「12星座が13星座になって、みんなの星座が変わる」。こんなうわさが出回っているが、これは正しい情報ではない。
うわさのきっかけは、米航空宇宙局(NASA)が今年1月、子ども向け情報サイト「NASA Space Place」に掲載したコラムだ。
NASAはこのコラムで、占星術や星座、その歴史に関する豆知識を紹介した。
「12星座」は、黄道(天球上で太陽の年周運動の行路にあたる大円)が経過している13星座のうち、「へびつかい座」を除いた12の星座から成っている。一方、今回話題の「13星座」は、へびつかい座を含んだものだ。
これはNASAの新発見でも何でもなく、広く知られている事実である。
NASAはコラムで、12星座を作った古代バビロニア人のエピソードとともに、この話をあらためて紹介した。
その単なる豆知識が、米国を中心にSNSや口頭で伝えられるうちに、「NASAの新発見で星座が変わる」という壮大な流言に変わってしまったようだ。
勘違いする人が多かったせいか、NASAは否定するコメントを繰り返し発信している。
9月に入り、日本のウェブメディアもこの話題を報じ始めた。誤解を招くような表現があるためか、米国から少し遅れて、「星座が変わる」と日本でも誤った情報が広まっている。
なお「星座占い」には、もともと12星座占いと13星座占いがある。「自分の星座が変わる」ことは、占いの種類によってはこれまでも有りえた話である。
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