自己資金2万5000円で30億円を集めたファンド社長が語る「人からカネを集める5つのテクニック」

 今の時代は、個人がもっともお金を集めやすい社会になっているのかもしれない。

 ここ数年、CAMPFIREなどのクラウドファンディングや、個人が株式会社のように上場できるビットコインサービスのVALUなど、個人がカネを集めやすいネットサービスが次々と登場しているからだ。

 そんな時代だからこそ、他人から出資を集めるコツを知りたがっている人も多いかもしれない。だが、何の信用も知名度もない人間が、人様のカネを集めることはそう簡単なことではないように思われる。

 だが……。

「そんなことはありませんよ。お金がなくても、適切なプレゼンをすれば、知名度も信用度もなくても出資を募ることができます」

 そう語るのは、現在投資ファンドを運営する日本創生投資CEOの三戸政和氏だ。三戸氏は現在、ファンドサイズ30億円の投資ファンドを運営してるが、創業時の自身の持ち出し資金はわずか2.5万円。たったそれだけの自己資金で、なぜこれだけのカネを集められたのか。

三戸政和氏

「プレゼンのスキルに尽きますね。私のファンドでは、投資家から集まった30億円のうち、数億円を3社へ投資しました。現在、それらの会社の売上合計が60億円を超え、営業利益は4億円超え。つまり、自分の持ち出し資金が2.5万円しかなくても、集めたお金でしっかり利益を出せています。このように事業が展開できたのは、すべて投資家へのプレゼンがうまくいったからです」

 このように、自分にカネがなくても、プレゼン次第では他人からカネを集める方法は確かにあるのだ。

 そこで本記事では、三戸氏に「人からカネを集める超現実的なプレゼン術」について、解説してもらった。

1:権威主義を利用せよ!

→知名度の高い人の出資は最大限アピールせよ

 もし、あなたが投資家であった場合、どんな言葉をかけられたらこの会社に出資したいと思うだろうか。「5年後に、100億円の会社になります」や「世界で最先端の技術を導入して事業を展開します」と言われたら心が動くだろうか。

 残念ながら、これではカネを集めることはできない。日本の投資会社はサラリーマンチームでやっていることがほとんどで、そこまで専門知識は持っておらず、鼻の効くプレイヤーが多いわけではない。

 極論に言えば、専門知識を披瀝するよりは、権威主義を用いたプレゼンのテクニックのほうが重要となる。

 市場の説明をするよりも、 例えば出資者に孫正義がいる場合は「わたしの会社は、エンジェル投資家として、孫正義氏が入っています」と言ったほうが、投資会社は出資を決定をする可能性が高い。

 というのも、投資家は投資を受ける側が思うほどロジカルに意思決定しているわけではないからだ。先の例で言えば、投資家は「孫さんが投資しているなら、勝てるビジネスに間違いない」と潜在的に心を動かされるケースが少なくないのだ。

 言い換えれば、「大物から先に口説く」というのは、広く出資を募る上ではかなり重要となる。

2:非論理的な計算式は絶対NG

→「市場の1%のシェアを取れば売上が◯億円になります」は絶対に言ってはいけない

 権威を持ち出すことで投資家の心は動かされやすいとすでに説明した。それと矛盾しているようだが、論理破綻をしているプレゼンにも投資家は相当ネガテイブな反応を示す。

 もっともわかりやすいのは「今回の新事業は、市場規模の1%を取れば、売上が◯億円になります」というトンデモプレゼンだ。

 この“1%”という数値、何の根拠もないにもかかわらず、出資を募るプレゼンでは意外とよく聞くフレーズである。市場の1%を取れる根拠があればいいが、私は1%の根拠を示したプレゼンをいまだに聞いたことがない。

「その1%のシェアが取れるという根拠は?」
「なぜ5%じゃなくて1%なの?」
「いつごろ1%のシェアを取れるの?」

 といった投資家からの質問に答えられないならば、安易に「1%」という数値は出すべきではない。

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