こんばんは。
前回ライブに行ってから、次は9月まで行く予定は無いなぁ と思っていたところ、たまたま何時ものCatalina Jazz Clubのページをチェックしたら、Saraさんのライブがある事を発見!
もちろん、行ってきました。
初めてと言う訳でもないのに、何故かこの日は朝から緊張気味、、、いや、かなり緊張していました。
ほぼ毎日CDを聴いて、すっかりSaraさんの声に参ってしまっているので、また目の前で歌が聴けると思うと、それは緊張もするってもんです。
いや、それだけでは無いですね。
Saraさんのアルバムで、ずっとピアノを担当しているJosh Nelson。
彼のピアノに完全にやられています。
特に一番新しいアルバムのピアノが素晴らしく、前回のライブでも、彼の演奏にすっかり目は♡です。
また目の前で彼の演奏が見られる(聴ける)と思うと、Saraさんに会うのと同じ、いや、それ以上に楽しみかも、、、
彼に色々と聞きたい事もあるのですが、前回よりも遥かに緊張して、ちゃんと話せるか不安です。(ほとんど恋ですな、これは)
さて、そんな緊張の中 会場入りです。
前回と同じくらいの時間に到着したのですが、前と違い既にかなりのお客さんが入っています。
しかも、年齢層がかなり高め。
え?まさか日を間違えた?(←Saraさんに失礼)と一瞬思ったのですが、フロントに私の名前はあったので、それはなさそうです。
ステージの右寄りの席に案内されたのですが、ピアノの後ろの方に席を移動してもらいました。
これでJoshの運指が良く見えます。
時間になり、メンバーがステージに上がってきました。
が!!!
ここで衝撃の事実が明らかになりました。
な、なんと、ピアノに座ったのはJoshNelsonではなくて、違うピアニストでした。
「J、Joshとちがう、、、」と思わず声が漏れてしまいました。
Saraさんのライブなので、バンドのメンバーは明記されていなかったのですが、もう当然ピアノはJoshが担当するものだとばかり思っていたので、かなりショック。
しかし、Saraさんのパフォーマンスに変わりは無いので、気持ちを切り替えてライブを楽しむことにしました。
Joshとは真逆のタイプでしたけど、この日のピアニストもかなりの腕前で、コードのアレンジもシブくて良い感じです。
ゴリゴリと力強く弾いてくるタイプのピアニストで、かなり身体ごと激しく動かして演奏していました。
腕もいいのですが、ここのピアノ(ヤマハのフル・コンサート)は音がとても良い。
最初にSaraさんからアナウンスがあったのですが、この日は殆どが新しく披露する曲 という事でした。
その為か、Saraさんも楽譜を見ながらの歌唱となり、ちょっといつもと雰囲気が違います。
途中、歌い慣れている曲が2曲あったのですが(一曲はon the sunny side of the street、もう一曲はDreamInBlueに収録されている曲)、その2曲はいつものSaraさんらしいアドリブも効いていて、声の張りもいつも通り。
やはり、歌い慣れた曲は思い切りが違うようです。
ちょっと驚いたのは、サックス。
ソロの時はそれほど目立って すごい!と思う事は無かったのですが、なにより伴奏をしていた時。
Saraさんの歌声に上から被せる事無く、ひっそりとバックコーラスの様に、本当に小さく綺麗な音を奏でていました。
サックスってこんなに小さい音出せるんだ とビックリ。
さて、ライブが終り Saraさんに話しかけに行ったのですが、ここで 猛烈嬉しい事がありました。
彼女の方から 「わー、また来てくれたのね!!」と話しかけてきてくれたのです。
前回のライブに来たことを覚えていてくれたのです。
「前回もここに来てくれたよね? 確か、、、名前は、、、、」
「オレンジ」(勿論、実際は本名を伝えています)
「そう!〇〇〇〇〇〇*1でしょ? Vinylも買ってくれたよね?」と本当に覚えてくれている様でした。
これは、ほんとに嬉しかったです。
サインをもらう時も(今回もCD持って行ってた)、サラっと私の名前を書いて、他にもコメントを入れて、猫のイラストまで入れてくれました。(ねこ!と日本語で言ってました。ねこ好きだそうです)
彼女のデビューアルバムですが、実は聴き始めたのは少し前の事です。
初めて聞いたアルバムが「Blossom & Bee」
かなり話題になった名盤で、ここからSaraさんの音楽にはまり始めます。
その次に出た最新のアルバムが「Dream in Blue」
このアルバムは、もう本当に素晴らしいです、スーパーにおススメです。
「Blossom~」でもものすごい歌唱力だったのに、「Dream~」では、さらに上、そのまた上 くらい、テクニックから表現力、もの凄いことになっています。
それ以来「Dream~」にはまり込んでしまい、「Blossom~」よりもずっと前のデビューアルバムだから、もしかしたら、そこまで感動はしないかも という、何とも失礼な思い込みがあったので、まだ聴いていなかったのです。
ところが!
やっぱり、未だ聴いたことが無いSaraさんの歌が聴きたくなり、このCDを購入したのですが、これまたとんでもない出来でした。
このアルバムはSaraさんの歌にコンボ*2という構成です。
一曲目の「My shining hour」は、さいしょのAメロはSaraさんの歌のバックにドラムがブラシでリズムを刻む と言うシンプルな始まりから、Bに入るなり全部の楽器が合流して、楽曲が広がります。
ずっとピアノ+Vo.のデュオを聴いていたので、このJazzバンド感を暫く振りに聴いて うわ~~♪ と顔がニヤケてしまいました。
曲の最後の部分、立て続けにやって来る楽器のブレイクと歌の縦が気持ちよくハマり、これは演奏している人はたまらなく楽しいだろうな と言う感じが、ライブを見ているときのように伝わってきます。
他にも、近年のアルバムでは余り聴くことが出来ない、色々な歌い方のトライがあり、「every time we say goodbye」では、ちょっと気怠く、空気を抜くような歌い方をしています。(4曲目)
この曲がまたすごく良い。
Coll Porter(詩、曲)の名曲で、それはそれは沢山のミュージシャンが演奏しています。
曲だけじゃなく、歌詞も素晴らしいです。
”Every time we say goodbye, I die a little” と出だしからすごい。
私の耳なので、信用できないのですが、Saraさんは最後の所を少し変えて
I cry a little と歌っている様に聴こえます。
この一言の違いで、Saraさんの雰囲気にとてもピッタリ来ます。
このアルバムではこの曲がとても好きです。
逆に「Too young to go steady」(10曲目)は、Saraさんの真骨頂、抜けるような透明感、本当に綺麗な声で、気持ちをこちらに投げてくるように歌いあげています。(4:05辺りがヤバい)
聴いていて これ、ほんとに1stアルバムなの?? と思う程、ベテランのJazzヴォーカリストの様な安定感。
レコーディングは、高名なエンジニアの方が担当した様で、このアルバムもとても音が良いことにも驚きました。*3
最初から、どれだけ彼女のパフォーマンスが期待されていたか、想像できます。
紹介する度におススメしてしまうので、信憑性に欠けてきますけれど、本当におススメの一枚です。
それから暫く会話を楽しんだのですが、気になる質問(しかも、微妙に聞きにくい)をしてみました。
「JoshNelsonとは、もうPlayしないの?」と聞くと
「するする、今日は特別、また彼とは一緒にするから」と言う事でした。
一安心です。
もしかしたら、この日のライブは新人のミュージシャンにステージの経験を積ませるための公演だったのかな?と思いました。(私の想像です)
奏者は全員かなり若かったですし(学生?)、観客が早い時間から沢山入っていて、年齢層が高めだったのも、もしかしたら身内の方が見に来られていたのかな?と言う感じがしました。*4
私が日本人と言う事もあるので
「もしかしたら、秋ごろに日本に行くかもしれない」
という話題も出ました。
まだ決定ではないようですが、もし実現したら 日本公演 是非足を運んでください。
会話を終えて、じゃ、また来るからねー と帰ろうとすると、両手で握手、ありがとう と言ってくれました。
Saraさん、キュートで美人で、ほんといい人。
ピアノがJoshと違う と言う、かなりショッキングな幕開けとなったライブでしたけど、終わってみれば大満足でした。(暫くニヤニヤが収まりませんでした)
さぁ、次は長年ずっと 行こう 行こう と思っていた、あの巨匠のコンサートです。
楽しみだ!!!