羊の夜をビールで洗う

シングルファーザーなプログラマーのワンオペ育児&暮らしのブログ。

生への執着

ひさしぶりに子どもを死なせてしまう夢で、夜中に目を覚ました。

 

ほんのちょっとした不注意で、自分が何か他のことに気を取られていたせいで、

起きてしまうような、そういう類の事故での死に方だった。

 

目が覚めて、それが夢であったことに気づいたあと、

横で寝息を立てている子どもに体を寄せて、

起こさないくらいの力でギュッと抱きしめた。

 

そういえば子どもが一歳くらいのころに、当時の奥さんが、

うっかりお風呂で子どもを溺れかけさせたという話を、

仕事で遅く帰宅してから聞いて、私がひどく怒ったことがある。

 

そのときは、彼女はちょっとした出来事のつもりで話したのに、

私が過剰に反応したせいで、喧嘩になってしまった。

当時は平日なんて全然育児できていなかった癖に、

心配だけは一丁前にしていたのだから、彼女が怒るのも無理はない。

私のこういう「心配しすぎ」な気質は、その後も何度かトラブルの種になることがあった。

 

* * *

 

学生の頃は、あんなに毎日死にたい死にたいと思っていたのに、

子どもが生まれたら、突然自分の方も死にたくなくなって、

生に執着する気持ちが芽生えてきた。

 

正直、いつまでも若いと思っていられる年でもなくて、

自分では結構健康に気を遣っているつもりなのに、

健康診断では、正常と異常のボーダーを超える項目が毎年ちらほら見つかる。

 

たまたま一人になれる時間があって、その時間をお気楽気分で過ごしていたときに、

ふとしたきっかけで、自分の身体にとても気になる現象を見つけて、

慌てて翌日の夕方に医者の予約を入れて、仕事が終わってから駆け込んだこともあった。

(そのときは結局どうってことなかったけど、

 それが分かるまでは、食べ物を食べていて、食べ物の味がしなかった。)

 

もう完全な健康の維持すら簡単ではない。

けど、やっぱりまだ死にたくはないし、死ぬわけにはいかねーですよ。

 

だから、9月1日の子どもたちよ。

死にたいなんて言うなとまでは言わないけど、

お願いだからせめて死なないでほしい。

 

君の両親だって、こういう気持ちで小さい頃の君たちを育てていたかもしれないし、

君が大人になったら、こういう理由でカッコ悪く生に執着するようになるのかもしれないのだから。

 

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