簡単だ。数学用語の英単語を覚えて、演習問題を解いて練習するだけでいい。小学校6年生レベルの算数の問題しか出ないため、満点を取ることも可能だ。165点以上を取ることは難しくないし、スコア提出締め切りまで余裕があるなら満点の170を狙ってもよいと思う。
ここで最も注意すべきなのが、数学用語の英語と、約分のルールだ。
英語の数学用語は独特で、あらかじめ身につけておかないとたとえ数学能力が高くても問題文が何を言っているのかわからず問題が解けない。これに関しては、 iKnow! にまさしくGREの数学用語コースがあるので、それで準備すれば大丈夫だ。
GREでは、分数を約分してはいけない。たとえ約分できる状況であっても、答えを約分して欄に書いてはいけない。ちなみに日本のセンター試験だとその逆に約分ができるなら約分しないと正解にならない。
Verbal Reasoning
このセクションの対策は、 iKnow! で単語を覚えて公式問題集を解くことしかしなかった。
実際のところ、このセクションではあまり点が取れなくても、僕が専攻するコンピュータサイエンス分野の大学院への出願において大きなマイナスにならないという話をよく聞く。
Analytical Writing
Analytical Writing は人力での採点とコンピュータでの自動採点で点数がつけられる。
公式に、POWERPREP という自動採点が行われる練習サービスがあるので、これを購入するといい。
Analytical Writing には Issue Task, Argument Task の2種類があるが、POWERPREP にはどちらの演習問題も含まれているはずだ。この演習問題を繰り返し、毎回4.0が取れるまで練習するといい。
自分は POWERPREP で練習した結果、4.0を安定して取れるようになった。何度も問題を解くうちに、どのような書き方をすれば4.0を確実に取れるのかわかってきたのだ。
Analytical Writing での自分の戦略は以下のようなものだ。
- 5パラグラフで書く
- 各パラグラフでの論理展開をあらかじめ決めておく
- 使いやすい表現を暗記しておく
まず、5パラグラフで書くことについて。POWERPREP で練習した限りでは、4パラグラフだと3.0までしか取れず、5パラグラフだと4.0が取れた。パラグラフ構成は絶対的なものではないが、少なくとも自分の書き方では5パラグラフが4.0を取るためには適している。
論理展開と英語表現について。Issue Task でも Argument Task でも、実は論理展開(と英語表現)は使いまわせることが多い。
たとえば Argument Task の場合、自分は以下のようなエッセイの書き方をしていた。
The author of the argument assumes that…
や
Given that …., the author draws a conclusion that …
のようにして、まず著者の立場と意見を明確に整理しておいてから、
However, these assumptions are based on the limited evidences, and contain logical problems.
のようにして、まず根拠が不十分なことや、論理的に問題があることを指摘する。
First of all, the author of the argument implicitly makes a premise that … However, this premise is ill founded. Furthermore, even if the writer of the argument is correct in assuming that the … opposite conclusion can be drawn.
と、具体的にどういう点で根拠が不十分なのか、論理に問題があるかを記す。同様のことを合計3パラグラフ使って説明する。
one that should be made with more careful consideration of evidence…she should approach the idea of making changes with more caution.
と、最後のパラグラフで結論を述べる。
よく使う表現は、 POWERPREP やWeb上で見つかるサンプル解答から採集して、暗記しておくとよい。
この Analytical Writing 対策法は、この記事群 http://blog.livedoor.jp/kknn777/archives/cat_731604.html を参考にした。
その他
東京でTOEFLを受けようとすると一ヶ月以上先まで席が埋まっていることがあるが、GREはもうちょっと予約しやすかった。
GRE対策には3週間ほどをかけた。ただ、TOEFL対策と並行して行ったので、時間的にも精神的にも結構辛かった。TOEFLも受ける予定の人は、TOEFLで目標点数を超えてからGRE対策ができるよう、できるだけ早くTOEFL対策と申し込みをするべきだと思う。
http://katryo.hatenablog.com/entry/2017/08/01/223433 にTOEFL対策についても書いたので、興味がある人はどうぞ。