家の近所の高校が今日文化祭らしい。
二学期始まってすぐ・・・？
だからみんな夏休みも登校してたのか・・・。

楽しかろう。ウキウキ感が伝わってくる。


僕は三年間、球技大会はサボったが文化祭は必死にやった。
血眼でやった。

各クラスは舞台発表とクラス創作、なぜか二つやらなくてはいけなくて、大変だった。
思えば進学校でこの熱の入れようはない。

僕は吹奏楽部の発表もあったので、三つをこなした。
今思うとどうやって時間を分担して準備したのか覚えていない。

僕はアニメ監督を目指していたのもあって、舞台発表を主にやった。
脚本を書いて、演出をした。
一年生の時は独壇場だったが（『真夏の世の夢』を大胆に脚色してやった）、二年・三年は、揉めた。

特に三年生の時は、何を思い詰めたのかオリジナルの、しかもナチスドイツを舞台にした重い作品を着想し、企画書と脚本の初稿を書き上げ、皆にプレゼンした。
結果「お前の好きにさせるか！」となって、何人かでプロジェクトチームができた。

そこからほぼ毎日、稽古や小道具大道具の制作を下校時間までやって、そこからは駅前のミスドやマクドで、ずっとシナリオの再構成だ。
俺のオリジナルは使えないのかよ！と、内心忸怩たる想いではあったが、しかしみんな真剣に考えてくれたので、結果としては実に充実した話し合いになった。

夜中二時までやってた記憶がある。
もちろん終電がないから、延々歩いて帰ったり。

プロになってから、所謂「本読み」をするようになっても、全然怖気づくことがなかったのは、この時の経験があるからだろう。
やっておくもんだなぁ。


ちょっとラブストーリー寄りの内容にはなったが、僕がやりたかったコアの部分は残った。
みんな気を遣ってくれたのだろう。同級生は皆優しかった。


楽しかったし、嬉しかった。
残念ながら人気投票二位で終わったが、オリジナルでは異例の受けの良さだった。
一位を獲った、後に某TV局に入る某友人は「投票では勝ったが、実質俺達の負けだ」と言ってくれた。

一般公開した後、現国の先生の知り合いでプロの演劇人の方が観てくれたらしく、「シナリオがほしい」とも言っていただいた。


背景美術もほぼ自分でやった。
結構好評だった気が。

それから作曲もしたんじゃないかな？
編曲は高校通じて結構やってたのだ。


いい思い出だ。
その思い出がモロに反映したのが「ライブアライブ」。


やっておくものだ。
皆さん、学生の時は、寝る以外のことは何でもしておいた方がいい。ゲームでもいい。