以前住んでいたマンションには、
入り口に緩やかな『スロープ』が設置されていました。
※ナナメになってる道の事ですよ!
広いスロープの途中には、
どこかの住人の『プランター』が置かれています。
ミニトマト?か何かを植えているみたいでした。
まぁだからといって・・・・・
特には気に留めたりはしませんでした。
しかし・・・・数日後。
私は見てしまったのです。
車椅子の住人がスロープにあるプランターが邪魔で、
マンションに入りづらそうにしている光景を・・・・
(むむっこれはいかん!!!)
私はスグに管理会社に電話して、
この事を報告しました。
管理会社は「調べて対処します」との事。
よし・・・今日も一つ善行をしたぞ。
そう思っていました・・・・
しかし・・・・・
私は見てしまったのです。
プランターの世話をする
車椅子の住人の姿を・・・・・
(うへえ・・・・・)
(まさか・・自分で置いているとは・・・・)
・・・・・その姿に私は色んな疑問を感じました。
このマンションには車椅子の方だけじゃない、
足腰の悪いお年寄りだって住んでいるのです。
みんながこのスロープに助けられているハズです。
しかし・・・・
一番スロープの恩恵を受けているハズの方が・・・・
なぜスロープに邪魔なプランターを置くのだろうか?
(アナタがスロープの大切さを
一番理解しているハズじゃないのか?)
マンションに入ると時・・・・・
あんなに邪魔そうにしてたじゃないですか・・・・
なんだろうか・・・・この矛盾は・・・・
んん・・・いや・・・まさか・・・・・
このスロープは車椅子を使っている自分の為にある、
だから自分のモノ、何をしても良い。
まさかそんな感覚があるのだろうか?
んん・・・・・いやいや・・・・・・
スロープにプランターを置かれて一番困るであろう
車椅子の私が置いてるんだから許されるでしょ?
という感覚だろうか?
まぁ・・・・事実はわかりません。
なんにせよ2本足で歩ける私はプランターがあっても困らない。
だからこの問題に口を挟みずらい・・・・・
・・・・他の住人もそう思っているのだろうか?
結局プランターが無くなる事はありませんでした。
管理会社も私と同じ事を思ったのでしょうか?
まぁ仕方ない・・・・・
私はこの事に気づいてから・・・・
なにかプランターから強い主張を感じるようになりました。
誰も・・このプランターに触れる事は許されないのです。
おしまい