暗い中、左側エンジンを外す米軍関係者 米軍は2日午後8時半すぎ、大分空港に緊急着陸した新型輸送機オスプレイの修理をいったん終了した。九州防衛局を通じて県に入った連絡によると、駐機6日目となる3日も作業をする。完了時期や離陸の見通しは依然示されておらず、整備は長引いている。 米軍の整備員らは2日、駐機場で機体の修理を続けた。日没後は十数人が懐中電灯を当てながら作業。県によると、右側エンジンを取り換え、左側エンジンを取り外したという。 空港は「空の日」のイベントで港内の一部区域が一般開放されたが、トラブルはなかった。主催者発表で約千人が来場。オスプレイの物珍しさからか例年より多かったという。 遠くから写真に収めた大分市のエンジニア藤田康之さん(44)は「米軍の全面協力による特別展示ですね」。展望デッキで双眼鏡をのぞいていた別府市富士見町の無職恵藤喜久蔵さん(85)は「あんな頑丈そうな機体が落ちたら大変。沖縄が怒るはずだ」と話した。 オスプレイは8月29日午後6時34分、岩国基地(山口県岩国市)から普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)へ向かう途中にエンジントラブルで緊急着陸した。米軍は1日からエンジンの交換作業を進めている。