かつては“欧州の病人”、今や“一人勝ち” その国は?

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どの国のことだと思われますか。ヨーロッパの国、ドイツのことなんです。メディアや専門家の間では「ドイツ一人勝ち」、「一強他弱」などと評されるようになりました。中には「新たに出現してきたドイツ帝国」などと、脅威論とも言える論調も見受けられます。ヨーロッパ大陸の中央に位置し人口は8200万、経済規模は3兆4000億ドル(米ドル換算)と、いずれもEU=ヨーロッパ連合で最大。ビールやソーセージ、そして高級車などで日本人にも馴染み深い国です。そのドイツで9月24日に連邦議会選挙が行われます。まずは、なぜドイツが「一人勝ち」と言われるようになったのか、読み解いていきます。

ヨーロッパの稼ぎ頭

大きな理由は、ドイツがEUの中でも群を抜く経済のパフォーマンスを示していることにあります。
まず、一国全体の“家計簿の収支”とも言える経常収支を見てみましょう。経常収支は、国民がモノやサービスを輸出したりして稼いだ額から、モノやサービスを輸入したりして海外に消費した額を差し引いた総計です。収支が黒字であれば、対外的に稼ぐ力が強い国だと言うことができます。

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