読んだ。面白かった。「~しがち」という言葉でそれぞれの行動をまとめながらも不倫カップルにザクザクと斬り込んでいってて実に痛快。さすが経験豊富な弁護士だなーなんて思いながら読んだ。そして私もこの中の行動について考えたことがあったので書いてみる。
最初に、ここで書く事は私の「想像」であって「経験」ではないとお断りしておく。すでに表題で書いてしまっているが、不貞カップルにはこの手の人間が「多そう」だなと私は思っている。それは「中に出しても良いかと問う男」の独占欲と支配欲、「中に出してと叫ぶ女」は自分に対する男の覚悟を確認する行為、そしてこれらの行為や思考は不貞カップルのセックスを大いに盛り上げ、媚薬と言うよりも覚醒に近い思考ドラッグとして効能を発揮する。であるから、両方がこの思考や行動を用いれば燃え尽きるほどの感情の高ぶりを味わう事になるわけだが、片方の腰が引けてしまうとその愛の炎は燃焼しきれないという事になる。
避妊具を付ける事を当たり前とする男 + 妊娠のリスクを回避したい女
子供を作るという目的の無いセックスであれば避妊するのは当たり前であり、男の責任・女の妊娠はほぼ回避出来る。しかしながら「刺激」と言う意味ではあまり効果を発揮しない。お互いにリスクを取らないという意味では理性的な関係と言える。飽きたら自然消滅するパティーンの関係性。
中で出しても良いかと問う男 + 妊娠のリスクを回避したい女
この場合、男の機嫌がすこぶる悪くなる。興味深いのは「出しても良いか」と問いながらも「中に出さない」男も多い。聞くだけ聞いて「良いよ」と回答があればそこで「独占欲」と「支配欲」は満たされるのである。女性は「機嫌が悪くなるバカ」と「良いよと答えるだけで満足する男」の2パティーン存在する事を覚えておいて欲しいのと、ごく稀に「良いよ」と言ったら本当に出しやがるバカもいる、という事も注意されたし。
避妊具を付ける事を当たり前とする男 + 中に出してと叫ぶ女
お互い「覚悟」という言葉をしっかり噛みしめた方がよい。快楽に溺れ女の言う通りにすれば妊娠する。当たり前である。そもそも不貞行為をしている時点でアウトなのにも関わらず、男は「君が妊娠なんてしたら身体を傷つけることになる」などと宣うケースが多いが、これは暗に「妊娠しても俺は知らない」といった告白に当てはまる。相手を思う気持ちに誤差がある事をここで気付いた方が良い。
中で出したい男 + 中で出してと叫ぶ女
狂気の沙汰である。先の事など全く考えず今この時を最大限に楽しみ、快楽に溺れ、自身に覚悟などあるのかどうかすらはっきりしない中でこれでもかと相手を貪り、そして事が済めば愛と未来を語る。二人の愛の確認が終わってもなお「ガンギマリ」であり、その覚醒を求めて月に一度が週に一度になりより相手を求める事となる。この時すでに遅し、愛の覚醒により脳は完全に朽ち果てているので「バレても良い」と行動が大胆になるのである。
まとめ
自分のケツを自分で拭けない人間がこういった行為にドはまりする。バレなければ良いという意見には私は賛成だ。しかし「欲」を抑えないとバレるのだ。不貞行為というある種のドラッグにはまる人間にその手の欲を抑制出来る理性があるとは私は思えない。そしてその欲を抑えた時、それは何の魅力もないものと変化し冷静になる。相手が魅力的だから止められないのではなく、自らの独占欲・支配欲・こんなに愛されているんだと実感できる覚悟を感じたいために人は狂うのである。
知らんけど。