なんとかまとめられるように頑張ります。
是非読んでくださいね~!
さて、シャアの父ジオン・ズム・ダイクンは何者かに暗殺されました。
この暗殺にかかわったとされるのが「ザビ家」と呼ばれる人々。
政治家や軍事関係に多数の有力者を抱える名門一族です。
さらにザビ家の筆頭であるデギン・ソド・ザビは、かつてダイクンの腹心ともいわれていました。
まさか、ダイクンの一番の側近であるデギンがダイクンを殺したなどとは思わない。
その心理を利用したのかもしれません。
結果的にザビ家の人々はダイクンの死を利用し
自分たちこそが、亡きダイクンの後を継ぐものだ!
と、政治の世界で台頭していきます。
一方で、この事件を境にシャアの人生は大きな変化を迎えます。
まず、シャアは幼くして父を亡くしました。
それだけでもシャアに大きなショックを与えたはずです。
さらに、シャアの母アストライアは立場を失ってしまいます。
というのも、アストライアはダイクンの正妻ではなかったんですね。いわゆる愛人です。
ダイクンにはローゼルシアという本当の妻がいたのです。
しかし、ローゼルシアとダイクンの間には子供は産まれませんでした。
ローゼルシアは、アストライアに対して強い嫉妬心を抱いていたことでしょう。
ローゼルシアによってその存在を疎まれるように、ダイクンという存在を失ったシャアの母アストライアは孤島に幽閉されます。
また、シャアの存在を快く思わない人物からの危険にもさらされることになります。
それはまさにザビ家です。
ザビ家としては、せっかくダイクンを死に追いやり、自分たちがのし上がってきたわけです。
それなのにダイクンの子供が出てきてしまえば、ダイクンを支持していた人々はシャアについて行ってしまうかもしれない。
そうなれば自分たちの立場が危うくなります。ザビ家の長女キシリアは、シャアの能力を早期に見抜き、彼の命を執拗に狙い続けます。
(ただし、ザビ家の全員がそう思っていたあったわけではありません。)
こうして、恵まれた環境から、一転して追い出されるように故郷を後にしたシャアは、地球の有力な実業家 テアボロ・マスの養子となります。
このとき、シャアはエドワウ・マスという名前を授かります。
地球で平和な暮らしを送っていたシャアでしたが、そんな日々も長くは続きませんでした。
キシリア配下の諜報機関に居場所を突き止められ、襲撃されたのです。
この時、養父のテアボロは重傷を負い、シャアの教育係だったジンバ・ラルという人物は殺されてしまいます。
またしても、シャアは逃げるように移住を余儀なくされます。
サイド3(もともとシャアが住んでいたコロニーです)から最も近いテキサスコロニーに住んでいる ロジェ・アズナブルという人物の下に身を寄せます。
まさか命を狙われているキャスバルが、こんな近いところにいるわけないだろう、という心理を逆手に取ったわけですね。
しかし、シャアの悲劇は終わりません。
テキサスコロニーでの生活が始まって少ししたころ、母アストライアが亡くなります。
彼女は孤島に幽閉されたまま、一人孤独にその生涯を閉じたのです。
父の死を知っても気丈にふるまっていたシャアでしたが、母の死は堪えました。
幼くして父親を殺され、母も半ば殺されるような形で失うことになったシャア。
父さえ生きていれば、母はあんな暮らしを強いられることはなかった。
父さえ殺されなければ……っ!
こうしてシャアは父を殺した、ザビ家に対して復讐を誓うのです。
さぁ、ここからがシャアの復讐劇の始まりです。
シャアは考えました。
どうやったらザビ家に復讐をすることができるか。
この時、すでに宇宙に住む人たちの間での地位をゆるぎないものにしていたザビ。
彼らには普通の人間では近づくことも難しかったでしょう。
シャアはこう考えました。
戦争で活躍して偉くなって自分の地位を確立し、ザビ家に容易に接触できる存在になろう。
ちなみに、シャアの乗るモビルスーツがみな赤いのは、理由は本当に単純で赤いほうが「目立つから」なんです。
目立ったほうがその手柄を認めてもらいやすいからです。
赤い彗星なんて二つ名がついたりなんかして。
シャアは、地球と宇宙の緊張関係はやがて戦争に発展すると確信していたと思います。
近い将来戦争が必ず起こる。その時に活躍するためには、軍人になっておかなければならない。
しかし、シャアはジオン本国に帰ればその命すら狙われる存在です。
シャアは考えます。
どうにかしてジオン本国に帰り、軍人になる道はないか。
テキサスコロニーのロジェ・アズナブルには一人息子がいました。
その名前をシャア・アズナブルといいます。
シャア・アズナブルはキャスバルと背格好もよく似ていました。
シャアはこの青年と巧妙に入れ替わることで、自分がダイクンの遺児キャスバルであることを隠して生きていくのです。
こうしてシャアは、キャスバル⇒エドワウ⇒シャアと名前を変えて、故郷であるサイド3に戻ってきたのです………
はい!
ちょっとこの辺りが動きが目まぐるしいわりに、簡略化して書いたのでわけわかんなくなってそうです笑
シャアの人生を語るうえで大切なのは、
父と母を殺されるような形でザビ家によって奪われ、
人生すらもめちゃくちゃにされた
ということ。
これが非常に大事なんです。
そして、今回公開される
「ガンダム THE ORIGIN Ⅴ 激突 ルウム会戦」
では、まさにシャアが赤い彗星と呼ばれる所以となった、常人の3倍の速度で戦艦をバッタバッタと倒すシーンが見られます!
(と思います!まだ見ていないので!笑)
何も知らずに映画を見ると
「へぇ~、シャアってすごいんだなぁ~」で終わってしまうところですが、シャアの生い立ちを知りながら見ると「そっか。シャアはたくさんの戦艦を落として、敵の有力な将校の首を挙げることで出世しようと考えていたんだ。」
とか、ちょっと深く物語を理解することができるようになります。
さて、一応シャアの経歴の説明は今回で終わります。
あと一回だけ、各キャラについて少しだけ掘り下げて、映画鑑賞の参考にしていただけたらと思ってますので、そちらも是非ご覧ください~!
以上、ありがとうございました!